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連休明けの松本稽古

今日は昼から松本稽古でした。

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世の中よりも1日早い”連休明け”です。

久々の澤風会稽古だったので、私自身の調子が狂っていないか少々心配でした。

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しかし始めてみるとそれほど違和感なくスムーズに稽古出来た気がします。

10人程来られた会員の皆さんも、よくお浚いをしてから来てくださいました。

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仕舞「鶴亀」を今日でひと通り最後まで稽古出来た方。

仕舞「雲雀山」が今回で完成して、次から新しい仕舞に移行することになった方。

「女郎花」の稽古を昨年クセの仕舞から始めて、”翔”の舞を経て今日ようやくキリの最後まで稽古し終えた方。

難しい「笹之段」の仕舞を2ヶ月でほぼマスターされた方。

などなど…

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連休中も仕事や家の用事をしていた、という方が結構多く、連休の影響は意外に少ないように感じました。

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そして先日書いた「善知鳥峠」に関する興味深い話もいくつか出て、また資料もたくさん頂きました。

楽しみに読ませていただき、頭の中で整理してから続報を書いてみたいと思います。

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そんな訳で、長い連休は明けましたが、色々充実した松本稽古が出来てひと安心いたしました。

“五月病”になることもなく、すんなりと通常運転に入っていけそうです。

松本の皆様今日もありがとうございました。

令和最初の新入部員は…?

昨日は亀岡の「大本みろく能」の後に京大宝生会稽古に向かいました。

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連休中なので帰省している部員もいるだろうと思いました。

しかし来週には「関西宝連」の舞囃子「船弁慶」と「春日龍神」の申合もあるので、何とかいる部員だけでも稽古したいと思ったのです。

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蓋を開けてみると、なんとほぼ全員参加でした。

半数は「大本みろく能」に新入生を誘って観に来てくれて、終わってすぐに京大に戻って来た部員達です。

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稽古を始めたところで、今度はゲストの方々がやって来られました。

松本稽古場で今年から稽古を始めたばかりのご夫婦です。

かねてより「京大宝生会の稽古を是非見学したい」と仰られており、今回はご夫婦での京都旅行の1日を、やはり「大本みろく能」の鑑能と「京大稽古見学」に充ててくださったのです。

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にこやかにご覧になっておられるご夫婦の前で稽古を再開しました。

するとまた驚きの事態が。

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「今日は授業は無いけれど、一応新歓に行って来ます」と言って時計台の方に向かった部員が、新入生見学者を連れて戻って来たのです。

京大は連休など全く関係無いようでした。

その後さらに自分からBOXを探して来てくれた新入生見学者も1人加えて、むしろ普段より賑やかな稽古になったのでした。

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今年は京大能楽部全体的に新入生の入りが少ない状態です。

宝生会も5月にも様々な新歓イベントを用意して、新入生の入部を待っているのです。

自分の稽古や勉強などもある中で、現役達は本当に頑張っています。

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昨日は見学者2人に「熊野」と「船弁慶」の仕舞を少し稽古して、稽古後には2人も連れて部員達と晩御飯に行きました。

料理を注文して、「僕は来週も稽古に来るので是非また稽古の続きをしましょう!」と話したところで最終新幹線のリミットが来てしまいました。

あとは部員達に任せて、車に飛び乗って京都駅に向かったのです。

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次に入部する人は「令和最初の新入部員」ということになります。

来週の稽古でその記念すべき部員が誕生することを、心から祈っています。

「歌占クセ」の巻き物

今日は江古田稽古でした。

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ジパング倶楽部のメンバー中心の団体謡稽古は、今「歌占」を稽古しております。

この「歌占」のクセは非常に難しく、宝生流では「山姥クセ」「花筐クセ」と共に「三難クセ」などと呼ばれています。

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そしてこの「歌占クセ」は、節使いの難しさもさることながら、その内容の凄絶さ、難解さが殆ど異様なほど際立っています。

人間の生命の儚さと、地獄巡りの苦しみを”これでもか!これでもか!”というほど微に入り細にわたって延々と描写しているのです。

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昔の人は何故こんな物凄い内容のクセを作ったのか、何か特別な由来があるのかと思って少し調べてみたのですが、残念ながらまだ手掛かりは掴めておりません。

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「歌占クセ」で思い出すエピソードがひとつあります。

京大宝生会に入って少し経った大学一回生の頃、渡辺三郎先生のあるお弟子さんから”巻き物”を頂戴しました。

広げてみると、半紙を繋げた細長い紙に、達筆で何やら沢山の文字が書いてあります。

よくよく読んでみると…

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なんと「歌占」のクセだったのです。

当時はまだ大学生になったばかりで、一応それなりに希望に満ちていた私は、その歌占クセの文句を読んで「なんじゃこりゃ」とその内容のあまりの重さに衝撃を受けたのでした。。

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その渡雲会のお弟子さんに、「何故これを、今私にくださったのですか…?」と聞いてみたかったのですが、残念ながらその機会はありませんでした。

私が宝生流を稽古し始めたのを知って「この歌占クセを稽古出来るほどになってください」というお気持ちだったのでしょうか。

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あるいは「大学に入って浮かれているかもしれんが、人生は本当はこのように厳しいのだぞ!」

と戒めてくださったのかもしれません。

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あれから幾星霜を経て、この歌占クセの文句も少しずつ身にしみるようになりました。

しかし一方で「やはりこれは大学一回生にはちょっと早い内容だよなあ…」とも思ってしまうのでした。。

賑やかになった田町稽古場

今日は田町稽古でした。

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沖縄旅行から帰って来られた会員さん。

新しい大学に入って、栃木県から2時間かけて来てくれた学生。

芸大生。

そして今日から新しく稽古を始めた方。

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今回もまた、前回よりも更に賑やかな人数になりました。

稽古場の終わる時間を気にしつつギリギリまで稽古をするのは、田町では久しぶりのことでした。

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この先は毎回こんな風に長く稽古することになりそうです。

一時期人数が少ない状態が続いた田町稽古場ですが、この勢いで一層人が増えていけば嬉しいです。

短めですが、今日はこれにて失礼いたします。

2019年度最初の新入部員!

今日は昼前から、京都の北文化会館にて紫明荘組の稽古でした。

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ひと月半ぶりの人、2ヶ月ぶりの人、また半年ぶりの人がたまたま揃って、沢山の話題で盛り上がっておられました。

私はひたすら稽古で会話に入れずいたのですが、この先の紫明荘組はまた一層賑やかになりそうで、嬉しく思って聞いておりました。

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そして夕方に終えて次は京大宝生会へ。

能楽部BOXに入ると、宝生会のホワイトボードの「新入生」の欄に1人の名前が。

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そうです。先週金曜日についに2019年度最初の新入部員が入部してくれたのです!

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これは正に「雨にも負けず 風にも負けず」に時計台前で新入生に声掛けを続けたり、様々な新歓イベントを重ねて来た、新歓委員を始めとする現役部員の努力の賜物です。

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18時半頃にその新入部員がBOXに入って来た時には、他にも3人の新入生見学者が来てくれていました。

見学者を含めて4人で基本的な型を稽古して、その後仕舞「紅葉狩」の前半も稽古しました。

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毎年のことながら、新入部員に「紅葉狩」を教える時は「また新しいシーズンが始まったのだなあ」と感慨深い気持ちになります。

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次に入部した人は「熊野クセ」を、更に次の入部者は「船弁慶クセ」を稽古することになります。

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新歓ももうかなり長い期間になり、現役達は今頃が一番疲れてくる時期だと思います。

なんとかこの努力が報われて、「熊野」と「船弁慶」の人が入ってくれることを切に祈っています。

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現役さん達、もうひと息どうか頑張りましょう。

今後の能面のサイズ問題…

今日は松本稽古日だったのですが、その前に昼から松本の少し手前の「岡谷」で、小中高生向けの能楽教室をして参りました。

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特急あずさで一度「上諏訪駅」で降りて、普通電車に乗り換えて岡谷に向かいました。

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その乗り換えの「上諏訪」の辺りで、車窓から満開の桜がたくさん見えたのです。

東京では終わってしまった桜です。

乗り換え時間が20分近くあったので、せっかくなので花見をしようと思い立ち、桜が見えた方に歩いて行きました。

大きな駐車場の向こう、幼稚園の園庭で大きな桜が満開でした。

そして横には”鯉のぼり”がはためいています。

「桜と鯉のぼりの共演」というのも、信州らしいと思いました。

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そして普通電車で岡谷へ。

岡谷で会った50人程の子供達は、やはり元気と好奇心に溢れていました。

ちょっと年かさの高校生達が司会などをしてくれて、また小さな子供達の事を何となく気にかけてくれていたのに感心いたしました。

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能楽教室の最後に質問コーナーを設けました。

やはり高校生くらいの割と大きな男の子が、

「能面は何故顔よりもちょっと小さいサイズなのですか?」

と質問してくれました。おお、良い質問です!

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「能面の外側に少し顔の輪郭が見えて、それが謡う時に動くのが見えると、能面も生き生きと動いているように見えるからです。」

と答えようと思い、しかしふと思いついて、質問してくれた男の子に「小面」をかけてもらうことにしました。

彼を前へ呼ぶと、「よっしゃ!」と嬉しそうにガッツポーズして出て来てくれました。

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身長は私と同じくらいです。

「では能面に一礼して、面紐の所を持って、目の高さに合わせてあててくださいね…」

と言ってあててもらうと…

なんと彼は小顔なので、能面がすっぽりと顔にはまってしまったのです。。

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最近は背が高くて小顔の若者が多いので、

「能面の効果を出すには、もっとサイズを小さくしないといけないのかな…」

と一瞬思いましたが、

「しかし身長は高いから、ちょっと大きめのサイズにしないと似合わないだろう…」

とも考えられて、「今後の能面のサイズ問題」はなかなか難しいと思ったのでした。

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岡谷でお世話になった皆様どうもありがとうございました。

おかげさまで今日も充実した能楽教室になりました。

鬼くすべは明日ではなく…

先ほど青森稽古から無事に帰って参りました。

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青森では、遠く雪をいただく雄大な八甲田山を見ました。

桜などまだまだ気配も無かったのですが、東京三ノ輪に帰って来ると…

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近所の小学校では、桜はすっかり終わって、入れ替わりにもう藤が咲いていたのでした。

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さて、明日4月18日は私にとって特別な日付でありました。

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昨年と一昨年の4月18日頃のブログを読んでいただけると、そこには大山崎宝寺の「鬼くすべ」のことが詳しく書いてあるはずです。

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「鬼くすべ」は1300年近く前から続く伝統的な”追儺式”で、毎年4月18日に執り行われてきました。

そして私はこの15年ほど、ほぼ毎年参加させていただき、本堂で謡「鶴亀」「高砂」を奉納していたのです。

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その「鬼くすべ」が、実は今年から「4月の第3土曜日」に開催されることになりました。

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…第3土曜日。

それは水道橋で「五雲会」が開催される日なのです。

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という訳で、残念ながら今年から私はあの濛々たる煙を体験出来ないことになりました。。

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しかし数日前にあった大山崎稽古の時に、「大山崎澤宝会」の皆さんに謡「鶴亀」と「高砂」をきっちり稽古させていただきました。

当日は澤宝会のメンバーが本堂で宝生流の謡を奉納いたします。

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繰り返しですが今年の「鬼くすべ」は明日18日ではなく、今週土曜日の20日に執り行われます。

土曜日に関西でお時間のある方は、マスクかハンカチを持って、少し早めの13時頃に是非大山崎宝寺にいらっしゃる事をお勧めいたします。

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先月から稽古を始めたばかりの澤宝会の新会員さんも、早速土曜日の「鬼くすべ」に参加されるそうなので、来月の稽古で煙の感想を聞いてみたいと思います。

「ゲストハウス月と」にて稽古後のお茶会

昨日は京都の「ゲストハウス月と」にて紫明荘組稽古でした。

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能「羽衣」の稽古を始め、”男舞”、”中之舞”、”楽”など舞囃子に向けた稽古もたくさんあり、なかなか充実した稽古になりました。

“男舞”の稽古を見ていた新しい会員さんが「”男前”って何ですか…?」

という笑い話などもありました。。

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また土曜日だったので、働いている京大宝生会若手OBOG達も来やすかったらしく、合計で8人の若手OBOGが来てくれました。

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2階の和室で最後の人の稽古を終えて階下のサロンに降りると、先に稽古を終えた若手達がお茶を飲んで楽しそうに話しています。

亭主さん「先生もお茶でも如何ですか?」

私「あ、では珈琲をいただきます」

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昨日はその後の稽古などは無かったので、少し時間に余裕があったのです。

珈琲を飲みながら、何人かの若手達とのんびり話をしました。

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思えば彼らとは、夜にお酒を飲むことは多々ありますが”お茶会”のような雰囲気は初めてでした。

何か微妙に気恥ずかしいような、しかし悪くない感覚でした。

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京大能楽部中心の若手稽古会「琥珀の会」の今年の日程や開催場所の相談なども出来て、新たな目標に向けての良い区切りの日になりました。

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昨日はまた、ブログの読者でもある知人が「月と」に遊びに来てくれたりもして、最後まで賑やかな稽古日になりました。

他の方も、京都にいらした時に私の稽古とタイミングが合えば是非「月と」にいらしてくださいませ。

もちろん私がいない時にもお薦めいたします。

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ゲストハウス&カフェ 京都月とhttps://tsukito.jp

どこかの稽古場で…

今日は午後に江古田で稽古してから、移動して夜に田町稽古でした。

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天気予報通り非常に寒い日になり、携帯のニュースでは松本城の桜に雪が積もっている写真を見ました。

せっかく春だと思って咲いた桜が、寒くて凍えているようでした。。

明日からはまた春に戻るようなので、頑張って咲き続けてほしいものです。

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田町稽古は澤風会郁雲会以来でした。

いつもの会員さん達に加えて、今日は新しい顔ぶれが見えました。

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江古田で稽古していた青年と、京都で稽古していた京大宝生会OGさんです。

それぞれ東京芸大の授業と、会社の研修が終わった後に稽古に駆けつけて来てくれたのです。

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この2人を田町稽古場の和室で稽古するのは、なんだか不思議に新鮮な感覚でした。

OGさんは今回限定の田町稽古でしたが、また次回の田町稽古には違った新しい顔が見られそうです。

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新しい生活になって環境が色々変わっても、どこかの稽古場で稽古を続けてくれる人がいるのは有り難いことです。

そしてその人が移動先の稽古場の人達と仲良くなれば、また新たな化学反応が生まれて面白くなりそうな予感がします。

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外は冬の寒さでしたが、今日の田町稽古では春らしい新鮮な予感を感じることができたのでした。

澤風会郁雲会以来の江古田稽古

今日は久しぶりの江古田稽古でした。

3月9日の澤風会郁雲会以来なので、ほぼ1ヶ月ぶりになります。

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前回の稽古からの出来事を思うと、1ヶ月というのはとてつもなく長い時間だなあと思います。

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前回はまだ芸大入試の真っ只中だった青年が、今日は芸大入学式を明後日に控えた立場でやってきてくれました。

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また先日の「京大仕舞100番会」で仕舞を舞って、翌朝早くに東京に職場研修に行くと言って帰っていった若手OGさんは、なんと今日は研修を終えてから江古田稽古に駆けつけてくれました。

研修は大変そうですが、元気そうで安心しました。

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そして激動のひと月を過ごした人がいる一方で、ジパング組を中心にほぼフルメンバーの会員さん達が、変わらず元気に稽古にいらしてくださいました。

こちらも非常にありがたいことでした。

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ここからはまた、月2回ペースで頑張って稽古を続けて参ります。

江古田の皆様どうかよろしくお願いいたします。

短いですが今日はこれにて失礼いたします。