2019大晦日下町散歩

日曜日の急な発熱も、その後の30時間睡眠で何とか回復しました。

そして昨日今日は完全休日で、頑張って部屋の掃除をいたしました。

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掃除は無事に終わりましたが、私にはもう一つ年内にやり残したことがありました。

“歩くこと”です。

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今年1年は、とにかく去年よりもたくさん歩くことを心掛けて過ごして参りました。

順調に歩数を増やして来て、今月にはかつて達成したことのない「月間40万歩」を密かな目標に設定していたのです。

目標達成には毎日1万3千歩以上歩くことが必要です。

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しかし一昨日の日曜日は発熱のため、まさかの「17歩」…

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回復した昨日午後と今日1日、掃除の合間を縫って私は東京の下町を歩き回りました。

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能「隅田川」ゆかりの「梅若塚」のあるお寺。

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「2014全国頑張る商店街30選」に選ばれたという人情味あふれる商店街。

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逆さ富士ならぬ「逆さスカイツリー」。

どこから撮ったかわかりますか?

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猪の牙に似た形の「猪牙舟」の模型が置いてあった山谷堀公園では…

「正法寺」という今年お世話になった岩手のお寺と同じ名前を冠する橋に行き合い驚きました。

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そして今年最後の夕陽が沈んで家に帰り着く頃に、目標の「月間40万歩」を達成することができました。

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昨日今日の下町散歩では、ちょっと不思議な体験などもしたのでまた改めて書きたいと思います。

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令和元年も残すところあと3時間になりました。

今年も本当にたくさんの方々に助けていただいて1年を送ることができました。

心より感謝申し上げます。

そして来年もどうかよろしくお願いいたします。

超高速「奥の細道」

今日は朝に水道橋宝生能楽堂で、土曜日開催の「五雲会」の申合がありました。

私は能「俊成忠度」の地謡を勤めました。

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「俊成忠度」は”和歌”に深く関わる曲です。

そして今日5月16日(旧暦では3月27日)は、和歌ではありませんが”俳句”の松尾芭蕉が、千住大橋のたもとから「奥の細道」の旅へと出発した日だそうなのです。

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全くの偶然ですが、今日私は五雲会申合の後に夕方から仙台稽古の予定でした。

千住大橋ならぬ上野駅から、徒歩ならぬ東北新幹線に乗って超スピードで白河の関を越えて、奥へと旅立ったのです。

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あっという間に仙台に到着すると、長いアーケード街を通って稽古場に向かいました。

すると、こんな光景が目に入りました。

祇園祭の”山鉾”のようですが、これは今週末に行われる「青葉まつり」で巡行する山鉾でした。

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しかしよく見ると、京都の山鉾とはちょっと趣きが違います。

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恵比寿様がドーンと載っているもの。

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巨大な和太鼓が据えられたもの。

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大きな鯛の載った鉾の周囲には、何故か無数の”絵馬”が下がっています。

こうなると、もはや「森見登美彦」の世界のようです。。

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他にもこんな鉾が。

上に載っているのは…

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なんと兜を被った伊達政宗公でした。

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実はこの仙台の「青葉まつり」は、1985年に伊達政宗公の没後350年を記念して復活したお祭りだそうなのです。

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ちょっとシュールな山鉾達を鑑賞しつつ稽古場に到着しました。

俳聖芭蕉ならば、山鉾のことを一首の俳句に詠んだかもしれません。

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しかし全く心得の無い私は、稽古を終えると再び東北新幹線に乗って、超スピードで白河の関を越えて上野へと帰ったのでした。

わずか数時間の”みちのくの旅”でした。

面白写真〜八十八夜〜

今日は「八十八夜」だそうです。

この日にお茶を飲むと長生きするということなので、是非美味しいお茶をいただきたいと思います。

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少し前に街を歩いていたら、下のような幟を発見しました。

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風にはためいていて少々見づらいですが、

「茶神ハチジュウハチヤー」

というご当地ヒーロー(?)のようでした。

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私は実はご当地ヒーローが大好きなのです。

沖縄の「琉神マブヤー」とか、郡山の「商店ガイレンジャー」などなど。

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茶神ハチジュウハチヤーは、よく見ると手に急須を持っていて、顔は「茶」という漢字で出来ています。

静岡茶のお店だったので、静岡に行けば会えるのでしょうか…。会って一緒にお茶を飲みたいものです。

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ついでに、最近の面白写真を何枚かご紹介いたします。

お店の看板ばかりなのですが、先ずは…

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浅草にて。「珍品を売る店 つる亀」。

開いていなかったのが非常に残念でした。業種も謎です。

どんな珍品なのか、次回必ず確認したいと思います。

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ジャズとラーメン。色んな組み合わせがあるものです。

しかしゆっくり聴いているとラーメンが伸びそうです。。

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次は2枚連続で。

そして、

純和風な店名と業種が微妙にズレているような気がしませんか?

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逆に考えると「和風居酒屋 アレクサンダー」

とか、「和惣菜 チンギスハーン」とかになってしまいます。。

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こちらは「居酒屋」と「スナック」の中間という意味なのでしょう。

店名と業種はぴったり合っていますが、入るのには相当勇気が要ります。。

カウンターに目つきの鋭い店主がいて、間違えて店主の背後を取ると撃たれてしまう、とか…

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最後に店名ではありませんが…

「応仁の乱以来」というネタを久しぶりに見ました。

ブラックサンダーがついに都に攻め上って来たのですか。

京都のお菓子もその衝撃に戦々恐々と…しているのでしょうか…??

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今日はこの辺で失礼いたします。

皆さまも今日はどうか美味しいお茶を。

面白写真〜平成最後〜

今年最初の、そして平成最後の”面白写真”シリーズです。

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先ずは自宅の近所にて。

これまで”美容室 翁”とか”そば処 おきな”などがありましたが、今回はマンションでした。

しかし夜の路地裏に浮かび上がる看板は、むしろ”スナック オキナ”という雰囲気でした。

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次は江古田にて。

ディナーは女人禁制、ランチは男子禁制なのでしょうか…⁇

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そして次は私がよくやる、「逆に読んでしまう看板」です。

根津辺りにて。

…「しゃば祭」。

「出所して娑婆に戻った人が大宴会をしているところ」を想像したところで、下の壁の文字が目に入りました。。

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次は仙台にて。

夢のような企画です。

しかし、お店の経営とお客さんの身体、どちらも非常に心配です。大丈夫なのでしょうか…?

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そして京都にて。

別に獣じみた人々がうろついてる訳ではなく、普通の小さな公園でした。

とは言っても、実はこのあたりが「本能寺町」なのでこのネーミングはまあ当たり前かも…

と思ったところで、振り返った先にあった町家の壁に下のポスターが。

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「本能ボウリング大会」…ッッ!

これは思わず笑ってしまいました。

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野獣のような参加者達が、目をつぶって投げたり、場外乱投を繰り広げたりする破茶滅茶なボウリングを想像してしまったのです。

密かに愛好する漫画家の荒木飛呂彦さんか、島本和彦さんなどが描いたら、きっと面白い漫画になると思うのですが。。

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最後に、上野駅構内の毎年恒例のあれです。

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今年のお花見パンダのテーマは、「ジャイアント・ジャイアントパンダ」のようです…。

身長5〜6m。可愛いというより、むしろちょっとホラーな感じもします。。

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最近「アンドレ・ザ・ジャイアントパンダ」

という巨大な着ぐるみレスラーがいるそうですが、こんな感じなのかもしれませんね。

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…というわけで、平成最後の面白写真でした。

次は新元号になって少し経った頃にまたお届けいたします。

面白写真〜2018師走〜

今年最後の”面白写真”です。

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先ずは三ノ輪橋から都電荒川線に乗ってすぐの某駅前にて。

昭和感溢れるゲームセンターがあるな…と思って通り過ぎようとしたのですが、なんとここは”ディスコ”でもあるようなのです。

昼過ぎの閉店時間で中は確認出来ませんでしたが、このアルミの引き戸から入るディスコとは…⁇

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「ディスコ&ゲームセンター」

に続けて「○○&××」シリーズをいくつか。

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「ふとん&和菓子」。

こちらも閉店中。店内に布団と和菓子がどう並んでいるのか、開店している時に是非確かめてみたいものです。

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カフェ&バー、エベレスト&富士。

なんとなく語呂は良いです。

世界各国に支店を作れそうです。

タンザニア支店「エベレスト&キリマンジャロ」とか。

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水道橋にて。

炭火焼&ワイン&書籍…なのでしょうか⁇

「いやあ本屋でワイン呑み過ぎて…」と言ってヘベレケで帰ってくるのもまた一興かもしれません。

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最後にネット上で見かけた画面を。

このページに飛んでみたのですが、実体はないようで少しホッとしました。

フリーランスの能楽師がアルバイトで地謡…という時代は我々の業種ではきっと来ないと思います。

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今年も色々な場所に行って、面白い写真を色々撮りました。

来年もまた知らない町でたくさんの面白い物事に出会えることを楽しみにしています。

面白写真〜2018夏秋〜

久々の旅先での面白写真です。

まずは居酒屋さんから。

三島にて。

ご主人が神主さんとかでしょうか…?

メニューもきっと面白そうです。この日は昼間だったので閉まっていましたが、機会があれば夜に行ってみたいと思います。

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パワースポットの次は”異空間”と来ました。

松本にて。

しかしこの料金設定は大丈夫なのでしょうか…。

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ここはやはり昼間で閉まっていたのですが、能面と関係があるのか聞いてみたいものです。

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次は青森にて。

この高さ4m程の梅沢富美男さんが”かかし”なのだそうです。

これが田んぼに立っていたら、カラスならずともビックリするでしょう。。

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JR京都線の車内にて。

京都水族館の11匹のペンギンの中から”推しペン”を選ぶ企画です。

こういうセンスは大好きです。

京都生まれのペンギン達の名前が、「しじょう」「てら」「まる」「たけ」など通りの名前なのもまた良いです。

しかも調べたら、東京のすみだ水族館との共同企画で、すみだ水族館でも同様の超選挙をやっているようです。時間があれば行ってみたいものです。

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最後は京都の路地にて。

窓に人形が並んでいるな…と思って通り過ぎようとしたら、

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本物が混じっていました。

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今日はこれにて失礼いたします。

1件のコメント

面白写真〜6月7月〜

今日は午前中から、先週豪雨で延期になった芦屋稽古がありました。

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稽古場である市民センターに到着すると、入口横にこんな看板が…

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おお、さすが芦屋です!

しかしメニューを覗いてみたのですが、「業平ランチ」とか「業平パフェ」などは無く、もうひと頑張りだなと思いました。。

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またその市民センター近くにはこんなマンションが…..芦屋セゾン業平。

芦屋公光と在原業平がフュージョンした感じで、なかなか心を撃つネーミングセンスです。

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そう言えば、最近写真を公開していなかったので、実は何枚かたまっているのです。

この機会に公開させていただきます。

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…先ずは

青森にて。

義経が龍飛岬から北海道に渡った伝説があるのでしょうか。

いくつかあるコースで気になるのが「ひよどり越えコース」です。

まさかとは思いますが、コースの最後は崖の逆落としかも…!

誰か参加してレポートしてほしいです。

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次も同じく青森にて。

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昭和の香り漂う古い横丁にありました。

まだ陽の高いうちからやっているスナック「胡蝶」。

どんな「胡蝶」さんがいるのかは、勇気が無くて確認出来ませんでした。

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次は奈良にて。

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うどんと「鶴亀」の関連は面白いのですが、そこに何故「恋占い」要素が結びつくのか謎です。。

「狐うどんに矢」だと、むしろ「殺生石」では…?

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最後は巡回公演で行った長野にて。

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これまで「アルプス正宗」「スキー正宗」という日本酒は見たことがありましたが、こちらは更にパンチの効いたネーミングです。

「オバステ正宗」。。

「正宗シリーズ」には、もしかするともっと色々面白いバリエーションがあるかもしれませんね。

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今日はこれにて失礼いたします。

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…おまけです。池袋にて。今非常に空腹なので、宿に荷物を置いてから、この看板のようなお店を探そうと思います。。

今年も「ねぶた」見学

毎年8月2〜7日に開催される青森の「ねぶた祭」

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今日青森稽古で新青森駅に到着すると、大きなポスターが貼ってありました。

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昨年「ねぶた大賞」をとったのは、下の「紅葉狩」だったようです。

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昨年はねぶた製作を見学しに行ってブログに書きました。

しかし今日は昨年の稽古よりも時期がかなり早い上に、昼間に仙台稽古をしたので、青森に到着したのが18時頃になってしまいました。

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もう見学は難しいだろうと思いながら、一応アスパム横のねぶた製作所、「ラッセランド」に急いで行ってみました。

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案の定、既にどこの巨大テントも幕が閉じられて中が見えません。。

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諦めて帰ろうかと思いましたが、まあ念の為と思ってラッセランドをぐるりと一周することにしました。

すると…

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一箇所、幕に作られた小窓が開いているテントがありました!

中には色付け途中のねぶたが。

この段階でも中々の迫力です。

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頑張って窓から覗くと、奥には悪そうなねぶたが見えます。鬼でしょうか?

何となく「大江山」か「羅生門」かな…と思い、とりあえずねぶたを1つでも見られたので半分満足して、更に先に行ってみました。

すると…

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ひとつだけ人が出入りしているテントがあり、入口には上のような貼り紙が。

なんとなく、可愛らしいねぶたを作っていそうなテントです。

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「こんにちは〜」「おじゃましま〜す」と声をかけると、中から「どうぞ〜」と優しい声が。

一歩足を踏み入れると…

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うわぁ!

いきなりど迫力の虎ねぶたが!

顔だけで私の背丈ほどあります。

こんな至近距離でねぶたを見るのは初めてです。

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このねぶたは「鐘馗」という題名だそうで、虎の横には色付け前の鐘馗様が奥に見えて、今は手前の鬼を製作中でした。

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製作中のお兄さんが鬼に襲われているようにしか見えません。。

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虎の横には、こんな貼り紙が。

「ちょせばまねはでな‼️」

何のことか全く理解出来ません…。

「これはどういう意味ですか?」

と聞くと、

「触ったら駄目だよ‼️」という意味の津軽弁だそうです。

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今回も僅か10分ほどの駆け足ねぶた見学でしたが、色々大満足して宿に急いだのでした。

面白看板 〜居酒屋編〜

無賃乗車のことを「薩摩守」という人は、今はもう殆どいないのではないでしょうか。

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これは「無賃乗車」→「タダ乗り」→「ただのり」→「忠度」→「薩摩守」

という、能「忠度」を知っている人ならば「なるほどね」とニヤリとする連想です。

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前にも書いた気がしますが、日本人はこういった駄洒落が実に好きな民族なのだと思います。

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先日大阪のある町で、下のような看板を見つけました。

これは、「雄鶏屋」→「おんどりや」→「おんどりゃ〜!」

という大阪ならではの駄洒落ですね。

しかも焼き鳥屋さん限定のネーミングかと思ったら、すぐ近くに下のような看板が。

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「海鮮踊り食い」の「踊り」をとって「踊り屋」→「おどりや」→「おどりゃ〜!」

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「おんどりや」も「おどりや」も、河内弁(?)を駆使したネーミングセンスが光ります。

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一方で、こういった駄洒落をあまり使わない土地もあるのです。

先日信州松本で見かけた居酒屋さんの名前は…

「おさけや」

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そして「おさけや」の近くの海鮮居酒屋さんの名前が…

…。

実直で素直な町・松本らしいネーミングですが、ここまでストレートだと逆にツボに入って笑ってしまいました。

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実は今日の投稿にて、このブログが第500回の節目を迎えます。

ここまで続けられたのは、皆様からの暖かいコメントや、稽古場などで頂戴する応援のお言葉のおかげです。

次は1000回目指して頑張って更新して参りますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

面白写真〜3月〜

久々の面白写真です。

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先ずは一枚目。

ロココ調の家具に統一された店内で、近所のおじさんがスポーツ新聞を読みながら、おばんざいを食べつつ珈琲を飲む。

…という混沌を想像してしまいました。

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とある小学校の近くで。

1、2学期は大丈夫なのでしょうか…。

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京都駅近くにて。コメントが難しいのですが、おそらく魔法のように効くのでしょう。

それならば治療を受けてみたい、と思うのはまさに思うツボですかね…。

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能「車僧」のワキ車僧ならば、禅問答を駆使して「この車はリヤカーではなく火宅の出車なり。また一所不住なれば、このダンボールハウスも仮の宿に過ぎず住居にはあらず」などと理屈をこねてくれそうです。

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ムーミン谷はみんなの心の中にあると思っていましたが、まさか2階にあるとは。

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福袋を開けて鬱袋だった、というのは聞きますが、最近から鬱袋とは。。

しかし千円ならば、いかに救いの無い中身でも痛手は小さいかも。

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最近はJRの券売機などでも、販売機が色々喋って来てすごいと思っておりました。

しかし「対話のある自販機」とは、ついに自販機と言葉を交わす時代になったのか、あるいはまさか自販機同士が会話するのか…⁉︎

と思ったら、大きめの自販機コーナーにベンチと灰皿が置いてあるだけで、煙草を吸いながらおっちゃん達が対話していました。。

今年の上野駅の春パンダは、獺祭を飲みつつお花見でした。

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今回は以上です。

皆さまからの面白写真も、引き続き募集しております!