「もつけ祭り」に遭遇…

昨日は夜から青森稽古でした。

土曜日の青森稽古は初めてだったのですが、18時頃に青森駅に到着すると駅横の広場で何かイベントをやっていて、すごい人だかりです。

近寄ってみると、なんと1月23日のブログで紹介した「男男男祭り(もつけ祭り)」が正に開会するところだったのです。

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そのブログで「参加するのは遠慮したいですが、遠くから眺める分には面白いかもしれませんね」と書いたら、それが現実になってしまいました。。

そっくり全部が雪で出来たステージには、フンドシやコスプレ姿の「もつけ(愛すべき馬鹿野郎達)」がズラリと並んでいます。

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気温は平年よりかなり暖かいとは言え、0℃を少し越えたくらい。

会場の周りには沢山の「ゆきだるま〜る」が並んで暖かそうな光を灯していますが、当然のことながら非常に寒いです。

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もつけ達はこれから「雪上綱引き大会」をするようです。

最初の対戦は「津軽海峡フェリーチーム」vs「青森大学剣道部ぽっちゃり侍チーム」。

手前の津軽海峡フェリーチームには「ねぶた」のコスプレをした「ねぶたマン」もいました。

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対戦結果はぽっちゃり侍チームの勝利!

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次に登場したのがディフェンディングチャンピオンの「チーム新青森駅」。

たしかに一介の駅員さんとは思えない、格闘家のようなもつけ達です。

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対するチームがなんと「チーム青森駅」。

JR身内同士の対決です。しかしチーム青森駅は如何にもJR職員という感じの普通のおじさん達でした。

「行くぜ東北」キャンペーンの宣伝をするあたり、本当に実直なもつけ達です。頑張ってほしいです。

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ちなみに対戦を仕切るのは、「ミスもつけ」という何か矛盾した肩書きのお姉さんです。

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いよいよ対戦開始…!

チーム新青森駅、やはり強い!

チーム青森駅のおじさん達を正に一蹴、僅か数秒で決着してしまいました。

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私はここまで見て、「寒っ!」と思い宿に退散。。

宿で暖まってホッとしていると、どうやら綱引き大会が終了したらしく、盛大な打上花火の音が聞こえて来ました。

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本当に遠くから眺める分にはなかなか面白かった「もつけ祭り」。

企画者も参加者も、地元青森への愛情が実に強く感じられて、それがとても良い印象に繋がっていると思いました。

あとはあの「もつけ」達が風邪をひかないように祈るのみです。。

雪の盛岡にて

昨日の朝青森を出て仙台稽古に向かったのですが、途中盛岡で新幹線を降りました。

去年写真家のマグダレナ・ソレさんからの撮影依頼を仲介して下さった、岩手未来機構の皆さんとお会いする約束があったのです。

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今年から再来年にかけて何か能に関わるプロジェクトができないか、何ヶ所か会場の候補地を見学に行き、色々お話をしました。

まだ具体的に申し上げられる段階ではありませんが、岩手未来機構の方々はとても熱意があると感じました。

それこそ未来に繋がる催しが何か出来れば良いと思います。

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それらの打ち合わせの合間に、また何ヶ所か盛岡近辺の観光スポットにも立ち寄っていただきました。

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先日は「岐阜」の県名が織田信長由来であると聞いて驚いたのですが、昨日は「岩手」の名前の由来を初めて知ることが出来たのです。

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昔、この地域で悪さをする鬼がいました。

その鬼が「三ツ石」という大岩の神様に懲らしめられて、二度とこの地を荒らさないという確約を手形として三ツ石に残した、という伝説があるそうです。

大岩に手形をつけたので「岩手」。

その三ツ石がこれなのです。

鬼の手形はどこに?と雪の中を一周してみたのですが、見つかりません。

実はすでに手形は風化して、残っていないとのことなのでした。。

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次に、「報恩寺」というお寺にあるという「五百羅漢像」を見に行きました。

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この頃から雪が俄かに強くなり、気温もぐっと下がって来ました。

この報恩寺の中に五百羅漢像があるお堂があったのですが、なんと格子戸で外と繋がっており、お堂の中に雪が吹き込んでいます。

極寒の中で五百羅漢像を見学。

聞けば江戸時代に9人の仏師が手分けして京都で製作した像で、中には何故かマルコ・ポーロの像もあるとか。

お堂の四面にズラリと並んだ羅漢像を見ていると、驚くことがありました。

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像のいくつかが、「能面」に似たお顔をされているのです。

「景清」「猩々」「平太」に気がつきましたが、本気で探せばもっとあると思います。

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9人の仏師の中に能面も彫る人がいたに違いないと思います。

これもまた想像力を掻き立てられるドラマがありそうでした。

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僅かの間の盛岡滞在でしたが、大変実りの多い時間になりました。

岩手未来機構の皆様どうもありがとうございました。

プロジェクトが具体化したら、またこのブログでも御案内させていただきたいと思います。

冬の青森面白イベント

昨日は雪の東京を出て、東北青森の稽古に向かいました。

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途中郡山の手前で、雪の影響で急に新幹線が停電して車内が暗くなり、止まってしまいました。

何かあるだろうとは予想していたので、慌てず静かに待っていると30分程で復旧し、あとは無事に青森まで行くことが出来ました。

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青森では、例によってユニークでユーモラスな企画のポスターをいくつか見つけたので、ご紹介したいと思います。

「雪女コンテスト」ポスターは去年も確か写真に撮った記憶があります。

今年は3月3日なので「氷女(ひな)まつり」ですか。寒そうです…。

しかしゲストが全く雪女と関係なさそうですね。。

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大きさが一瞬わからなかったのですが、電柱や立木と比べるとこれは巨大なアートです。

これをスノーシューで作って、更に毎日メンテナンスをするとは、実に大変な作業だと思います。

大雪だと埋まってしまい、晴れて気温が上がると溶けてしまうでしょう。

丁度良い天気になってほしいものです。

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うわぁなんじゃこりゃ…と思い、撮ろうか迷いながら撮影しました。。

津軽弁で「愛すべきバカ野郎達」を「もつけ」というのですね。

綱引きだけでも少なくとも60人の薄着に地下足袋の「もつけ」が集合するようです。

参加するのは遠慮したいですが、遠くから眺める分には面白いかもしれませんね。

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「落城記念」?そして「439年記念」?

謎が多いイベントです。

調べるとどうやら去年は「438年記念」だったらしいので、毎年記念のようですね。

それにしても「落城」は記念すべきことだったのでしょうか…?

そして「やぶこぎ」は、私が林学科の頃にやっていた「藪漕ぎ」ではなく、雪原のラッセルのようなもののようです。

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こうして並べてみると、身体を激しく動かすイベントが多いですね。

雪に閉じ込められて運動不足になりがちなのを、楽しく解消しようという目的なのでしょう。

しかし相変わらず青森の方々の発想は面白いものが多いです。

今後も期待しております。

謎の「鵺ばらい祭り」

今日は伊豆の大仁に稽古に行って参りました。

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三島から伊豆箱根鉄道に乗ろうとしたら、ホームにこんなポスターが。

「鵺」という文字には瞬時に反応してしまいます。

しかし立ち寄り見れば、「鵺ばらい祭り」には能「鵺」が出たりすることは無いみたいです。。

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そもそも何故、伊豆長岡で「鵺」なのか?

そして「ご当地キャラ・ぬえ左衛門」とは一体?

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色々な疑問が渦巻いて来たので、帰りの新幹線で調べてみました。

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何故伊豆長岡なのかというと、鵺退治をした源三位頼政の奥さんが、伊豆長岡出身の「あやめ御前」という女性であったそうです。

近衛天皇に仕える絶世の美女「あやめ御前」に恋した頼政は、鵺退治の褒美に帝からあやめ御前との結婚を許され、目出度く二人は結ばれたのでした。

しかしその後頼政は、宇治川の合戦で討死してしまいます。

そして頼政の死後、あやめ御前は出家して尼さんになり、生涯頼政の菩提を弔って八十九歳で亡くなったとか。

この辺り、能「鵺」と能「頼政」を繋ぐストーリーのようで興味深いです。

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この絶世の美女であり貞淑な妻であった「あやめ御前」の故郷の地で、その夫頼政の鵺退治を再現した「鵺ばらい祭り」が始まったそうです。

…なにかやや強引な気もしますが、ある意味では「鵺が取り持った頼政とあやめ御前の縁」とも言えるので、伊豆長岡と鵺の繋がりはわかりました。

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そして「ぬえ左衛門」とは…!

ぬーん…。

なんと言いますか、予想通り「ユルくなった鵺」そのまんまですね。。

「プロフィールだぬーん」という欄を見ると「年齢40歳くらい」だそうで、妖怪にしては若い方ですかね。

セリフの語尾には「ぬーん」とつけるようです。

笑ったのは、尻尾の蛇も「マサオ」という別の人格(?)があるということです。

何故マサオ…?

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という訳で、調べても何となく謎が深まるような気がする辺りが如何にも「鵺」らしいです。

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お祭り自体は、地元の中学生達がユーモラスな鵺の着ぐるみを着て、頑張って稽古した「鵺踊り」(かなりハイレベルな踊りらしい)を披露するのがメインのようで、そのような趣旨ならば能「鵺」が関わらなくても良いかなと思いました。

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今年は仕事があり行けませんが、いつか「鵺ばらい祭り」行ってみたいものです。

万歩計アプリによると…

普段から皆様に「健康には気をつけて」と言われているのですが、とりあえず「歩くこと」と「階段を使うこと」くらいしか健康に繋がる事をやっていない私です。

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「歩く」というのは運動とも言えないような単純なことですが、歩くことにも色々利点があります。

・体調が整えられる。

・足腰や心肺機能が鍛えられる。

・渋滞や遅延に関係ないので、精神的ストレスも無い。

・街中で面白い出来事に出会う可能性が高い。

などなど、私のような「散歩が好きな能楽師」にとっては、歩くことは正に良い事ずくめなのです。

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更に私の携帯には「万歩計アプリ」が付いており、これがまた丁度良い達成感を与えてくれます。

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因みに昨年1年間で私は、

・一日平均8003歩歩いて、

・一日平均17階分の階段を登り、

・一年で約2200㎞移動して、

・最高で1日23278歩歩いた

ことになるそうです。

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これが多いのか少ないのかは判然としないのですが、自分の足で約2200㎞程歩いた中で、昨年の色々な経験があったと思うと感慨深いものがあります。

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この「歩くこと」に関しては、出来れば去年の記録を更新することを今年の目標にしようと思っております。

結果は来年のお正月のブログにて。

新型車両にて

3日前に鉄道ネタを書いたばかりで恐縮なのですが、今日の松本稽古ではまたしても鉄道絡みの出来事がありました。

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いつもと同じように新宿駅に到着して、松本行きの特急あずさに乗ろうとホームに降りると、何だかものすごい人だかりです。

…しかも様子がちょっと変です。

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ホームにいる人の半分以上がカメラを持っていて、止まっている特急スーパーあずさの写真をバシバシ撮影しています。

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よくよく見ると、どうやら以前にニュースで見た新型車両のようです。

しかも聞くとよりによって今日がそのデビューの日で、これから私が乗るのが第2号らしいのです。

確かに格好良い車両で、外から覗くと座席も実に座り心地が良さそうですが、座れなければ全く意味がありません。

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漸くドアが開くと、カメラを持った人々が嬉々としてゾロゾロと乗り込んで行き、私は列の後ろの方からジリジリと焦りながら乗り込みました。

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案の定、席はあっという間に埋まっていて、最早立って行くしか無いなと嘆息しかけた時。

ひとつだけ空いている席が目に入りました。

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しかしそこは、向かい合わせにした席に3人の喪服の女性が座っているボックスだったのです。

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究極の選択ですが、ここはやはり座って行きたい所です。

「すみません、ここ空いてますか?」

「あら、空いてますよ。」

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という訳で、とりあえず座れてほっとしました。

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3人組は、船橋から来て韮崎である告別式に向かうらしく、1人は最近「ためしてガッテン」の「コレステロール」がテーマの回にエキストラで出演した事があり、やや年かさの女性は煙草をやめられないのが問題らしく、皆車内販売のワゴンが来たらビールでも飲んでしまおうと思っており、更に1人はお腹もちょっと空いたので韮崎で有名な蕎麦屋に寄ろうと画策しており、しかし式の時間を鑑みるとそれは難しいと別の1人に諭され、それにしてもワゴンが来ないと苛立ち…

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…と、ある程度予想はしていたのですが3人の喪服女性は新宿〜甲府間を完璧にノンストップで喋り倒して、「賑やかでごめんなさいね!」と言い残して甲府で降りていかれました。。

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やや呆然としつつ席を元に回転させて、快適な新型座席になんだかグッタリと凭れながら松本に向かったのでした。。

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松本稽古で美味しい信州林檎や、松本で売っていたという「今川焼き」などをいただき、むしろ元気回復して帰りの特急に乗りました。

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帰りは新型車両ではなく、いつものようにガラガラで心からほっとしたのでした。

遅延の理由は…

ちょうど一週間前に、早朝の青森駅で停電トラブルに巻き込まれた話を書きました。

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するとそれを読んだ青森在住の京大宝生会の同期から、「何かいつもトラブルに巻き込まれているね」とメールが届きました。

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確かに今年も、鉄道絡みでは色々な事がありました。

・大雪、豪雨、台風による遅延。

・イノシシやシカと衝突しての遅延。

これらは毎年の事なのですが、それ以外にも、

・京都から東京行きの新幹線に乗ってすぐに「お客様の中でお医者様か看護師の方がいらしたら、至急7号車のデッキまでいらしてください」とアナウンスがあり、ややしてから「この列車は米原駅で臨時停車します」と再度放送が。

そして米原駅で暫し止まった後に「看護師の方のご協力により、急病のお客様を無事に救急搬送出来ました。」とまた放送があり、車内には何となく安堵の空気が流れました。

…という事などもあり。

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今月に入っても、

・車が踏切に強引に進入して、遮断機の棒が折れて線路を塞いだ為に特急あずさが遅延。

またその後に、先週の青森駅の停電がありました。

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…そして昨日。

亀岡稽古を夜に終えて、京都駅に移動して新幹線に乗ろうとしたら、いつも乗る比較的空いている「ひかり」がホームにいません。

その理由は…

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「岡山駅でお客様のペットの犬が新幹線ホームから線路に降りて現在逃走中のため、ダイヤが乱れております」

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…新幹線の線路を必死で逃げる犬と、それをまた必死に追いかける駅員さんを想像すると、大変失礼なことながら少しニヤリとしてしまいました。

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今年もまだ長距離移動が何度かあり、来年もまた電車に乗る日々が続きます。

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勿論移動中は何事もないのが一番なのですが、ここまで来ると次はどんな思いもよらない出来事が起こるのか、少しだけ期待する気持ちもあるのです。

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また何か驚くような事があれば、ご報告させていただきます。

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…あの逃げた犬が、無事に飼い主の元に帰れたことを祈りつつ。

散歩心に火がついて…

普段電車での移動ばかりで、文字通り「地に足のつかない」生活をしているためか、私は実は散歩が大好きです。

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今日は稽古のキャンセルなどがあり、ぽっかりと時間の空いた1日でした。

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ゆっくり休んで午後遅くに、細々とした買い物などをしようと近所のジョイフル三ノ輪商店街に行ったのですが、関係無いお店をぶらぶら見てまわったり、途中テレビの撮影(リリーフランキーと少年が商店街で買い物をするシーンでした)に出くわしたりしているうちに「散歩心」に火がついてしまいました。

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三ノ輪橋からぶらぶらと南下して、根岸辺りを抜けて鶯谷駅の横を通ると、上野寛永寺に出ました。

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そこから上野駅の公園口の横を通ってアメ横の方におりました。

上野駅越しにスカイツリーが綺麗でした。

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上野から今度は不忍池のほとりを通って、上野動物園をかすめて根津方面へ。

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言問通りに出てからは通称「へび道」と言われるくねくねした一本道を日暮里方面へ進みました。

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やがて「谷中銀座商店街」に辿り着き、日暮里駅に向かいます。

日が暮れた谷中銀座は、地元の人だけが行き交う懐かしい商店街でした。

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突き当たりの「夕焼けだんだん」を登って振り返ると、もうすっかり夜の谷中銀座が望めました。

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そして日暮里駅を横目に見て、今度はいわゆる「日暮里繊維街」に入ります。

ここを抜けると、三ノ輪まではもう僅かの道のりです。

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ここ最近は本当に身も心も地に足のつかない日々が続いていましたが、下町の何気ない暮らしを見ながら散歩して、ちょっと落ち着くことが出来ました。

雪の青森から

雪の青森から今朝何とか帰って参りました。

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「何とか」というのは、実は今朝青森駅で停電トラブルに巻き込まれてしまったのです。

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雪の影響なのかはわからないのですが、早朝に宿を出て青森駅に行くと、構内の停電で電車が始発からすべて止まっていて、タクシーで新青森駅まで代行輸送をするとの事でした。

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しかしタクシーには長蛇の列。

新青森駅に着いた時には私の乗る筈の新幹線はとうに出発していました。

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次の新幹線は1時間後です。

しかもその新幹線に乗ると今度は停電が復旧したとかで、青森から遅れて来る在来線を待ってなかなか出発してくれません。。

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それやこれやで、冷や汗をかきながら水道橋の宝生能楽堂に駆け込み、何とか五雲会申合に間に合ったという訳なのです。

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雪と寒さと停電と、最後まで気が抜けない東北巡業でした。

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今回の雪と氷の写真を何枚か。

新青森駅に巨大な天然のクリスマスツリーが出現していました。

左端のクレーンの先端にいる人と比べると、大きさがわかると思います。

実はこのツリーは一本ではなく、9本の「青森ヒバ」が円形に植えられているのだそうです。

しかし雪だけのシンプルなデコレーションがとても美しく見えました。

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先日のブログで書いた「雪だるま〜る」も雪を被って「雪だるま」になっていました。

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居酒屋 弁慶のキャラ、弁慶君も雪に覆われて寒そうです。。

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「つらら」を久しぶりに見ました。

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次の東北は来年1月の予定です。

その時にはまた北の町の有様を色々書きたいと思います

銀杏吹雪

昨日の朝は京都大山崎の宝寺で稽古でした。

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その稽古中に、会員さんの一人が窓の外を見て、「あら!雪⁉︎」と声を上げました。

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しかし昨日朝は良い天気で、そこまで寒くもありません。

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何だろうと窓外を見ると、境内の大銀杏の葉が、風が吹く度にまるで雪のように大量に散っていたのでした。

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「花吹雪」ならぬ「銀杏吹雪」だったのです。

とても美しい光景でした。

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そして昨日午後には名古屋経由で特急しなのに乗り、松本に向かいました。

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恵那あたりから山に分け入って木曽路を信州に向かっていくと、季節が秋から冬にどんどん進んでいくのがわかります。

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紅葉はだんだんと無くなり、途中で行く手に雪を被った木曽御岳が見えて来て、やがて松本盆地に入ると北アルプスは今回も寒々しい雪雲に覆われていました。

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天気予報では西日本平野部でも初雪の予想で、夜になると松本はしんしんと冷え込んで来ました。

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そして今朝、今度は特急あずさで新宿に向かいました。

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ところが松本を出て間もなく、上諏訪駅で特急が止まってしまいました。

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茅野の先で車が強引に踏み切りに入って遮断機の棒が折れたとかで、30分程立ち往生してしまったのです。

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仕方なく本を読んで待っていると、目の端の車窓外を何か白い粒が横切りました。

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昨日の「銀杏吹雪」のことがあるので、「また雪に見える何かかな?」と思って窓をじっと見てみました。

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すると、今度は間違い無く白い雪の粒が、はらはらと舞っていたのです。

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降っている雪を見たのは今シーズン初めてでした。

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昨日の「銀杏吹雪」と今日の「初雪」。

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秋の終わりと冬の始まりを体感出来た週明けでした。

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…しかし私はまたも風邪気味になってしまいました。。

大きな舞台は一段落したので、無理せずに治したいと思います。