昨日に続いて、今日は川崎の小学校での巡回公演でした。
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会場の体育館に6年生達が入って来ると、先ずは小学校の先生から開始の挨拶がありました。
「皆さんの前にある立派な能舞台は、舞台を作る方々が昨日の夜9時半頃までかかって組み立ててくださったのです。」
生徒達から驚きの声が漏れました。
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楽屋で聞いていた私も、改めて驚きました。
今回お世話になっている”影向社”の皆様のプロフェッショナルな仕事ぶりの凄さにです。
昨日の舞台が終わったのが16時頃。
そこから舞台解体→移動→設営で夜9時半。
そして今日は我々能楽師が朝9時前に到着した時には、皆様もう忙しく働いておられました。
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楽屋に必要な机、椅子、鏡などの備品の調達から、飲み物や食べ物の用意(今日は朝早かったのですが、楽屋には朝ご飯用にとサンドイッチとお握りがズラリと並んでいました)、また学校毎に微妙に違う進行を把握して、MCの私に的確な指示を出してくださるのも影向社の方でした。
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今回の巡回公演は、今までに経験した数多の舞台の中でも最も仕事のしやすい環境でした。
それらを全て整えてくださった影向社の皆様に、心より感謝いたします。
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さて、小学校の先生の挨拶はまだ続いています。
「それでは、舞台の壁の向こうにいらっしゃる役者の皆さんに、大きな声で”よろしくおねがいします!”と言いましょう!」
おお、それはかつて無いパターンです。
子供達「よろしくお願いします‼️‼️」
壁も震えるような大声に、またしても驚かされながらMCの私は切戸をくぐって舞台に出たのでした。
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今回は6年生限定というだけあって、とても行儀よく真面目な姿勢の子供達でした。
しかし笑ったり驚いたりの反応は良く、また最後の質問コーナーでも次々に手を挙げてくれました。
「良い子達だなぁ」と感心していると、一番最後になんと我々にプレゼントまで用意してくれていたのです。
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「それでは、今日お世話になった先生方に、折り紙の花束の贈呈です!」
上の写真のような花束を持った子供達がズラリと立ち上がり、私は慌てて楽屋の能楽師達を舞台に呼び出して、皆で照れながら花束をもらったのでした。
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MCの大役も今日で無事に終わり、非常に良い気分で小学校を後にしました。
坂戸小学校の皆さんと、今一度影向社の皆様に心より御礼申し上げます。
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12月にあと1回残っている巡回公演も、精一杯頑張ろうと思います。