サッカー少年!

昨日は松本稽古でした。

松本では大変有り難いことに、このところ毎月のように新しい見学の方がいらしてくださいます。

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昨日もまた見学者が。

そして今回はなんと”サッカー少年”でした。

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お父さんと一緒に来てくれた凛々しい少年は、礼儀正しく正座してきちんと挨拶をしてくれました。

私「何年生なのですか?」

少年「開智小学校の3年生です。」

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なんと、その時稽古場には、開智小学校5年生の女の子がちょうど来ていたのです。

私「こちらの女の子は開智小5年なのですよ!」

するとお父さんが「息子の兄が開智小5年なので、同級生ですね。」

と仰ってまたまたびっくりしました。

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そこへまた開智小学校を卒業して今は中学2年の女の子もちょうどやって来て、稽古場はなんだか開智小関係者で溢れてしまいました。。

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お父さんと一緒に少し仕舞の稽古を体験してもらい、日曜日はサッカーがあるとのことなので次回月曜日の稽古を約束して、そしてまたきちんと挨拶をしてくれて、少年は帰っていきました。

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仕舞の体験でも、「手の握り方は小指に力を入れて、親指の方は力を抜いて。これは肩の力が抜ける方法なので、サッカーの時にも使えると思います。」などと、何となくサッカー寄りの解説をしたりしてみました。

「サッカー向きの仕舞」は流石になさそうですが、彼には最初の方から元気の良い仕舞をしてもらおうかと考えています。

今後の稽古がまた楽しみになりました。

春はもうそこまで

今日から全国で国立大学の入試が始まるというのに、東京は朝から中央線総武線が停電事故で止まってしまいました。

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この事故で28万人に影響が出たとニュースでやっており、その中には受験生も大勢いたことでしょう。何もこんな日に…とやり場の無い憤りを感じてしまいました。

受験生の皆さんは様々な困難をどうか乗り越えて、最善を尽くしてほしいと祈っております。

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三ノ輪の自宅マンション敷地内にある「隙間花壇」では、日当たりの悪い中でも梅の蕾が膨らんでいました。もう数日で開花すると思われます。

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松本稽古に向かう中央本線の特急あずさから見える八ヶ岳は、雪がほとんど無くなりました。

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春は確実にもうそこまで来ています。

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今春京大に入学して宝生会に入ってくれるはずの人達も、今まさに試験会場で闘っているのでしょう。

繰り返しですが、受験生の皆さん最善を尽くして良い結果が出るように、心から祈っております。

カフェに聴こえるように…

今日は昼前から紫明荘組稽古でした。

場所は熊野神社近くの「ゲストハウス月と」の2階和室です。

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この「月と」さんでは、ゲストハウス以外に13時から1階でカフェも開店します。

古民家を改装した、とても落ち着いた空間です。

以前にこのカフェのお客様が、2階まで稽古の見学に来てくださったことがありました。

しかし一度だけで、その後はなかなか見学者は現れません。

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今日の京都は春めいた穏やかな陽気で人出も多く、午後には1階のカフェからも大勢のお客様の声が聞こえてきました。

「これは何とか見学に来てもらいたい」

と密かに思い、私は階段を上ってすぐの場所で仕舞稽古の地謡を謡うことにしました。

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うるさくない程度にカフェに謡が聴こえる位置なのです。

そこで暫くの間謡って稽古していたのですが、どなたも上がって来てくれません。。

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「空振りか…」と内心残念に思いつつ、最後の京大OGさんの仕舞「鵺」の稽古にかかりました。

やはり階段の踊り場付近で頑張って謡っていると、1回目が終わった時でした。

「すみません、ちょっと見学したいという方がおられるのですが…」とゲストハウスのスタッフさんが言ってこられたのです。

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私「どうぞどうぞ!上がって来てください!」

するとなんと3人の方々がぞろぞろと階段を上って来られました。家族連れだったのです。

そして今日最後の「鵺」稽古を、仲良く並んで座って、喜んで観ていただけました。

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私「どちらからいらしたのですか?」

見学者お父さん「大阪なんです」

ということで、七宝会などの宣伝も出来ました。

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やはり最後まで諦めずに頑張ってみるものです。

次からも、カフェに程よく聴こえるように稽古しようと思ったのでした。

芸大へラストスパート

今年東京芸大を受験する高校3年生の男の子の稽古がいよいよ最終段階に入ってきました。

最初の実技試験まであと10日あまりなのです。

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このところ毎日稽古していて、今日も朝から水道橋宝生能楽堂で無本でガンガン謡っていました。

無本だと無意識にスピードが早くなり、また声が若干小さめになる傾向があります。

残りの期間でそこも修正して、慌てずに全開の声で謡えるようにしてもらおうと思います。

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確か一度このブログで書きましたが、以前ある能楽以外の伝統芸能の方と仕事をした時に、「朝から全力で声を出すのは喉に負担がかかるので避けたい」と仰っているのを聞いて驚いたことがあります。

私は普段、朝でも夜でも関係無くいつでも全開で謡うようにしておりますし、そう出来た方が良いと思っております。

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芸大の試験もおそらく午前中から始まると思われます。

試験開始時刻がわかったら、毎日その時間に合わせて謡う、ということもやってもらおうと思います。

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入試は何があるかわかりませんが、とにかく事前に出来る最善を尽くして、本番を迎えてもらいたいのです。

曜日が違うだけで

本日水曜日は、朝から大山崎稽古でした。

実は月曜日以外に大山崎稽古をするのは稽古場開設以来初めてのことなのです。

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ちょっと不思議な感覚でJR山崎駅に降り立ちました。

そしていつもの踏切を渡ろうとすると、いつもよりも長く閉まっていてなかなか開いてくれません。やはり通過列車も曜日によって違うようです。

「瑞風」という初めて見る豪華列車が通過したりして、曜日が違うと色々目新しいことがあるなあと妙な所に感心してしまいました。

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そして大山崎稽古を終えて、今度は東京に移動しました。

夕方前には東京に到着して、先ず水道橋宝生能楽堂に行って自分の稽古をいたしました。

その後夜の田町稽古に移動。

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1日動いておりましたが、何故か不思議と疲れはそれ程ありません。

この行動パターンは良いかもしれないと思いました。

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時間は作るもの、と言いますが、今年はこのように稽古パターンを考え直してより良い方法を模索していきたいと思っております。

生活を舞台だと思うこと

よく澤風会の会員さんが舞台の本番直前に、

「先生すごく緊張してます…!」

と弱々しい声で仰います。

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そんな時は例の「本番は稽古のつもりで、稽古の時は本番のつもりでやってください!」という励ましの台詞を言うことが多いです。

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しかし、私とて本当を言うと舞台前は緊張するのです。

ましてや舞台以外の日常生活の色々な場面では、むしろ気弱な性なので舞台よりも遥かに緊張したりします。。

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そこで私は考えました。

「日常でこれから起こる事を舞台だと思えば、過度に緊張せずに臨めるのでは?」

そして、舞台前の気持ちを静かに思い浮かべてみると、案の定少し緊張感が落ち着くということに気づいたのです。

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これから先はこのやり方で、日常生活の荒波を乗り越えて参りたいと思います。

1時間長いだけで…

今日は1日江古田稽古でした。

いつもより早く午前11時半頃から、21時前までノンストップでみっちり稽古しました。

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普段より僅か1時間長いだけなのに、なんだかとても疲労してしまいました。

やはり体内時計が江古田稽古時間を覚えていて、そこを過ぎると急激に疲れてくるようです。。

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明日は朝から水道橋宝生能楽堂にて「月並能」の申合があり、私は能「右近」のツレを勤めます。

今夜は帰って早めに休もうと思います。

能楽師みたい!

今日は昼から江古田稽古場で、3月9日の東京澤風会郁雲会の舞囃子の稽古をしました。

その後矢来能楽堂に移動して、夕方から2月11日開催の辰巳大二郎さんの同門会「橙白会」の申合がありました。

更にその後に夜の田町稽古にすぐに移動しました。

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このような時には、洋服と着物を着替える時間が無いので一日中着物で行動します。

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しかし私は普段洋服で移動や稽古をすることが多いので、先ずは江古田で「まあ先生、着物だとまるで能楽師みたい!」と言われました。。

そして矢来能楽堂での申合が終わってすぐに足袋だけ黒足袋に履き替えて「ありがとうございました!」と帰ろうとすると、「あれ、今日は珍しく着物なんだ!」と驚かれました。

更に田町稽古場に到着しても、やはり同じような驚きの反応が…。

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実はこれは逆パターンもあって、先日の岩手正法寺でのワークショップでは、終わって洋服に着替えて姿を見せると「おお、先生が洋服に!」と驚かれたのです。

昨年夏の岡山子供能楽教室でも、ずっと浴衣で稽古していたのが最終日の最後に洋服で出ていったら子供に笑われました。。

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私としては、洋服も着物も等しく着慣れているので驚かれるのがやや不本意ではありますが、この仕事をしていると仕方ないことなのかもしれませんね。

新しいリフィール

私は普段、バイブルサイズのシステム手帳を使っております。

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リフィールは翌年3月までのもので、去年入れ替えたきりなので今年の3月分までしかページがありません。

あとは翌年分の小さなカレンダーのページに細かく書き込んでいたのですが、最近では既に今年を通り越して来年2020年の仕事の予定も入ってくるようになりました。

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流石に書ききれないので、先週の国立能楽堂での仕事の合間に神保町の三省堂で新しいリフィールを購入しました。

そして今日ようやく古いリフィールと入れ替えて、今年の予定を大きな字で書き込みました。

手帳を入れ替えると、不思議にすっきりした気持ちになります。今後の予定もモリモリと書き加えて参りたいと思います。

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そしてリフィールの最初のページには、2020年と早くも2021年のカレンダーがついていました。

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2020年はオリンピックイヤー、そして2020年秋には京都での澤風会15周年記念大会、2021年春には東京での澤風会15周年記念大会がある予定です。

遥か遠い先だと思っていましたが、手帳のカレンダーを見て、微かに現実感が湧いて参りました。

春めく松本

今日は松本稽古でした。

つい1週間前の松本稽古では、駅前の気温計がマイナス4℃でした。

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それが今日は午後に松本に到着すると…

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燦々と降り注ぐ陽射しの中、気温計は14℃を示していました。

今年初めて”春”を感じた瞬間でした。

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松本稽古場では、今日も前半にベテラン組、後半に初心者組と時間を分けて稽古をしました。

今年に入ってから稽古を始めたばかりのご夫婦は、まだ3回目にもかかわらず相当自主練をして来られたようです。

仕舞「絃上」の稽古を始めると、私の謡に合わせて地謡まで全部口ずさんでおられました。

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そしてなんと今日もまた新しい見学の方が。

昨年末に入られたばかりの新会員さんのお知り合いで、お仕事は山岳カメラマンとのこと。

とても魅力的なお仕事です。色々山のお話を伺うのが楽しみです。

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元々活気に溢れる松本稽古場が、急に新人さんが増えてまた一段と賑やかになりました。

今年の秋の松本澤風会では、新人さん達の初舞台がたくさん見られると思います。

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最後に、今日駅から稽古場に行く途中で見た光景を。

「エムウイング」という公民館の前にある”松本手毬”の大きなオブジェが上下にパカリと割れて、中から何か出てきました。

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オーケストラの人形がクルクル回って演奏しています。ホルンの音が辺りに響いていました。

1時間に一回”手毬”が開いて演奏してくれるようです。

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いかにも春の訪れを祝福している感じでしたが、春の陽気は今日だけのようです。

明日からはまた冬に逆戻りの予報で、本当の松本の春はまだ少し先になりそうですね。