七葉會いよいよ明日開催です

昨日は午後に国立能楽堂にて宝生和英御宗家による能「道成寺」が、また夜には宝生能楽堂にて夜能「石橋 連獅子」がそれぞれ無事に演じられました。

宝生流にとって大きな1日になりました。

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そして明日8月9日には、いよいよ「七葉會」が宝生能楽堂にて開催されます。

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席数を半分に減らして、地謡は覆面を着けて謡うなど、様々な安全対策をとらせていただきます。

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当日券も50枚ご用意しております。

開場12時半、開演13時半です。

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それぞれ今の状況に負けずに研鑽を積んだ7人の舞台を、どうかご覧くださいませ。

皆様よろしくお願いいたします。

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会話のキャッチボール

昨日書きました通り、今日は水道橋宝生能楽堂にて「夜能」の動画配信用撮影がありました。

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能「野守」の撮影が滞りなく終わり、その後に「いとうせいこうの能楽紀行」の撮影が始まりました

粋な着流し姿のいとうせいこうさんと、紋付袴姿の私が、舞台上で床机に腰掛けて奈良春日野と能「野守」の世界をナビゲートします。

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いとうさんが何か喋っては、私がそれを受けて返答し、またそこからいとうさんが話を繋げて…という”会話のキャッチボール”で進んでいく番組です。

来たボールをちゃんと受け止められるか、またとんでもないボールを投げてしまわないか、私はやはり非常に緊張いたしました。。

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しかしいとうせいこうさんは、小説家でありながらTVやラジオ出演も多い「喋りのプロ」でもあるお方です。

私の危なっかしいボールをきちんと拾って、その都度取りやすいコースに投げ返してくださいました。

いとうさんは大変博識で、春日若宮おん祭りの話など色々と興味深いお話が聞けました。

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そしておかげさまで撮影は一発でOKが出て、私はホッと胸を撫で下ろしたのでした。

手が震えるほどの緊張は久しぶりでした。

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この動画は編集作業の後に6月上旬頃には配信される予定です。

詳しくは宝生会のホームページをチェックしていただければと思います。

機種変更をしたら…

実は数日前にスマホの機種変更をしたところ、ブログの投稿ができなくなってしまいました。。

今色々試行錯誤中です。

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…そして先ほどようやく投稿出来るようになりました!

またよろしくお願い申し上げます。

澤風会郁雲会再延期・五雲会延期のお知らせ

東京などについに緊急事態宣言が出されたようです。

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この状況を受けて、5月9日に延期した「第7回澤風会郁雲会大会」を、再延期させていただくことにいたしました。

再延期日程は、このコロナウイルスが沈静化した時点で決めたいと思います。

何とか夏頃には開催したいと考えております。

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また今月18日に予定されていた「五雲会」も夏に延期になりました。

能「兼平」もしばらくお預けです。

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澤風会郁雲会再延期のお知らせを各地の会員さんにメールしたところ、田町の会員さんよりの返信に古歌が書いてありました。

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ながらへば またこの頃や しのばれむ

憂しと見し世ぞ 今は恋しき

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この先数ヶ月をとにかく無事に乗り切って、

来年頃には「あの時は大変でしたね!」

と皆さんで集まって話せるようにしたいものです。

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そのために、色々な感染防止対策を一層丁寧にして参りたいと思います。

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マスク着用での仕舞稽古

コロナウイルスは未だに全く衰えを見せず、澤風会稽古は休止状態が続いております。

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今週は澤風会以外の仕事で少しだけ稽古をいたしました。

その時に、

「マスク着用での稽古」

というのを試してみたのです。

澤風会稽古が再開したら、暫くはマスク着用で稽古しようと思っているので、その試運転です。

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謡の稽古はほとんど違和感なく出来たのですが、問題は仕舞稽古でした。

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私は普段の稽古では、

「地謡を謡いながら会員さんの斜め前で一緒に舞い、更に地謡の合間に素早く注意点を言う」

というやり方をとっています。

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これをマスク着用ですると、あっという間に息が上がってしまいました。。

これはちょっと厳しいかな…

と挫折しかけました。

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しかし何とか頑張って稽古を続けていると、だんだんとコツが掴めてきました。

①息の量は通常よりも少な目にして節約すること。

②マスクで声がくぐもるので、調子は通常よりも高くすること。

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これらの点を心がけて稽古をすると、舞囃子の稽古も無事にこなす事が出来ました。

マスク着用稽古の目処が立って、少しホッといたしました。

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来たるべき澤風会稽古再開に向けて、今出来る準備をコツコツとしておきたいと思います。

葵上終了いたしました

五雲会にての能「葵上」は、おかげさまでなんとか大過なく終了いたしました。

お越しいただいた沢山の皆様誠にありがとうございました。

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すみません、詳細はまた明日以降に書かせていただきます。

今は放心して何か抜け殻のような状態になっております。徐々に現実に戻って参りたいと思います。

飴ちゃん

今日はまず午前中に大山崎稽古でした。

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朝9時前に京都駅近くの宿を出ると、カッと照りつける陽射しと、ちょっと息苦しい程の熱気に包まれました。

やはり近畿は梅雨が明けたようです。

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蝉時雨の中で汗をかきかき坂を登って稽古場の宝寺に辿り着き、午前中いっぱい稽古をしました。

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そして少し休憩して、夕方から今度は枚方市に移動して社会人向け能楽体験教室でした。

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前回はまだ稽古がそれほど進んでいなかったので、お2人ずつの仕舞稽古をしました。

しかし今日はもうお1人ずつ、作法も含めて本番に近い形での稽古です。

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17時半から稽古を始めて、水を飲む時間も省略して20時半まで完全にノンストップで23人の方々を稽古させていただきました。

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最後の2人はお母様と高校生の娘さんでした。

前回はお休みだったとのことで、娘さんの方は仕舞「国栖」がまだ最後まで終わっていませんでした。

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「回り返し」などの型の予習を少しして、「国栖」を最初から最後まできっちりと稽古しました。

私「今日最後まで出来たから、もう大丈夫です。家でおさらいしてくださいね」

高校生の娘さんは照れたような微笑みを浮かべるばかりで、恥ずかしそうにしています。

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やはり難しい年頃だなぁ…と思いながら、私は自分の荷物の所に行き、帰り支度のために下を向いて足袋を脱ぎ始めました。

…すると、目の前に誰か人の立つ気配が。

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目を上げると、娘さんです。

質問かな?と思いかけたところで、私の前にサッと手が差し出されました。

掌の上にはイチゴ味の「飴ちゃん」が。

私「なんと!どうもありがとう!」

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そして娘さんは、枚方市のスタッフの方々の所にも駆け寄って、やはり「飴ちゃん」を配っていきました。

稽古場の雰囲気が一気に和んだのは言うまでもありません。

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私は普段飴をほとんど口にしないのですが、今日の「飴ちゃん」はなんだか1日働いたご褒美のようで、すぐその場で有り難く口に入れました。

少々くたびれた体に沁み透るような美味しさでした。

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一粒の「飴ちゃん」に救われる1日もあります。

また明日からも頑張って進んで行こうと思います。

2019全宝連第1日目

今日は京都金剛能楽堂にて、全宝連第1日目が盛大に行われました。

今回の全宝連も一日中熱い舞台で、京大宝生会を含めて見処はたくさんあり、素晴らしい会になりました。

実行委員の皆様本当にありがとうございます。

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すみませんまだ明日もありますので、今日は短めで失礼いたします。

明日もより一層熱い舞台を期待しております。

亀岡の花々〜弁慶と静御前〜

今日は亀岡稽古でした。

亀岡駅に到着すると、気温は今日も高めですが風は乾いていて、気持ちの良い暑さでした。

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稽古場に到着して、杜若がすっかり散ってしまったお濠の横を通り過ぎようとすると、急に「ドボン!ドボン!」と大きな水音がいくつもして驚きました。

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お濠を見ると、水音の主が一匹だけ残っています。

大きな亀さんが文字通り「甲羅干し」をしていたのでした。

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今日先ず目に付いた花は「ホタルブクロ」

でした。

「カンパニュラ」と「カムパネルラ」の事を書いたのは去年の今頃だったでしょうか。

毎年見る花を基準にすると、1年が経つのは本当に早いと思われます。

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こちらは白いホタルブクロ。

ちなみに稽古後に、お濠の蛍が出ていないか探したのですが、今年はまだのようでした。

蛍袋に蛍を入れてみるのは、今年も難しいでしょうかね…。

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この花は「夏蠟梅」だそうです。

「ロウバイ」は冬に黄色い花がたくさん咲いているのを毎年何処かで見ます。

こちらの「夏ロウバイ」は、ロウバイより大きめの薄桃色の花で、花の数はロウバイよりもかなり少なかったです。

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この花の中国名が「シャラメイ」というらしく、「沙羅双樹」と何か関わりが無いか調べてみたのですが、ちょっとわかりませんでした。

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この鉢植の花は、名前が「リュウキュウベンケイソウ」だそうです。

漢字変換すると「琉球弁慶草」。

ベンケイソウの仲間は、丈夫で生命力が強いことから「弁慶」の名を冠することになったとか。

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しかしながらこの「リュウキュウベンケイソウ」は、地元沖縄では絶滅危惧種だそうです。

沖縄では1月頃には咲くというこの花を、5月末の亀岡で初めて見るとは何だか不思議でした。

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見つけた時に「線香花火の最後の火花みたいだ」と思ったこの花は「オオメノマンネングサ(大雌の万年草)」。

こちらも偶然にも「ベンケイソウ」の仲間でした。

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そしてこの「オオメノマンネングサ」のすぐ隣に咲いていたのが、なんと…

「オダマキ」の花だったのです。

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「しずやしず しずのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな」

静御前が頼朝の前で詠んだという和歌です。

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「弁慶草」の仲間の隣に、「静御前」の和歌を思い出させる「オダマキ」が咲いているとは、これまたなにか不思議な因縁を感じてしまいました。

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今日はこの辺で失礼いたします。

3大学合同「高砂」稽古

今日は夜に大阪の香里能楽堂で、土曜日開催の「七宝会」の申合がありました。

私は能「天鼓」の地謡を勤めました。

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その申合が終わって切戸から出ると、楽屋にはたくさんの大学生達が待っていました。

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来たる5月25日には、「第120回京宝連」にあたる「関西宝生流学生能楽連盟自演会」が大江能楽堂にて開催されます。

そして京宝連120回を記念して、京都女子大がシテ、同志社大と京大が混合で地謡を謡う祝言半能「高砂」が演じられるのです。

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今日はその「高砂」を、七宝会申合の後に満次郎師に稽古していただく日だったわけです。

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京女、同志社、京大の学生達が協力して作り上げる「高砂」の舞台。

今日の稽古ではそれぞれの大学を指導する能楽師3人も、同じく協力体制を組みました。

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同志社大を指導する山内崇生さんはワキの謡を。

京女を指導する石黒実都さんは笛の唱歌を。

そして京大を指導する私が太鼓をあしらって、総監督の満次郎師に稽古をつけていただいたのです。

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結果は「大体よろしい」と満次郎師に言っていただけました。

あとは申合を経て、本番までの2週間でより完成度を高めていければと思います。

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「高砂」以外にも、勿論京阪神各大学から多くの仕舞、素謡、舞囃子が出る今回の「関西宝連」。

皆様5月25日には是非京都大江能楽堂にお越しくださいませ。