冬の青森面白イベント

昨日は雪の東京を出て、東北青森の稽古に向かいました。

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途中郡山の手前で、雪の影響で急に新幹線が停電して車内が暗くなり、止まってしまいました。

何かあるだろうとは予想していたので、慌てず静かに待っていると30分程で復旧し、あとは無事に青森まで行くことが出来ました。

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青森では、例によってユニークでユーモラスな企画のポスターをいくつか見つけたので、ご紹介したいと思います。

「雪女コンテスト」ポスターは去年も確か写真に撮った記憶があります。

今年は3月3日なので「氷女(ひな)まつり」ですか。寒そうです…。

しかしゲストが全く雪女と関係なさそうですね。。

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大きさが一瞬わからなかったのですが、電柱や立木と比べるとこれは巨大なアートです。

これをスノーシューで作って、更に毎日メンテナンスをするとは、実に大変な作業だと思います。

大雪だと埋まってしまい、晴れて気温が上がると溶けてしまうでしょう。

丁度良い天気になってほしいものです。

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うわぁなんじゃこりゃ…と思い、撮ろうか迷いながら撮影しました。。

津軽弁で「愛すべきバカ野郎達」を「もつけ」というのですね。

綱引きだけでも少なくとも60人の薄着に地下足袋の「もつけ」が集合するようです。

参加するのは遠慮したいですが、遠くから眺める分には面白いかもしれませんね。

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「落城記念」?そして「439年記念」?

謎が多いイベントです。

調べるとどうやら去年は「438年記念」だったらしいので、毎年記念のようですね。

それにしても「落城」は記念すべきことだったのでしょうか…?

そして「やぶこぎ」は、私が林学科の頃にやっていた「藪漕ぎ」ではなく、雪原のラッセルのようなもののようです。

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こうして並べてみると、身体を激しく動かすイベントが多いですね。

雪に閉じ込められて運動不足になりがちなのを、楽しく解消しようという目的なのでしょう。

しかし相変わらず青森の方々の発想は面白いものが多いです。

今後も期待しております。

謎の「鵺ばらい祭り」

今日は伊豆の大仁に稽古に行って参りました。

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三島から伊豆箱根鉄道に乗ろうとしたら、ホームにこんなポスターが。

「鵺」という文字には瞬時に反応してしまいます。

しかし立ち寄り見れば、「鵺ばらい祭り」には能「鵺」が出たりすることは無いみたいです。。

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そもそも何故、伊豆長岡で「鵺」なのか?

そして「ご当地キャラ・ぬえ左衛門」とは一体?

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色々な疑問が渦巻いて来たので、帰りの新幹線で調べてみました。

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何故伊豆長岡なのかというと、鵺退治をした源三位頼政の奥さんが、伊豆長岡出身の「あやめ御前」という女性であったそうです。

近衛天皇に仕える絶世の美女「あやめ御前」に恋した頼政は、鵺退治の褒美に帝からあやめ御前との結婚を許され、目出度く二人は結ばれたのでした。

しかしその後頼政は、宇治川の合戦で討死してしまいます。

そして頼政の死後、あやめ御前は出家して尼さんになり、生涯頼政の菩提を弔って八十九歳で亡くなったとか。

この辺り、能「鵺」と能「頼政」を繋ぐストーリーのようで興味深いです。

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この絶世の美女であり貞淑な妻であった「あやめ御前」の故郷の地で、その夫頼政の鵺退治を再現した「鵺ばらい祭り」が始まったそうです。

…なにかやや強引な気もしますが、ある意味では「鵺が取り持った頼政とあやめ御前の縁」とも言えるので、伊豆長岡と鵺の繋がりはわかりました。

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そして「ぬえ左衛門」とは…!

ぬーん…。

なんと言いますか、予想通り「ユルくなった鵺」そのまんまですね。。

「プロフィールだぬーん」という欄を見ると「年齢40歳くらい」だそうで、妖怪にしては若い方ですかね。

セリフの語尾には「ぬーん」とつけるようです。

笑ったのは、尻尾の蛇も「マサオ」という別の人格(?)があるということです。

何故マサオ…?

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という訳で、調べても何となく謎が深まるような気がする辺りが如何にも「鵺」らしいです。

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お祭り自体は、地元の中学生達がユーモラスな鵺の着ぐるみを着て、頑張って稽古した「鵺踊り」(かなりハイレベルな踊りらしい)を披露するのがメインのようで、そのような趣旨ならば能「鵺」が関わらなくても良いかなと思いました。

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今年は仕事があり行けませんが、いつか「鵺ばらい祭り」行ってみたいものです。

面白写真 12月

久しぶりの面白写真です。

なかなか新鮮なネタが見つかりませんでした。

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今回最初は青森で見つけたポスターです。

「横浜」とは、下北半島にある町のことだそうです。

それにしても「なまこエクレア」は気になります。

「なまこストラップ」も、欲しくはないですが見るだけ見たいものです。

しかし、時化でなまこが入荷出来なかったらこの催しはどうなるのでしょう…?

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次は仙台にて。

最近はノンアルコールのウイスキーでもあるのかな?と思ったら、違う「水割」でした。

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だんだん南下して、次は松本にて。

なかなか丁寧なお店です。

ここは美味しいらしいので、一度行ってみたいです。

飲み過ぎて不採用(出禁)にならないようにしないと。

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逆にぶっきらぼうなお店はこんな感じ。

東京にて。

こういうセンスも決して嫌いではありません。

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同じく都内某所にて。

最初は「カニ味噌オーシャン」という名前が謎だと思って撮影したのですが、よく見るとその上の「殻付うずら串焼」の方が謎でした。

そんな事が可能なのか、かえって食べ辛くないのか、もしかして卵でなく、生まれたてでまだ殻を被っている雛を…⁈とか、色々想像してしまいました。

「カニ味噌オーシャン」「殻付うずら串焼」に関する情報をお持ちの方は、是非お知らせくださいませ。

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それでは今年最後に、上野動物園で大人気のパンダの赤ちゃんの写真を。

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…間違えました。。

近所のパチンコ屋さんのやけくそ気味のマスコットでした。

三ノ輪という町のこの独特なユルさも、私はなかなか良いと思うのです。

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こちらも本物の香香ではありませんが、上野駅構内にあるクリスマスツリーの一部です。

今年のツリーのテーマが「パンダフルクリスマス」でした。

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皆さまどうか良いクリスマスを。

雪だるま〜る

昨日の月曜日は青森稽古でした。

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事前に天気予報を見ると、昨日の青森は最高気温2℃、最低気温−3℃となっていました。

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−3℃…。これは万全の防寒体制で行かねばと、厚着に手袋やマフラーなどを加えて、東北新幹線に乗り込みました。

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新青森駅に到着すると、確かに寒いです。しかし予想していたので、それ程驚くことも無く青森市内へ。

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駅前には其処此処に雪が積もっています。今シーズン初めて積雪を見ました。

雪の前にあるこのオブジェは何かと言うと、雪だるま型の灯篭で、夜には灯りがともるのです。

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こんな感じです。

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これは正式名称「雪だるま〜る」というのです。

ちょっと脱力系の名前ですね。

「ねぶた」と同じ製法の高さ50㎝程のだるまに、地元の小中学生が絵を描いて作ったものだそうです。

毎年冬に点灯されて、今年で7回目だとか。

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青森の人の発想は、やはり何となく暖かくて皆を笑顔にするものが多い気がして、私はとても好きです。

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青森港に沿ってずらりと並んでいる雪だるま〜る。なかなか壮観です。

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昨日はまだ一部しか点灯していませんでしたが、昨シーズンに見た時は本当に綺麗でした。

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来月の青森稽古の時にはきっと全部点いている筈ですので、また写真を撮りたいと思います。

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そして先ほど、帰りの新青森駅前にて。

こちらはやはり今シーズン初の、本当の「雪だるま」です。

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横に溶けてしまった大きな雪だるまがあり、もしかしてこの小さな方はシルエットからして「リトルミイ」で、大きなのが「ムーミン」だったのかもしれませんね。

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このブログを始めたばかりの今年1〜2月には、雪の話を度々書きましたが、またその雪の季節が巡って来た訳です。

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ブログ1周年が何となく見えて来た気がいたします。

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それでは今日はこの辺で。

面白写真  10月

今回の面白写真、先ずは「普通の看板」と「普通でない看板」の比較から。

普通の店員募集看板がこちら。

そして京都で見かけたのがこちら。

もしかして店員募集でなく、本当に仲間が欲しいだけの可能性もありますが…。

次は「○○禁止」の普通の方。

そしてやはり京都にて。

こんな風に禁止されると、「こちらこそすんまへんな〜」と素直に従いたくなりますね。

次は「能の型」シリーズです。

夜道で唐突に「左右!」と言われたようでビックリしました。

「左右」のバリエーションで「大左右」もあります。平仮名で書くと…




「お〜ざゆう」。

次にノンジャンルの面白看板です。

大阪にて。この分別方法は初めて見ました。
「一般」と「粗」はどうやって区分するのか興味あります。どなたか教えてくださいませ。

松本にて。

これ全部ひとりの店主がやっているとしたら、なかなか忙しそうです。

私はまだこちらに駆け込む程は疲れておりませんが、いずれ一度偵察に行きたいと思います。

最後は「面白い願い事」

「スーパーゆうめいじん」もすごい言葉ですが、むしろ「おくづかい」。

なんとなくひっそりと秘密に使うお金みたいで、良い響きだと思います。間違いですけどね。。

少し前の写真で、載せるタイミングが無かったのですが、願い事繋がりで。

三ノ輪橋の大衆居酒屋にあった七夕飾りです。

三ノ輪辺りは、決して上品な町ではありませんが、下町の温かい人情味が残っている楽しい町なのです。

それでは今回はこの辺で失礼いたします。

面白写真  9月

久々の面白写真です。何回目か忘れてしまいました。。

最初は自宅近所で撮影したこちら。


以前見つけた「熊谷直実」さんに続き、ご近所にこんなビッグネームが住んでいたとは驚きです。

そっと覗くと、普通のおじさんの姿が見えましたが…。

続いてこちら。西荻窪のバス通りにて。

森見登美彦の「宵山万華鏡」に「超金魚」という化け物じみた巨大な金魚が出て来ますが、「25才、42cm」ならば「リアル超金魚」と言えるでしょう。

こちらは笑える訳ではないのですが…京大の近くにて。

最初に「ペットの絵書きます」を貼って、反応が無くて下のを書き足したのかな…などと色々想像すると、何かジワリと来るポスターです。

実は色んな職業に応用出来ます。

「仕舞  舞います。または舞いませんか?」

などなど。

続いて、最近はなかなか面白い曲名看板がみつからず、新シリーズ「惜しい所でちょっとだけ違う曲名看板」です。


 
あだか、ぐず…わかりますかね…。

次は、「2枚で一曲」です。



この2件、結構近くにあるのですが、何の関係も無いようです。。



「IN」はちょっと強引ですかね…。



個人的には「ハイツ やま」のネーミングセンスがしみじみ良いと思います。

最後に読者投稿編です。

青森のTさんより、先日紹介した「アフロリレーマラソン」の実況写真です。

確かにアフロで溢れています。

大トリはこちら。


松本からいつも面白写真をお送りいただくKさん、ありがとうございます。
しかし一体何のお店なのでしょうか…。

今回はこの辺で失礼いたします。

皆様からの面白写真お待ちしております。

マラソンポスター

澤風会の稽古場があったり、また定期的に仕事で行ったりする街には、同じ日本国内とは言えそれぞれ全く違うカラーがあります。

今回、面白写真を集める中でマラソンのポスターにその特徴が良く出ていたので紹介させていただきます。

街は東京、松本、京都、青森です。

まずは東京。

やはりスタイリッシュで洗練された印象です。

カラフルで楽しそうですが、ハジけた面白要素はあまり無いですね。

多様な人が暮らす首都東京で、ポスターも最大公約数に受け入れられるものにしたのでしょう。

次に松本です。

全くもって真面目なポスターです。

目に見える派手さは求めずに、日々を正しく気持良く生きている街、松本らしいポスターだと思います。

次は京都。

伝統を重んじる古都ながら、時代時代の新しい風も軽やかに取り入れて来た街です。

森見登美彦の小説などに感じられる、独特の怪しいユルさがあるこの街は、私の第二の故郷なのです。

ポスターのような格好で走ると面白そうですが、それをするとしたら京大生くらいでしょう。

しかし最後の街、青森は…


…。仮装でアフロ…。

もはやマラソンにする必要があるのかも良くわかりません…。

しかし、ユーモアのセンスで言うと、青森は私が行く街の中で群を抜いています。

冬が厳しいだけに、明るく暖かい季節をとことん楽しもうというある種の気迫、気合すら感じられます。

青森の皆さん、これからも面白写真を期待しております。

能のワキで多い役が「諸国一見の僧」で、僧は行く先々で不思議な出来事に巻き込まれます。
私は不可思議な目にはあまり遭いませんが、諸国を巡りながら、出会った面白い出来事をこれからも御紹介させていただきます。

今日はこの辺で。