昨日、田町稽古が終わって帰りの電車に乗ろうかと思っていたら電話がかかって来ました。
「先生!遅くなってすみません、今稽古場の前に来ました!」
元気な声は、京大宝生会で稽古していた韓国人留学生のIさんでした。
大学院に無事に入学して、また稽古を再開してくれることになっていたのです。
稽古場が閉まっていたので、前の駐車場で仕舞の稽古をしました。(四角いスペースがあれば何処でも稽古するのは、京大ではよくあることなのです)
これまで京大宝生会や澤風会では、何人かの外国からの留学生が稽古をしてくれました。
京大では、ルーマニア、中国、韓国、台湾から。澤風会でもドイツから来た高校生が稽古していました。
外国の方が日本の伝統文化を習う場合、能はおすすめだと思います。
何故なら日本人にとっても難しいので、スタートラインにそんなに差が無いからです。
京大宝生会で何年か稽古した留学生は、日本人と同様か、むしろ上手になって舞台に出ています。
しかも更に素晴らしいのは、おそらく彼らは高確率で「世界で一番宝生流が上手な○○国の人」という「世界一」の称号を手に入れられるのです。
という訳で、日本で何か日本らしい習い事を始めたい外国の方は、是非ご連絡ください。大歓迎いたします。
ただし、同じ国の方が増えると、「世界一決定戦」を開催しないといけないかもしれませんが…。