自治医科大学での能楽教室

今日は栃木県の「自治医科大学」にて能楽教室を開催いたしました。

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金春流を習っている哲学の先生、更にその師匠である金春流シテ方の先生、大鼓打ちさん、元京大宝生会で現自治医科大学能楽部部長の青年、そして私という異色の組み合わせでした。

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しかしその内容はバラエティに富んでおり、宝生流仕舞「清経クセ」「殺生石」、金春流仕舞「半蔀クセ」、小鼓独調「船弁慶クセ」、大鼓独調「駒之段」、金春流舞囃子「松虫」に加えて、楽器の説明と型の体験をいたしました。

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参加者はそれほど多くなかったのですが、全員が能楽教室終了後も残って大鼓の楽器体験などをしてくれました。

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そして更にそのうちの何人かは、仕舞と謡の稽古までしてくれたのです。

来月の稽古にも来てくれそうな手ごたえを感じました。

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自治医科大学における初めての能楽教室は、幸いに大成功と言って良い結果でした。

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自治医科大学能楽部としては、次の大きなイベントは「関東宝生流学生能楽連盟自演会」への初参加となります。

その舞台に向けての稽古もしっかりと出来て、今日は密度の濃い1日になりました。

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自治医科大学の皆様どうもありがとうございました。

第2回吉備津神社発表会

今日は早朝に新幹線で東京を出て、岡山での「第2回吉備津神社能楽教室発表会」に行って参りました。

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幼稚園年中組から中学3年生までの13人の子供達が、この夏に稽古した仕舞と謡を吉備津神社の拝殿にて奉納するのです。

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天気予報は朝から夜までずっと雨マークでした。

半屋外の舞台なので、強く降ったら困るな…と心配しながら現地に到着しました。

やはり吉備津は雨が降っています。。

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…ところが超・晴れ男の家元がいらした効果によって、全く不思議なことに本番前に雨は上がりました。

殆ど超常現象と言ってもいいレベルの晴れ男パワーです。

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先ず拝殿に参集してから、普段は入れない本殿に子供達と能楽師全員で昇殿させていただき、参拝をいたしました。

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そして厳かな雰囲気の中で仕舞の本番が始まりました。

鶴亀、西王母、猩々…

皆真剣な表情で懸命に舞っています。

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途中休憩を挟んで、最後の中学生2人による相舞「小袖曽我」まで、13人が全員無事に舞い終えてくれました。

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そして我々能楽師の番外仕舞の後に、全員で「高砂 四海波」の謡をうたって、発表会の舞台が滞りなく終了いたしました。

幼稚園の子供も、作法まで含めてきちんと勤め上げて大変立派でした。

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その後社務所にて、家元より参加者全員に修了証が授与されました。

そして修了証を手に全員並んで記念撮影をして、名残を惜しみつつ解散いたしました。

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帰り道、神社の駐車場を通りかかると、停まっていたワゴン車の扉が開きました。

そして中から小学1年と幼稚園年中の姉妹が並んで顔を出し、笑って手を振りながら、

「来年もよろしくお願いしまーす‼️」

と大声で言ってくれたのです。

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この夏の汗と頑張りが全て報われた気がしました。

こういう出来事が私にとっては一番嬉しいのです。

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去年から人数が倍増した吉備津神社能楽教室。

来年もまたこの子供達と、更にまた新しい子供達とも会えると良いなと祈りながら、笑顔で吉備津を後にしたのでした。

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吉備津神社の皆様を始め関係者の方々に心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

吉備津神社での最終稽古

今日は岡山吉備津神社での子供能楽教室に行って参りました。

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今回が最後の稽古で、来週にはいよいよ本番です。

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稽古場所は社務所のお座敷です。

吉備津神社拝殿での本番を想定して、番組順に待機スペースから拝殿への移動から、正座しての作法まで含めて稽古しました。

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今回の番組では仕舞「鶴亀」、「西王母」、「猩々」の3番の組み合わせが多かったのですが、そのうちのいくつかの組みでは「鶴亀」をお姉さん、「猩々」を妹が舞うという姉妹共演が実現しました。

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先に「鶴亀」を終えたお姉さん達は、例外無く妹さんの「猩々」になると、

「心配だなぁ…」

という表情で妹さんの一挙手一投足を見守っています。

それがまた実に微笑ましく見えました。

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来週の本番は半野外なので、天気と気温が気になるところです。

今日の吉備津は猛暑が少しおさまった高曇りの天気で、願わくば本番もこのような気候のもとでやりたいと思いました。

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また本番の模様もご報告させていただきます。

60人の初舞台!

今日は大阪の香里能楽堂にて「枚方市能楽体験教室発表会」が開催されました。

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午前中に大人の部、午後から子供の部の合計60人ほどが、ひと夏の間稽古した仕舞を披露したのです。

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何がすごいと言って、今日舞台に立った60人全員が「初舞台」なのです。

ズラリと並んで出番を待つ生徒さんに声をかけてみました。

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私「普段我々が出る発表会では、1人でも”初舞台”の方がいると大変おめでたいことなのです。今日はめでたさなんと60倍なのですよ!」

すると、

生徒さん「へえ〜、そうなのですか!それはギネスブックものですね!」

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確かに1日に60人の初舞台は、私の経験した舞台では最多記録更新です。

ギネスに申請して、登録されるかは大変微妙なところですが…。

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ともあれ大人から子供達まで、短期間の稽古で驚くほどの成果をあげた今日の舞台でした。

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才能があると思う人が本当にたくさんいらしたので、この教室が今後も続いていけば、更にレベルの高い仕舞が見られるだろうと想像いたしました。

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繰り返しになりますが、今回の能楽体験教室では枚方市のスタッフの皆様には大変お世話になりました。

今日も朝7時半頃から夕方まで、猛暑の中を走り回って舞台のサポートをしてくださいました。

心より感謝申し上げます。

大人向けの寺子屋能楽教室

私の日常は、大抵は予定通りに淡々と進んでいきます。

しかしやはり全く予想外の展開になる日もあります。

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今日は先ず午前中に京都大山崎稽古でした。

朝から容赦ない暑さの中、稽古場の宝寺への坂を登っていくと、辺りの森から”ツクツクボウシ”の鳴き声が聞こえていました。

この蝉が鳴き出すと「今年の夏も終わっていくなあ」と少し切ないような気持ちになります。

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大山崎稽古を終えて、今度は熊野神社近くの「ゲストハウス月と」に向かいました。

「月と 寺子屋キャンプ」という2日間のイベントに、能楽の講師として参加させていただくのです。

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どんな子供達がいるのだろうか…

と、ドキドキしながら「月と」の玄関を開けると…

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そこには何人かの大人と、何故か京大宝生会のメンバーが数人正座しています。

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私「えーと、寺子屋キャンプの参加者の方は…」

亭主さん「こちらの皆さんです!」

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なんと!

寺子屋というのでてっきり子供達相手の能楽教室だと思っていたのですが、大人も募集していたようなのです。

そして結果的に能楽教室には大人の皆さんだけが応募されたということでした。

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京大宝生会のメンバーは、寺子屋キャンプの手伝いをお願いした最若手OBのO君が声掛けしてくれたそうです。

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という訳で、小学生を想定したとても簡単なテキストを使って、大人と京大宝生会を相手に能楽教室を開講したのでした。

大人の参加者の皆さんには、

「今回の簡単なテキストを使って、是非周りの子供達にレクチャーしてみてください!」

とお願いしておきました。

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寺子屋キャンプ終了後は、手伝ってくれた最若手OBのO君などと一緒にタコ焼き屋さんに行き、O君の壮絶な「熱々タコ焼き40個10分間早食いチャレンジ」を見届けて帰りました。


チャレンジの結果は…

言わぬが花でしょうかね。

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というように、今日は全く予想外の”大人向け寺子屋能楽教室”になりました。

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明日は枚方市能楽体験教室発表会で、大勢の大人達と子供達とともに舞台で過ごす、熱い1日になりそうです。

吉備路自転車道を歩く

今日は岡山吉備津神社の子供能楽教室に行って参りました。

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その稽古の様子を書こうと思っていたのですが、夕方稽古を終えて吉備津神社を出たところでこんな看板に出会いました。


吉備路自転車道…!

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実はこのサイクリングロードこそ、私が高校の修学旅行委員の時に「桃太郎伝説と吉備路巡りコース」というツアーコースを企画したきっかけになった道だったのです。

そういえば確かに吉備津神社のすぐ前を通っていたのでした。

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折りよく、次の電車までは30分程の時間があります。

吉備津駅のひとつ隣の「備前一宮駅」まで、この懐かしい「吉備路自転車道」を歩いてみようかと思い立ちました。

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“自転車道”と言っても、軽自動車くらい通れそうなごく普通の舗装路です。

それが田園風景の中をくねくねと続いていきます。

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途中「はなぐり塚」という牛の鼻輪を供養する塚など、確かにかつて修学旅行で通った筈の名所旧跡を何ヶ所か通過しました。

全く見た記憶は残っていないのですが、名前だけでとても懐かしい気持ちになります。

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そしてしばらくの間てくてくと気持ち良く歩いていたのですが、途中でふと気がつきました。

「隣の駅まで、実は結構遠いのでは…💧」

電車の時間まであと10分程しか無いのに、辺りは見渡す限りの田園風景です。

次の電車を逃すと、また30分以上待たなければなりません。

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ペースをやや上げて「備前一宮」駅を目指すのですが、一向にそれらしい建物が見えて来ません。

「そもそも駅が小さ過ぎて、見逃してしまったのではないか…」

という恐怖も頭をよぎります。。

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ようやくホームらしいものを遠くに発見した時には、電車到着まで3分。

小走りで駅を目指します。

結局昨日の秋葉原〜水道橋よりも更に物凄い量の汗をかいてしまいました💦💦

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ようやく「備前一宮」に到着。

ホームは直射日光で炙られているので、皆さん外で電車を待っています。

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ふと駅舎の横を見ると、レンタサイクル屋さんが。

そういえば、修学旅行の時には「備前一宮」でレンタサイクルを借りたような記憶があります。

もしかしてこの店だったかも…。

とまた懐かしい気持ちになりました。

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そして遠くに”ガタゴト…”と電車の音が聞こえてきます。


ホームに上がると、2両編成の「桃太郎線」がちょうど到着するところでした。

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結果的に30分フルに夏の自転車道を早足で歩いて、汗だくになりました。

しかし昨日の秋葉原〜水道橋と違って、何か高校時代の夏休みを駆け足で満喫したような、爽快な疲れを感じて電車に乗り込んだのでした。

2019吉備津神社子供能楽教室・開講式

今日は岡山の吉備津神社にて、子供能楽教室の開講式に出席して参りました。

この能楽教室は、去年が初開催で今回が2回目になります。

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午前中に岡山駅で家元始め何人かの楽師と待ち合わせました。


駅前の噴水が涼しげですが、実際はとても暑いです。。

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そして2両編成の「桃太郎線」に乗ってガタゴトと吉備津へ向かいました。

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車両の内装。車窓から見える風景。

無人の吉備津駅から神社までの松並木の参道。その脇に広がる長閑な田園風景。

そしてジリジリと灼かれるような暑さ。

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全てが1年前と全く変わっておらず、非常な既視感を覚えました。


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吉備津神社に到着しました。

いわゆる「吉備津造」の壮麗な本殿ももちろん去年のままです。

その向かって右側には、子供達が仕舞と謡を奉納する舞台にもなる「拝殿」が見えます。

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殆ど全てが変わらない中で、唯一去年と違っていたのが他ならぬ「子供達」でした。

人数が倍増していたのです。

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その増え方も、

「去年お姉ちゃんの稽古を見てやりたくなった妹さん」

「去年妹さんの舞台を見てやりたくなったお姉ちゃん」

というケースが多く、去年の教室を頑張った甲斐があったと嬉しく思いました。

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リピーターも多くて、去年見た顔とたくさん再会出来たのもまた有り難く嬉しいことでした。

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これから8月の1ヶ月をかけて、それぞれが仕舞1番と、謡「高砂 千秋楽」を稽古していきます。

今年の教室がまた来年にも繋がっていくように、一層頑張って稽古して参りたいと思います。

驚くべき子供達

今日は早朝に東京を発って、「枚方市子供向け能楽体験教室」に行って参りました。

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社会人向け教室には2回程稽古に行きましたが、子供向け教室の稽古は今日が初めてです。

小学校低学年の子供もたくさんいるようで、果たしてどんな稽古になるのか少々ドキドキしながら会場に向かいました。

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朝10時前に会場に到着すると、もう何人かの子供達と親御さんが集まっていました。

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1人ずつ、「鶴亀」「西王母」「高砂」…と稽古して行きましたが、なんと驚くことに稽古3回目にして型は一通りできており、シテ謡もひとりで謡える子供ばかりだったのです。

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自分の順番を待つ間に、スマホの映像を見ながら仕舞を自主練している小さな子供を見て舌を巻きました。

この子達はどうやら、大学生や大人にも負けない程の潜在能力を持った子供達のようです。

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午前中の3時間で18人、休憩を挟んで午後もほぼ同じ数の子供を稽古しました。

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中には”ガキ大将”のようなキャラの子もいたのですが、シテ謡を謡う時は甲高い声で

「スーナーワーチー スーガーターヲー アーラーワーシーテー!」

と健気に謡うので思わず微笑んで「よしよし!」と頷いてしまいました。

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考えてみれば、澤風会で何人かの子供達を稽古して来ましたが、まとめて30数人を稽古するのは全く初めての経験でした。

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しかし、一人ひとりが真面目にきちんと稽古してくれるので、人数の割には疲労感は無く、大変充実した気持ちで最後まで稽古出来ました。

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まだ本番までには何回も稽古があります。

この子達が最終的にどこまで上手くなってくれるのか楽しみです。

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そしてまた願わくば、来年以降も継続して稽古してくれるとしたら、非常にレベルの高い稽古集団になる事は間違いないと思います。

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将来への夢も膨らむような、嬉しい稽古日になりました。

枚方市のスタッフの皆様、本日も色々と御配慮いただきまして誠にありがとうございました。

ひらがなテキスト

昨日までの「強者4曲」の小謡本との格闘が一段落して、今日は一転してゆるゆると「ひらがな」と戯れておりました。

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今週から岡山の吉備津神社での「子供能楽教室」が開講します。

その時に使う小学生向けの謡のテキストを、「ひらがな」で作っていたのです。

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例えば「高砂」の千秋楽の謡を、節使いも含めて全部そのまま平仮名変換すると、

「せええんしうらくは たみをなで

まんざいらくには いのちをのおぶうう

あいおいのお まつうかぜ さああっさんの

こえぞお たのしむう さああっさんのお

こええぞ たのしいいむうう」

という感じになります。

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これでもテキストにはなるかもしれませんが、少しでもわかりやすくしたいと思いました。

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「せエエんしうらくは たみなで

まんざいらくには いのちをオぶウ…」

というように、”生み字”といわれる母音はカタカナにしてみました。

更に、強吟は”ハネる”という、音を一瞬だけ高くする技巧が多用されるので、その”ハネる”部分を太字にしました。

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これでちょっと謡いやすくなったのではと思うのです。

「せエエんしうらくは たみなで

まんざいらくには いのちをオぶ

あいおいのまつウかぜ さアアさん

こえオオ たのしむ

さアアさんオ こエぞ たのしイイむウウ」

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…如何でしょうか?

この平仮名で謡ってみて、違和感や改良点があればどうか御指摘くだされば有り難く存じます。

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とりあえずこのテキストをもとに、岡山の子供達に、この夏休みに宝生流の謡を楽しく体験してもらえたらと思っております。

枚方市能楽体験教室の開講式

今日は大阪香里能楽堂にて、枚方市子供向け能楽体験教室の開講式に出席して参りました。

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開講式には小学校低学年くらいを中心に40人ほどの元気一杯な子供たちが参加してくれました。

これから夏休みの間に、8回にわたって稽古して仕舞を一番覚えてもらい、最後に香里能楽堂で発表会をするのです。

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実は平行して枚方市社会人向け能楽体験教室も開講されており、こちらも30人ほどの方が参加されています。

発表会は子供と合同なので、なんと合計70人規模になるのです。

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これだけの人数を集めるのは大変なことで、企画、広報など、よほど優秀なスタッフがいないと難しいと思われます。

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その枚方市のスタッフの皆様は、今日の子供向け教室開講式にも朝早くから5〜6人でいらしてくださいました。

開講式の流れから、足袋や扇の準備の段取りまで非常に綿密に計画されており、またスタッフの皆さんからは「この教室を盛り上げて成功させたい!」という強い情熱が感じられました。

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これだけしっかりとした企画で講師の一人を任せていただいたのは大変有り難いことです。最後の発表会まで全身全霊をかけて稽古させていただきます。

そして参加した子供たちや社会人の皆さんにとって、この能楽体験教室が楽しい夏の思い出になってほしいと願っております。