今日は舞囃子「当麻」などの地謡をなんとか無事に終えることができました。
諸般の事情によりまして、詳しくは明日まとめて書かせていただきたいと思います。
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明日も地謡など色々頑張ります。
今日は舞囃子「当麻」などの地謡をなんとか無事に終えることができました。
諸般の事情によりまして、詳しくは明日まとめて書かせていただきたいと思います。
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明日も地謡など色々頑張ります。
今週は覚えるべき謡が沢山ありました。
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東北新幹線や東海道新幹線で大方は消化したのですが、最後にボスキャラが一曲残ってしまいました。
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「当麻」です。
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舞囃子の地謡部分なので、ページにすると僅かなのですが、内容がとにかく難しいのです。
仏教用語が頻繁に出てくる曲は他にもあります。しかし当麻では…
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「為。一切世間。説此難信。之法。是為。甚難。」
というように、最早読み方すら判らない言葉が羅列されているのです。。
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新幹線で「当麻」の小本を開いていても、眠気が襲ってくるばかりでちっとも頭に入ってくれません。
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こんな時私は「歩きながら覚える」という手法をとることがあります。
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今日の場合だとシャツの胸ポケットに小本を入れて、片手でキャリーバックをコロコロ引きながら覚えていきます。
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「歩きスマホ」ならぬ「歩き小本」も危ないので、本は見ないで文句を小声で口ずさみながら歩いていき、わからなくなった箇所を信号待ちの間に小本で確認するのです。
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歩いていると眠気も来ないし、気分も変わるので、謡が頭に入りやすい気がします。
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今日は宝生能楽堂→わんや書店→神保町古本屋街→日比谷線秋葉原駅
というルートを辿り、途中古本屋さんに寄ったりしながら90分程かけてなんとか「当麻」を頭に入れる事が出来ました。
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舞囃子「当麻」地謡の本番は明日夕方なので、もう何度か浚い直してから舞台をむかえたいと思います。
今日は宝生流能楽師の金野泰大君の結婚式と披露宴に出席して参りました。
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金野君は私の後輩で、宝生能楽堂での内弟子生活を5年ほど共にした仲間です。
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飯田橋のホテルのチャペルでの結婚式から参列したのですが、意外にも正式な教会での結婚式は殆ど経験がなく、色々なことが新鮮でした。
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中でも牧師様があの誓約の言葉「貴方は健やかなる時も、病める時も…」
を述べる時の”位取り”には実に感銘を受けました。
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誓約の文節ごとに空く絶妙な”間”によって式場の視線と気持ちが徐々に牧師様に集まります。
そして牧師様は、新郎新婦の「誓います!」という宣誓を聞いて控えめながらしっかりと頷き、何とも言えず幸福そうな笑みを浮かべて、
「アーメン」
と穏やかな調子で祝福をされたのです。
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一連の牧師様の所作を見ることによって、参列した私も自然と幸せな気持ちになりました。
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牧師様は、もちろん信仰に基づいた正式な作法に則って、決まった言葉と動作をされたのだと思われます。
しかしあの絶妙な間と所作は、能の舞台にも是非参考にさせてもらいたいと思いました。
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結婚式の後の披露宴もとても和やかで、心のこもったスピーチなどもあり、最後の新婦さんのお父様へのお手紙朗読では、私も感動して思わず目頭が熱くなりました。
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金野君今日は本当におめでとうございます。
どうか末永くお幸せに!
昨日は全国的に記録的な暑さになりました。
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「関西宝連」が開催された大江能楽堂は、舞台と見所ではエアコンがよく効いて涼しかったのですが、楽屋の廊下はエアコンがありません。
廊下の気温計は午後には31℃を示していました。
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関西宝連の後半には、京大宝生会は素謡「清経」、仕舞「三輪キリ」、舞囃子「船弁慶」「春日龍神」、そして半能「高砂」とほとんど立て続けに出番がありました。
上回生は汗だくで舞台から帰って来て、廊下で更に大汗をかいてからまた舞台に出て行くという可哀想な有様でした。。
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来月末の全宝連の舞台では、熱中症にならないように充分な注意が必要だと思います。
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そして京都は今日も同じくらいの暑さでした。
私はその暑さの中、紫明荘組稽古のために「ゲストハウス月と」に向かいました。
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汗をかきながら「月と」に到着すると、いつもは閉まっている玄関の引戸が全開になっています。
「珍しいな…」と思いながら2階の和室に上がると、なんと2階の窓も全て全開になっていたのです。
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北側の窓から覗くと、向かいのゲストハウス棟の何ヶ所かの窓も同様に全開でした。
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最初少しの間は、「エアコンが恋しいなぁ…」と思ってしまいました。
しかし稽古を始めてみると、実に良い風が和室を通り抜けていくことに気づいたのです。
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和室だけでなく、「月と」全体を爽やかな風が吹き抜けているようでした。
宿泊客が窓辺に椅子を出して、風に吹かれて読書をする姿がとても心地好さそうに見えます。
昔ながらの日本家屋の”自然と共生する力”を改めて実感しました。
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また、窓を開けることで思いもよらぬ効果がありました。
仕舞の稽古をしていると、全開の窓の向こうに丁度”丸太町通”が見えます。
そしてその丸太町通の向こう側の歩道を歩く人々が、結構な確率でこちらを興味深げに眺めていくのです。
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確かに、古民家の窓から扇を持って舞う人が見えるというのは、京都らしい風情ある景色なのでしょう。
中にはわざわざ立ち止まって見ている人までいました。
窓を開けるだけで、良い宣伝効果が得られたわけです。
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夕方になると気温も少し下がって来て、風は一層気持ち良く吹いて来ます。
結局1日エアコンを使わずに、実に健康的な稽古日になりました。
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流石に真夏には難しいと思いますが、これからも「月と」では可能な限り窓を開けて稽古して、日本家屋の良さを味わいたいと思います。
今日は熱海サンビーチにて「月の道 薪能」に出演いたしました。
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午後に熱海サンビーチに到着した時には、気温が高くまるで夏のビーチのようでした。

写真右端に橋掛と舞台が見えますが、その向こうの海岸では結構な数の人が波打ち際で水遊びしたり、泳いだりしていました。
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しかし日が落ちると急に冷んやりとして、ちょっと肌寒いくらいの空気になりました。
そしてマリーナに停泊する船の向こう、水平線からは…
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満月が昇ってきたのです。
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最後の演目、薪能「天鼓」は秋の曲です。
地謡に座ってワキ謡「頃は初秋の空なれば…」
と聞いていると、まるで自分が秋の名月の下で舞台にいるような錯覚を覚えたのでした。
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明日から天気が崩れるようなので、昨日今日と外で予定通り薪能が開催されて幸いでした。
今日は水道橋宝生能楽堂にて「五雲会」に出演いたしました。
私は正午始めの初番の能「俊成忠度」の地謡を勤めましたが、終わって楽屋での挨拶を済ませるとすぐに水道橋を出ました。
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夜に奈良の「興福寺薪御能」に出演する予定もあったのです。
曲は”三種の神器”のひとつ”草薙の剣”にまつわる能「草薙」。
私はこちらも地謡でした。
私にとっては今年に入って初めての「薪能」です。
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初番の金春流能「羽衣」が終わってから薪に火が入りました。
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そして「草薙」が始まって地謡に座ると、薪の火が靡いて煙の匂いが漂って来ます。
この匂いを嗅ぐと、「ああ、今年もまた薪能シーズンがやって来たなあ」としみじみ実感します。
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煙たいという人もいますが、私はこの薪能特有の煙の匂いはむしろ好きなのです。
ただ、紋付に染み込むので、家に帰って紋付を干すと、翌朝に部屋中が燻されたような香りになるのは少々閉口しますが…。
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そして能「草薙」も無事に終わり、挨拶を済ませるとまたすぐに興福寺を出て、近鉄に飛び乗りました。
一度東京に帰って、明日は改めて今度は熱海の海岸での薪能に出演するのです。
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明日もあの薪の匂いに包まれて、頑張って能「天鼓」の地謡を謡おうと思います。
今日は大阪の香里能楽堂にて「七宝会」が開催されました。
私は能「藤」と能「天鼓」の地謡を勤めました。
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大阪は朝から良い天気で、初夏を通り越して「夏本番!」というくらいの暑い陽気でした。
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午前中に「藤」の申合があり、午後からの本番で再び「藤」を謡って、更に「天鼓」も謡うと、流石に足が痺れてしまいました。。
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しかも最後に謡った「天鼓」は、前シテの王伯が息子の形見の鼓を打つ場面など非常に難しく力の入る謡が多く、暑さもあって七宝会終了後はスポーツをした後のような疲労感を感じてしまいました。
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しかし今日はまだまだ終わりません。
終了後に「関西宝生流学生連盟自演会」の申合があったのです。
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水曜日に満次郎師に稽古を受けた、3大学合同の半能「高砂」と、それに加えて京大宝生会の舞囃子「船弁慶」と舞囃子「春日龍神」の申合です。
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その申合もなんとか終わり、その後に今度は6月29、30日に京都金剛能楽堂にて開催の「全国宝生流学生連盟京都大会」の実行委員の学生達と打ち合わせをしました。
その間に舞台では、神戸大学の学生達が全宝連に出す舞囃子「小袖曽我」の稽古を満次郎師につけていただいています。
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書いていて訳がわからなくなって来ました。。
とにかく能楽師も学生達も、朝から晩までフル回転だったのです。
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学生達の2つの大きな舞台、
①「関西宝生流学生連盟自演会」
は5月25日土曜日11〜17時に大江能楽堂にて開催。
そして、
②「全国宝生流学生連盟京都大会」
は6月29日土曜日11〜16時、30日日曜日11〜14時に金剛能楽堂にて開催されます。
30日日曜日の15時からは、「全宝連鑑賞能」として能「船弁慶 後之出留之伝」シテ辰巳満次郎 ほか仕舞 も開催されます。
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今日の学生達は、稽古に事務作業にとにかく懸命に動いていました。
それを見ていると、関西宝連と全宝連どちらの舞台も非常に楽しみになって来ました。
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七宝会に始まり、学生達と共に暮れていく暑い1日でした。
このホームページには、今まで様々な読者の方から「お問合せ」をいただきました。
昨日もまたそのような「お問合せ」をいただいたのですが、今回はこれまでとは少々違う内容でした。
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“能に関するご質問”という題名で、都内の高校生からの問合せだったのです。
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その生徒さんは、以前小学生の時に夏休みの自由研究で「能楽」を取り上げてくれたそうです。
そしてそれから数年経って、今高校で伝統芸能について調べる課題に取り組んでおり、そこで再び「能楽」を、今度はより深く調べてみたいと考えたそうなのです。
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その後に質問がいくつか箇条書きで書いてありました。
「お忙しい立場だと思いますが、答えていただけるとありがたく思います」と最後に丁寧に書いてありました。
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全く接点のない私に、こうして能楽の事を質問するメールを書くのは大変な事だったと思います。
そして高校生が自発的に能楽に興味を持って調べてくれるとは、本当にありがたいことです。
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先ほど新幹線に乗りながら、早速質問に対するお返事を書かせてもらいました。
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拙い内容の回答ですが、どうか高校の課題に役立ててもらえるとうれしいです。
そして今回の課題で終わることなく、「能楽」に今後もずっと興味を持ち続けてもらいたいと願っております。
今日は夜に大阪の香里能楽堂で、土曜日開催の「七宝会」の申合がありました。
私は能「天鼓」の地謡を勤めました。
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その申合が終わって切戸から出ると、楽屋にはたくさんの大学生達が待っていました。
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来たる5月25日には、「第120回京宝連」にあたる「関西宝生流学生能楽連盟自演会」が大江能楽堂にて開催されます。
そして京宝連120回を記念して、京都女子大がシテ、同志社大と京大が混合で地謡を謡う祝言半能「高砂」が演じられるのです。
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今日はその「高砂」を、七宝会申合の後に満次郎師に稽古していただく日だったわけです。
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京女、同志社、京大の学生達が協力して作り上げる「高砂」の舞台。
今日の稽古ではそれぞれの大学を指導する能楽師3人も、同じく協力体制を組みました。
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同志社大を指導する山内崇生さんはワキの謡を。
京女を指導する石黒実都さんは笛の唱歌を。
そして京大を指導する私が太鼓をあしらって、総監督の満次郎師に稽古をつけていただいたのです。
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結果は「大体よろしい」と満次郎師に言っていただけました。
あとは申合を経て、本番までの2週間でより完成度を高めていければと思います。
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「高砂」以外にも、勿論京阪神各大学から多くの仕舞、素謡、舞囃子が出る今回の「関西宝連」。
皆様5月25日には是非京都大江能楽堂にお越しくださいませ。
今日は朝から亀岡にて「大本みろく能」に出演いたしました。
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朝一番に舞台の方に向かうと、お濠に鮮やかな紫色が見えました。
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なんと、もう「業平の杜若」が満開になっていたのです。
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2年前と比べると、1週間ほど早いと思われます。
すかさず定点観測で何枚か写真を撮りました。


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そして、アヤメの仲間で一番早く開花するために「イチハツ」と呼ばれる花のことを思い出しました。
杜若がこれだと、もう散っている頃だろうか…と思い、舞台への道の途中にある「イチハツ」のある場所に立ち寄ってみました。
すると…
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なんと「イチハツ」も見頃だったのです。
今年は「アヤメ科アヤメ属開花一番乗り」の座を、杜若とイチハツが争っていたようです。
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舞台がすぐに始まったので他の花を見る余裕は無かったのですが、
遠目に「カザグルマ」らしい花が見えたり、他にも沢山の花々が咲き乱れていました。
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今日は夕方に舞台を無事に終えてからも、最終新幹線ギリギリまで色々な出来事が続いたのですが、それはまた明日以降に。
今は大混雑の最終新幹線のデッキにてこのブログを書いています。
間も無く到着の名古屋で、何とか席を確保するのが大事なミッションなのです。。