七葉會 十周年記念公演のお知らせ

宝生流若手能楽師7人が集まっての合同社中会「七葉会」。

本年8月8日、9日には「七葉会10周年記念大会」を予定しておりましたが、情勢を鑑みて来年に延期させていただくことになりました。

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そしてその上で七葉会同人7人で、今我々に何か出来ることは無いか話し合いました。

その結果8月9日に「七葉會」という名前で7人による演能会を開催させていただく運びになりました。

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宝生能楽堂にて13時半〜16時半頃まで開催。

舞囃子6番に半能「橋弁慶」、仕舞、連吟などが演じられます。

私は舞囃子「井筒」と、「橋弁慶」の地謡などを勤めます。

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チケットは全席自由4000円(学生2000円)で7月9日朝10時より「能LIFE Online」にて、先着100名様限定で販売いたします。

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チケットご購入にあたっては、

①購入手続きの前に先ず「能LIFE Online」(http://nohlife.com )に登録をお願いします。

②その上で発売日以降にやはり「能LIFE Online」( http://nohlife.com )より購入手続きにお進みください。

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少々手間のかかる購入方法になります。

しかしながら、コロナウイルスが収まらない状況下での舞台開催にあたっては、万が一の場合にはお客様全員と連絡をとる必要があります。

「能LIFE Online」に事前にご登録いただくことでお客様により安全に舞台をご覧いただけると考えてこの方法をとらせていただきました。

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このような状況下の舞台で何かとご不便をおかけいたしますが、様々な安全対策をして開催させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。

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チラシ表面

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チラシ裏面

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※なお、七葉会各会の社中の皆様につきましては、チケットに関してはそれぞれの先生にお尋ねくださいませ。

全宝連があるはずだった日

今日6月27日と明日28日には、金沢の石川県立能楽堂にて「全国宝生流学生能楽連盟自演会」が開催される予定でした。

しかし残念ながらコロナウイルスの影響で開催見合わせになってしまいました。

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全国から舞囃子もたくさん出る予定だったので、間違い無くとても熱い舞台が繰り広げられたはずなのです。

誠に無念の極みです。

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しかしながらこのような状況でも、京大宝生会の学生達は出来る稽古に地道に取り組んでいます。

昨日もzoom稽古をいたしました。

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交代で声を出しての鸚鵡返しで、1人最低ひとつは改善すべき点を指摘するようにしています。

今回は特に2回生がいくつか大事な節を覚えてくれました。

皆着実に進歩しています。

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さらについ先日には部長から、

「活動再開したら見学したいという新入生がいます。zoom稽古でも見学してもらって良いでしょうか?」

という内容のメールが来ました。

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きっと全国の宝生流の学生達も同様に、今出来る活動を懸命に模索して頑張っているのでしょう。

その努力が報われる日が早く来るように、そしてたくさんの学生達が一堂に会しての賑やかな舞台がまた戻ってくるように心から願っています。

私も出来ることを地道に続けて参りたいと思います。

七葉会の話し合い

一昨日の土曜日には、水道橋宝生能楽堂にて「五雲会」が無事に開催されました。

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見所の座席の半数には、「全国宝生流学生能楽連盟」の学生達から募集した「能に出て来る和歌」が貼られて、地謡は顔の下半分を覆面でおおい、切戸は換気のために開け放してあり…

等々、これまでの舞台とはいくつかの点で異なる様子でした。

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それでも200人近いお客様にいらしていただき、華やいだ見所を前にして勤める舞台は本当に久しぶりで、「ようやく帰って来たなあ…」としみじみと嬉しく思いました。

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その五雲会終了後に、「七葉会」のメンバー7人がこちらも数ヶ月ぶりに顔を揃えて会合を開きました。

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8月に予定していた「七葉会10周年記念大会」は、残念ながら来年に延期することになりました。

7人が主宰する各会とも、稽古がほとんど出来ない状況が未だ続いているのです。

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しかし、七葉会として今年全く何もせずに終わってしまって良いのか、何か出来ることは無いだろうか…と7人で相談しました。

その結果、

「七葉会10周年記念公演」

という形で、我々7人の若手楽師を中心とした玄人による能楽公演を開催することにいたしました。

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日時は8月9日(日)13時半開演予定。

場所は宝生能楽堂です。

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夜までかけて話し合い、番組もほぼ決まりました。

仕舞、連吟、舞囃子、半能と盛り沢山の番組です。

早急にチラシなどを作成いたしますので、番組詳細はまた追ってお知らせいたします。

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七葉会のそれぞれの会員の皆様と、世の中の人々に、少しでも元気をお届け出来るような熱い舞台にしたい。

その意気込みで7人とも張り切って準備を進めて参ります。

どうか続報を今少しお待ちくださいませ。

4ヶ月ぶりの五雲会開催

今日は水道橋宝生能楽堂にて、明後日20日に開催の「五雲会」の申合がありました。

私は能「杜若」の後見を勤めました。

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「五雲会」の開催は2月以来なので、実に4ヶ月ぶりになります。

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この五雲会を皮切りにお客様を前にしての公演がようやく再開されるわけですが、これからの舞台は

「楽師が安全に演ずること」そして

「お客様に安心してご覧いただくこと」

が何より重要になってきます。

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今回の五雲会も、

「見所の座席数を定員の半数(約230席)に減らす」

「地謡は覆面をした上で5人が横一列に離れて座る」

などと言った沢山の対策をとりつつ開催されます。

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そして座席を減らすにあたっては、座らない座席の上にある工夫をすることで、お客様に少しでも楽しんでいただけるようにしてあります。

なんとその工夫には京大宝生会の学生も一部関わっているのです。

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能楽を含めた舞台芸術全体が、この先は感染症と共存しながら生き残る道を探っていかねばなりません。

明後日の五雲会にどのくらいのお客様がいらしてくださるか、またそのお客様の反応、ご感想は如何なるものなのか。

今後の舞台活動のひとつの基準となるかもしれない重要な「五雲会」になりそうです。

夜能「野守」まもなく配信されます

先日撮影された夜能「野守」と、私も出演しております「いとうせいこうの能楽紀行」の動画が、本日18時より有料動画配信されるそうです。

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配信に先駆けて、宝生和英宗家といとうせいこう氏の特別対談が以下より視聴できます。


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また18時より始まる有料動画配信の視聴方法は以下より調べられます。


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今回の動画配信のプラットフォームである「能LIFE Online」は、動画配信だけでなく公演情報やチケット、グッズの購入なども可能な、コロナ後の世界を見据えた宝生会の新しいプラットフォームです。

皆様是非この機会に体感してみてくださいませ。

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能「野守」と「いとうせいこうの能楽紀行」

をご覧いただき、御感想などコメントしていただけると大変有り難く思います。

どうかよろしくお願いいたします。

「コロナ後」を考える月に

6月に入りました。

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緊急事態宣言は解除されたとは言え、東京ではまだ連日2桁の感染者が出ており、決して気を緩める事が出来ない状況です。

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しかしながら、そろそろ先の事も考えていくべき時期だと思います。

先ずは延期している「第7回澤風会郁雲会大会」の開催日程を発表させていただきます。

9月21日(敬老の日)

に渋谷のセルリアン能楽堂にて、今度こそは何としても開催する所存です。

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そして澤風会の稽古は、今月いっぱいは様子を見て、7月より再開しようと考えております。

いきなりコロナ以前の頻度と密度には戻さずに、時間と空間に余裕を持って、”三密”を避けて稽古できるように心がけたいと思っております。

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そして通常稽古と並行して「遠隔稽古」も週末を中心に続けて参ります。

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6月は、「コロナ後」のことを色々と考える月にしたいと思います。

久々の舞台、「夜能」申合

全国の緊急事態宣言もようやく解除され、今日は水道橋宝生能楽堂にて「夜能」の申合に行って参りました。

私は能「野守」の後見を勤めました。

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宝生流の定例公演に出演するのは、3月の「春の別会」以来2ヶ月ぶりになります。

久々の宝生能楽堂の舞台は、感慨深いというよりは、何かフワフワとして頼りないような、どこか落ち着かないような不思議な気分でした。

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来月から五雲会も再開されて、徐々に舞台の数が増えていけば、またすぐに常の感覚を取り戻すことが出来るでしょう。

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明日本番の「夜能」は無観客で、有料動画配信の形で皆様にご覧いただきます。

そして配信される動画では、能「野守」の映像の前に、「いとうせいこうの能楽紀行」というコーナーがあります。

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これは作家のいとうせいこうさんと私が、対談形式で能「野守」の世界をナビゲートするというものです。

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対談というと、昨年秋に泉涌寺で偉い僧侶様と対談して大変に緊張したのを思い出します。

明日も緊張すると思われますが、お相手のいとうせいこうさんにお会いするのは楽しみです。

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いとうさんの本では「見仏記」という各地の仏像を見に行くシリーズを何冊か読ませていただいたことがあります。

コミカルな文体の中に深い思索が散りばめられた、大変面白い「旅本」でした。

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明日の撮影の模様などまたご報告させていただきます。

このブログも徐々にですが毎日更新の通常運転に戻して参りたいと思っております。

3件のコメント

宝生夜能 有料WEB配信公演

先月以来、水道橋宝生能楽堂での定例公演は殆どが延期になっております。

本当は明後日4月18日に私が能「兼平」を舞う予定だった「五雲会」も、8月15 日に延期になりました。

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その中で、来週4月24日に予定されている「夜能」が

「有料WEB配信公演」

という形で開催されることになったと、宝生会事務局より知らせがありました。

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舞台の映像を流すだけでなく、一歩も二歩も進んだ先進的な企画が用意されているようです。

これはこの緊急事態のみならず、この先未来の能楽の発信方法への大きな道標になる企画だと思います。

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詳しい視聴方法は以下をクリックしてご確認をお願いいたします。

http://www.hosho.or.jp/1676/

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今後宝生流でも有料WEB配信が増えていくと思われます。

また情報が入りましたら都度皆さまにお知らせいたします。

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コロナウイルスに負けることなく、むしろ逆境を逆手にとって未来に繋がる新しい道を模索する。

そんな能楽師を、どうか応援していただければと存じます。

ご視聴よろしくお願いいたします。

トレーニング期間延長

先日も書きましたが、来週末に予定されていた「五雲会」が夏まで延期になり、私がシテを勤める能「兼平」もしばしお預けになってしまいました。

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これも少し以前に書いたのですが、「兼平」を勤めるにあたって、武将のような身体にわずかでも近づきたいと思い、この半年ほど節制をしつつ少々身体を鍛えておりました。

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それも4月18日の「兼平」まで、その後のリバウンドが怖いかも…

と思っていたら、なんとトレーニング期間も夏まで延長になった訳です。。

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現在のところ、体重、筋肉量ともに高校で陸上部をやっていた頃とほぼ同じになっています。

高校3年生の自分と駆けっこしても、割と良い勝負になるのでは…と思うくらい身体が軽く、体力も増加した感覚があります。

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この調子をなんとか夏まで保って、屈強な武将である「兼平」らしい舞台を思い切り勤めたいと思います。

力強い書のような

昨日は水道橋宝生能楽堂にて「春の別会能」が開催されました。

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留の能は辰巳大二郎さんの「道成寺」でした。

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私は今回は能「隅田川」の地謡だったので、「道成寺」は楽屋で拝見しておりました。

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能は演者によってカラーが異なるのが面白いところです。

辰巳大二郎さんの道成寺は、輪郭のはっきりとしたとても力強い謡と舞でした。

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例えるならば、

“太い筆で雄渾にしたためられた一幅の書”

を見ているような感覚をおぼえました。

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今回はコロナウイルスの影響でギリギリまで開催そのものが危ぶまれた「春の別会能」でした。

その状況で「道成寺」という大曲へのモチベーションを高く維持して稽古を積み、同時に記念扇など様々な準備を進めるのは、非常に困難だったと思います。

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その困難を乗り越えての、大変素晴らしい「道成寺」でした。

この大きな経験を経て、辰巳大二郎さんは名前の通りますます大きく羽ばたいていかれることでしょう。

道成寺成功おめでとうございます。