準備万端

今日は京都大江能楽堂にて、いよいよ明後日に迫った「第14回澤風会京都大会」前の最後の紫明荘組稽古をいたしました。

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仕舞、独吟、舞囃子、そして能「羽衣」を、本番と同じ舞台で稽古したのです。

細かな位置取りや見る方向などを最終確認することが出来ました。

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羽衣に使用する”羽衣の松”の作り物も、今日のうちに作りました。

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そして稽古の前には、楽屋に出す飴やお菓子や珈琲などの買い出し。

稽古の後には、宴会場のホテルに行って宴会の打ち合わせ。

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本番前にすることは、今日のうちに全部終えることができました。

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明日は一度群馬県の甘楽町に行って薪能に出演します。

そして明後日の朝にまた京都に戻って来るのです。

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澤風会の最早”名物”となっている台風がこのタイミングで発生したようなのですが、土曜日はなんとか天気持ち堪えてほしいです。

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皆さま明後日21日土曜日には、「第14回澤風会京都大会」にどうかお越しくださいませ。

大江能楽堂にて午前11時始曲です。

能「羽衣」は12時40分頃〜13時40分頃の予定です。

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どうかよろしくお願いいたします。

予祝いの晩御飯

今日は朝から京都に移動して、久しぶりに「ゲストハウス月と」にて紫明荘組稽古でした。

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21日に開催の「第14回澤風会京都大会」直前の稽古だったので、沢山の方々に来ていただきました。

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京大宝生会のOBOGも沢山で、稽古が終わってから神戸大宝生会OBの方も含めて5〜6人で晩御飯を食べに行きました。

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話題は京大神大、現在過去未来と360度以上に及んで、終盤は半ば混沌としていたのですが、その中で早くも来年の「澤風会15周年記念大会」の話が出ました。

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4年前の「10周年記念大会」では能「加茂」が出ました。

更に9年前の「5周年記念大会」に遡ると、能「夜討曽我」、「藤」、「井筒」、「船弁慶」と4番の能が出たのです。

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今年の第14回大会の能「羽衣」を経て、来年はどんな能が出ることになるのでしょう。

しかし勿論、先ずは今週末の第14回大会が肝心です。

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晩御飯の途中でOBのM君が、「確か新潟辺りでは”予祝い”という慣わしがあるそうですよ」

と言いました。

物事の成功を予めお祝いしてしまう、という風習だそうです。

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あらかじめ盛大にお祝いをすれば、成功に向けてのモチベーションは確かに上がると思います。

それでは今日の晩御飯は「第14回澤風会大会」の”予祝い”になるのだろうと、我々は一層盛り上がったのでした。

電車で快眠

昨日の木曜日は、午前中に宝生能楽堂にて「五雲会」申合。その後江古田に移動して夜まで稽古しました。

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そして今日金曜日は松本稽古でした。

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普段は働きながら疲れを癒す生活に慣れておりますが、今回の竹生島合宿では2日間非常によく歩いてよく稽古したので、まだ身体の芯に疲れが残っており、今朝は起きるのが少々辛く感じました。。

そんな身体を奮い立たせて新宿駅に移動して、”特急あずさ”に乗り込みました。

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特急あずさでは、道中の景色を眺めながら本など読んだり、謡を覚えたりするのが常です。

しかし今日は、席に座るとすぐに猛烈に眠くなってきました。。

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そして気がつくと寝ている(?)状態だったようで、夢うつつで「次は岡谷…」「次は塩尻…」と聞いて、

「間も無く終点松本です」

というアナウンスでハッと目が覚めました。

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どうやら2時間40分キッチリと眠ったようです。しかも私の場合電車の眠りは身体に合っているらしく、疲れが嘘のように取れてスッキリした気分です。

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元気一杯に夜まで稽古して、先ほどまた”あずさ”に乗り込みました。

今度は座っても眠くならないので、帰り道は本を読んで謡を覚えながら電車に揺られていこうと思います。

龍神様に届いたから…?

昨日は竹生島能合宿を昼過ぎに終えて、京都から14時過ぎの新幹線で田町稽古に直行しました。

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京都駅で京大宝生会と別れた時、京都は凄い雷雨でした。

「皆は無事に家に帰れるだろうか…」

と心配しながら東京方面に向かいましたが、間も無く品川で新幹線を降りるという頃に急に外が暗くなって来ました。

稲光も光り始めています。

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どうやら東京も雷雨になりそうです。

本降りになる前に急いで稽古場に行こうと思い、やや慌てて山手線に乗り換えました。

そして乗ってすぐに、

「次は大崎…」

というアナウンスに打ちのめされました。

「逆方向に乗ってしまった。。」

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そして大崎から引き返す山手線に乗る頃から、大粒の雨が窓に当たり始めたのです。

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田町は「ゴロゴロ、ピカッ、ドカーン」というまるで漫画の擬音のような雷鳴が轟き渡って、滝のような雨です。

この夏初めてというくらいに、土砂降りの雨に降られてしまいました。。

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折り畳み傘で何とか稽古場に到着すると、すぐに自治医大の青年がやって来ました。

私「雨大丈夫だった?」

すると…

青年「ええ、もう止んでますよ」

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え?そんな馬鹿な…と思い外を見ると、確かにもう嘘のように雨は止んでいたのです。

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龍神は雨を呼ぶ、と聞いたことがあります。

京都と東京で遭遇した雷雨は、竹生島詣でをして能「竹生島」を奉納した京大宝生会の願いが龍神様に届いた証拠かもしれない…

と前向きに捉えて、田町稽古に突入していったのでした。

猪に囲まれての稽古…

今日は朝に台風明けの東京から何とか新幹線に乗り、京都紫明荘組稽古に向かいました。

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台風の影響で”酷暑”が戻ってしまった京都に到着して、向かった先は京都御所のすぐ横にある「護王神社」です。

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こちらの神社の和室を、紫明荘組稽古の場所として試しにお借りしてみることになったのです。

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猪で有名な護王神社は、「足腰の神様」でもあるそうで、能楽師としては大変に有り難い御利益です。

先ずは念入りに参拝いたしました。

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和室のある建物に入ると、大きな棚にびっしりと…


猪の置物が。きっと全国から奉納されたものなのでしょう。

こんな猪棚(?)がまだまだたくさん並んでいました。

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和室の中にも…


高級置物猪。

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掛軸猪。

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日本画猪と、猪さんの群れに囲まれての稽古でした。。

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かつて見たことのない大変インパクトのある神社で、猪の好きな方には全力でお薦めいたします。

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稽古環境としても良い所でしたので、また稽古にも使わせていただきたいと思いました。

自分でおさらいをする時間

今日は江古田稽古でした。

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最初にいらした方は、今度の澤風会京都大会で仕舞を舞ってくださいます。

「それでは仕舞稽古しましょうか」

と稽古を始めようとするとその方が、

「昨日の今日でおさらいが出来ていないのです…。」と仰いました。

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確かにその方は、昨日も稽古いらしていただいたのでした。

それならばと思い、

「では次の人の謡を先に稽古しますので、その間舞台を自由に使っておさらいなさってください」

と申し上げました。

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20分ほど謡の稽古をしてから、再び

「それでは仕舞稽古しましょう」

と言って稽古を始めると、おさらいの効果覿面で昨日よりも大変良くなっていました。

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やはり稽古場に来ていきなり稽古に入るよりも、ご自分でおさらいをする時間を少しとった方が良いようです。

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これは京大宝生会の稽古でも実践しています。

部員は授業が終わった人から順々にBOXにやって来ます。

なので、何人か新しい部員が来たところで、

「今から10分くらい、自由に舞台を使って稽古して」

と言って、私は一休みするようにしているのです。

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後から来た部員が摺り足から稽古を始めて、自分の仕舞を一通りおさらい出来た頃合を見計らって、

「ではそろそろ稽古再開します!」

と声をかけるのです。

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京大の場合、後から来た部員のおさらいの意味に加えて、稽古が終わった部員が注意された箇所を早速復習する時間にもなるのです。

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時間の都合で難しい時もあるのですが、私はこの「自分でおさらいをする時間」というのを大切にしたいと思っております。

合宿明けなのに…

今日は午後に江古田の個人稽古、その後田町稽古に移動しました。

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田町稽古場では、田町の会員さん達と並んで自治医科大学の青年が座って待っていました。

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彼とは一昨日の朝まで京大合宿で一緒にいたのです。

「合宿その後無事に終わったの?」

と聞いてみると…

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「はい!無事に終わりました」

謡い納めも滞りなく…?

「はい!14時頃まで謡っていました」

それはお疲れ様でした。

「その後BOXに戻って、稽古しました!」

え?

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確かに一昨日は月曜日で、夕方から宝生会の稽古日ではありました。しかし4泊5日謡い通し舞い通しの合宿明けです。。

ちょっと稽古して解散したのでしょうか?

「いえ、みんな普通に夜まで稽古していましたね。僕は夜行バスの時間があって20時頃にBOXを出ましたが、まだまだ稽古する感じでした」

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なんと。。

驚きを通り越してちょっと呆然としてしまいました。

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日曜日の晩は、全員の鸚鵡返しが終わったのが確か午前0時半頃でした。

それから打ち上げで、明け方まで起きていた部員もいるはずなのです。

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声も枯れ果て、膝は長時間の正座で限界に来ているに違いない彼らが、更に京大に戻って夜遅くまで稽古とは。

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20年以上稽古していても、京大宝生会のパワフルさには驚かされることばかりです。

このパワーを良い舞台に繋げられるように、私も彼らに負けずに全力でサポートしたいと改めて思いました。

第14回澤風会申合が終わりました

昨日は「松実会申合」でしたが、今日は香里能楽堂にて「第14回澤風会大会」の申合がありました。

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今回の澤風会では、舞囃子「高砂」と能「羽衣」が出るので、その2曲の申合でした。

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舞囃子「高砂」シテの会員さんは、去年宝生流教授嘱託になられて、澤風会で能「小袖曽我」の曽我五郎を勤めた方です。

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そして今回能「羽衣」シテを勤める会員さんは、この度教授嘱託の資格を取られることになりました。

10年ほど前に紫明荘で全くの初心から稽古を始めて、澤風会10周年大会では能「加茂」後シテ、去年の能「小袖曽我」でツレ母と、順調に経験を積んでこられました。

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紫明荘で稽古を始めた人が教授嘱託の資格を取る、というのは亡くなられた植田竜二先輩の望みでもありました。

今回ようやく植田さんにそのご報告ができることになり、大変嬉しく思います。

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先ほどの申合での能「羽衣」は、長く稽古を重ねた甲斐あって、ほぼ完成に近い段階に来ていました。

しかし修正点もいくつか見つかりました。

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本番までにはまだ何回も稽古があるので、更に稽古をして、

「紫明荘で稽古を積んだ人はしっかりしている」

と思ってもらえるように頑張りたいと思います。

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当日は植田先輩も能楽堂のどこかで、ニコニコして舞台を見守っておられることでしょう。

新生・日本女子大の初舞台

今日は久しぶりの江古田稽古でした。

稽古場に到着すると、母親がiPadで撮影した動画を見せてくれました。

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昨日の郁雲会稽古会「四季の会」で、日本女子大の新入生が、記念すべき初舞台・仕舞「羽衣キリ」を舞っている動画です。

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後ろに郁雲会のベテラン4人が並んで地を謡い、新入生は緊張気味ながらも正確に丁寧に舞っていました。

前半は完璧で、「これは天才的かも…」と思えるほどでした。

しかし終盤にちょっと早過ぎて戸惑うシーンがあり、それもまた京大宝生会などの新入生と似通っているようで、実に微笑ましく思いました。

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そして夕方になり、その日本女子大の新入生2人が稽古にやって来ました。

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初舞台を経て、気のせいか一回り成長したようで堂々と落ち着いて見えます。

仕舞は冬に向けて新しい曲を始めました。

「鶴亀」と「玉葛」です。

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既に母親の稽古で一通り習ったということで、早速一緒に舞ってみました。

「鶴亀」ではサシ回シヒラキ、六ツ拍子、大左右にユウケン。

「玉葛」の方は打合セやシヲリ、ヒラキカケなど、新しい型が沢山出て来ます。

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しかし2人とも「羽衣キリ」の時よりも格段にスムーズに舞えるようになっていました。

やはり一曲を終えると一段階成長するようです。

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続けて謡「鶴亀」も稽古しました。

こちらも既に母親から一通り鸚鵡返しを受けているそうで、私は細かな記号の説明をしながら半分だけ稽古しました。

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私「冬の関宝連では、2人でシテとワキを割り振って、素謡鶴亀を出したら良いよ」

新入生「はい、関宝連のエントリーシートが来ているので、書いて出しておきます」

最近では学生の舞台もネット上でエントリーするのですね。便利になりました。

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12月初めの関宝連は、今度は新生・日本女子大の初能楽堂出演になります。

エントリーシートを出すと、いよいよその舞台が視界に入ってくる気がします。

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関宝連の一員として恥ずかしくないように、舞台に向けてしっかり稽古して参りたいと思います。

お囃子方が増えました

昨日のブログで、澤風会及び京大宝生会には今お囃子を稽古している人が多いと書きました。

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試みに数えてみると、本当にたくさんの人がいたのです。

大鼓…7人。

小鼓…5人。

笛…6人。

太鼓…4人。

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なんと現在20人以上がお囃子を習っていることになります。

しかもその8割がこの3年ほどの間に新しく始めた人なのです。

お囃子ブームが来ているのでしょうか。

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流儀は中々バリエーションに富んでいます。

大鼓…石井流3人、観世流3人、大倉流1人。

小鼓…幸流4人、幸清流1人。

笛…森田流6人。

太鼓…金春流4人。

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また、つい先日驚くニュースがありました。

出来たばかりの「自治医科大学能楽部」において、葛野流大鼓の先生がなんと毎月大学までいらしてくださり、稽古をつけてくださることになったそうなのです。

つまり上の表に、大鼓葛野流が何人か加わることになります。

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これら澤風会関係者でお囃子を稽古している人達が、全員揃ってお囃子を披露する会をするというのも、ひとつの可能性としてあるかと思っております。

この人数ならば1日がかりの舞台になるでしょう。

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ただし、師匠である御囃子方能楽師を全員呼ぶと12〜3人になるので、ちょっと規模が大きくなり過ぎるかもしれません。。

将来的な夢として考えたいと思います。

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先ずは習い始めの皆さんは、どうか根気よく長く続けてくださいませ。