ブログ再開のお知らせ

皆様 大変ご無沙汰しております。

私は新型コロナワクチンの2回目接種を終えてから今日で丁度ひと月が経ちました。

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接種後には熱が出て3日間寝込みましたが、新型コロナウイルスの攻撃を防御する最低限の鎧を体内に装備出来た感覚があります。

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昨年以来、まるでずっと呼吸を止めて潜水しているような重苦しさを感じながら生活していました。

ブログ更新をする心の余裕すら無かった状態でした。

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しかしそろそろ、少しずつでも水面に顔を出していこうかと思っております。

なかなか元の世界には戻らないでしょうが、コロナウイルスと折り合いをつけながら出来る事を探っていきたいと思います。

ブログも可能な限り更新して参りますので、またどうかよろしくお願いいたします。

七葉會いよいよ明日開催です

昨日は午後に国立能楽堂にて宝生和英御宗家による能「道成寺」が、また夜には宝生能楽堂にて夜能「石橋 連獅子」がそれぞれ無事に演じられました。

宝生流にとって大きな1日になりました。

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そして明日8月9日には、いよいよ「七葉會」が宝生能楽堂にて開催されます。

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席数を半分に減らして、地謡は覆面を着けて謡うなど、様々な安全対策をとらせていただきます。

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当日券も50枚ご用意しております。

開場12時半、開演13時半です。

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それぞれ今の状況に負けずに研鑽を積んだ7人の舞台を、どうかご覧くださいませ。

皆様よろしくお願いいたします。

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会話のキャッチボール

昨日書きました通り、今日は水道橋宝生能楽堂にて「夜能」の動画配信用撮影がありました。

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能「野守」の撮影が滞りなく終わり、その後に「いとうせいこうの能楽紀行」の撮影が始まりました

粋な着流し姿のいとうせいこうさんと、紋付袴姿の私が、舞台上で床机に腰掛けて奈良春日野と能「野守」の世界をナビゲートします。

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いとうさんが何か喋っては、私がそれを受けて返答し、またそこからいとうさんが話を繋げて…という”会話のキャッチボール”で進んでいく番組です。

来たボールをちゃんと受け止められるか、またとんでもないボールを投げてしまわないか、私はやはり非常に緊張いたしました。。

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しかしいとうせいこうさんは、小説家でありながらTVやラジオ出演も多い「喋りのプロ」でもあるお方です。

私の危なっかしいボールをきちんと拾って、その都度取りやすいコースに投げ返してくださいました。

いとうさんは大変博識で、春日若宮おん祭りの話など色々と興味深いお話が聞けました。

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そしておかげさまで撮影は一発でOKが出て、私はホッと胸を撫で下ろしたのでした。

手が震えるほどの緊張は久しぶりでした。

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この動画は編集作業の後に6月上旬頃には配信される予定です。

詳しくは宝生会のホームページをチェックしていただければと思います。

機種変更をしたら…

実は数日前にスマホの機種変更をしたところ、ブログの投稿ができなくなってしまいました。。

今色々試行錯誤中です。

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…そして先ほどようやく投稿出来るようになりました!

またよろしくお願い申し上げます。

澤風会郁雲会再延期・五雲会延期のお知らせ

東京などについに緊急事態宣言が出されたようです。

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この状況を受けて、5月9日に延期した「第7回澤風会郁雲会大会」を、再延期させていただくことにいたしました。

再延期日程は、このコロナウイルスが沈静化した時点で決めたいと思います。

何とか夏頃には開催したいと考えております。

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また今月18日に予定されていた「五雲会」も夏に延期になりました。

能「兼平」もしばらくお預けです。

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澤風会郁雲会再延期のお知らせを各地の会員さんにメールしたところ、田町の会員さんよりの返信に古歌が書いてありました。

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ながらへば またこの頃や しのばれむ

憂しと見し世ぞ 今は恋しき

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この先数ヶ月をとにかく無事に乗り切って、

来年頃には「あの時は大変でしたね!」

と皆さんで集まって話せるようにしたいものです。

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そのために、色々な感染防止対策を一層丁寧にして参りたいと思います。

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マスク着用での仕舞稽古

コロナウイルスは未だに全く衰えを見せず、澤風会稽古は休止状態が続いております。

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今週は澤風会以外の仕事で少しだけ稽古をいたしました。

その時に、

「マスク着用での稽古」

というのを試してみたのです。

澤風会稽古が再開したら、暫くはマスク着用で稽古しようと思っているので、その試運転です。

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謡の稽古はほとんど違和感なく出来たのですが、問題は仕舞稽古でした。

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私は普段の稽古では、

「地謡を謡いながら会員さんの斜め前で一緒に舞い、更に地謡の合間に素早く注意点を言う」

というやり方をとっています。

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これをマスク着用ですると、あっという間に息が上がってしまいました。。

これはちょっと厳しいかな…

と挫折しかけました。

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しかし何とか頑張って稽古を続けていると、だんだんとコツが掴めてきました。

①息の量は通常よりも少な目にして節約すること。

②マスクで声がくぐもるので、調子は通常よりも高くすること。

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これらの点を心がけて稽古をすると、舞囃子の稽古も無事にこなす事が出来ました。

マスク着用稽古の目処が立って、少しホッといたしました。

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来たるべき澤風会稽古再開に向けて、今出来る準備をコツコツとしておきたいと思います。

葵上終了いたしました

五雲会にての能「葵上」は、おかげさまでなんとか大過なく終了いたしました。

お越しいただいた沢山の皆様誠にありがとうございました。

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すみません、詳細はまた明日以降に書かせていただきます。

今は放心して何か抜け殻のような状態になっております。徐々に現実に戻って参りたいと思います。

飴ちゃん

今日はまず午前中に大山崎稽古でした。

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朝9時前に京都駅近くの宿を出ると、カッと照りつける陽射しと、ちょっと息苦しい程の熱気に包まれました。

やはり近畿は梅雨が明けたようです。

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蝉時雨の中で汗をかきかき坂を登って稽古場の宝寺に辿り着き、午前中いっぱい稽古をしました。

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そして少し休憩して、夕方から今度は枚方市に移動して社会人向け能楽体験教室でした。

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前回はまだ稽古がそれほど進んでいなかったので、お2人ずつの仕舞稽古をしました。

しかし今日はもうお1人ずつ、作法も含めて本番に近い形での稽古です。

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17時半から稽古を始めて、水を飲む時間も省略して20時半まで完全にノンストップで23人の方々を稽古させていただきました。

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最後の2人はお母様と高校生の娘さんでした。

前回はお休みだったとのことで、娘さんの方は仕舞「国栖」がまだ最後まで終わっていませんでした。

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「回り返し」などの型の予習を少しして、「国栖」を最初から最後まできっちりと稽古しました。

私「今日最後まで出来たから、もう大丈夫です。家でおさらいしてくださいね」

高校生の娘さんは照れたような微笑みを浮かべるばかりで、恥ずかしそうにしています。

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やはり難しい年頃だなぁ…と思いながら、私は自分の荷物の所に行き、帰り支度のために下を向いて足袋を脱ぎ始めました。

…すると、目の前に誰か人の立つ気配が。

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目を上げると、娘さんです。

質問かな?と思いかけたところで、私の前にサッと手が差し出されました。

掌の上にはイチゴ味の「飴ちゃん」が。

私「なんと!どうもありがとう!」

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そして娘さんは、枚方市のスタッフの方々の所にも駆け寄って、やはり「飴ちゃん」を配っていきました。

稽古場の雰囲気が一気に和んだのは言うまでもありません。

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私は普段飴をほとんど口にしないのですが、今日の「飴ちゃん」はなんだか1日働いたご褒美のようで、すぐその場で有り難く口に入れました。

少々くたびれた体に沁み透るような美味しさでした。

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一粒の「飴ちゃん」に救われる1日もあります。

また明日からも頑張って進んで行こうと思います。

2019全宝連第1日目

今日は京都金剛能楽堂にて、全宝連第1日目が盛大に行われました。

今回の全宝連も一日中熱い舞台で、京大宝生会を含めて見処はたくさんあり、素晴らしい会になりました。

実行委員の皆様本当にありがとうございます。

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すみませんまだ明日もありますので、今日は短めで失礼いたします。

明日もより一層熱い舞台を期待しております。

亀岡の花々〜弁慶と静御前〜

今日は亀岡稽古でした。

亀岡駅に到着すると、気温は今日も高めですが風は乾いていて、気持ちの良い暑さでした。

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稽古場に到着して、杜若がすっかり散ってしまったお濠の横を通り過ぎようとすると、急に「ドボン!ドボン!」と大きな水音がいくつもして驚きました。

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お濠を見ると、水音の主が一匹だけ残っています。

大きな亀さんが文字通り「甲羅干し」をしていたのでした。

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今日先ず目に付いた花は「ホタルブクロ」

でした。

「カンパニュラ」と「カムパネルラ」の事を書いたのは去年の今頃だったでしょうか。

毎年見る花を基準にすると、1年が経つのは本当に早いと思われます。

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こちらは白いホタルブクロ。

ちなみに稽古後に、お濠の蛍が出ていないか探したのですが、今年はまだのようでした。

蛍袋に蛍を入れてみるのは、今年も難しいでしょうかね…。

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この花は「夏蠟梅」だそうです。

「ロウバイ」は冬に黄色い花がたくさん咲いているのを毎年何処かで見ます。

こちらの「夏ロウバイ」は、ロウバイより大きめの薄桃色の花で、花の数はロウバイよりもかなり少なかったです。

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この花の中国名が「シャラメイ」というらしく、「沙羅双樹」と何か関わりが無いか調べてみたのですが、ちょっとわかりませんでした。

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この鉢植の花は、名前が「リュウキュウベンケイソウ」だそうです。

漢字変換すると「琉球弁慶草」。

ベンケイソウの仲間は、丈夫で生命力が強いことから「弁慶」の名を冠することになったとか。

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しかしながらこの「リュウキュウベンケイソウ」は、地元沖縄では絶滅危惧種だそうです。

沖縄では1月頃には咲くというこの花を、5月末の亀岡で初めて見るとは何だか不思議でした。

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見つけた時に「線香花火の最後の火花みたいだ」と思ったこの花は「オオメノマンネングサ(大雌の万年草)」。

こちらも偶然にも「ベンケイソウ」の仲間でした。

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そしてこの「オオメノマンネングサ」のすぐ隣に咲いていたのが、なんと…

「オダマキ」の花だったのです。

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「しずやしず しずのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな」

静御前が頼朝の前で詠んだという和歌です。

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「弁慶草」の仲間の隣に、「静御前」の和歌を思い出させる「オダマキ」が咲いているとは、これまたなにか不思議な因縁を感じてしまいました。

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今日はこの辺で失礼いたします。