本日は第2回の自治医大合宿に来ております!
詳しくは明日以降に。
本日は第2回の自治医大合宿に来ております!
詳しくは明日以降に。
能にはしばしば「井戸」が出てきます。
「井筒」では恋する2人が影をうつし、「養老」では滔々と湧き出す水が生命力の象徴となり、また「鉄輪の井戸」などと言う恐ろしい伝説もあります。
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今回は私の自宅周辺の井戸のお話です。
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今日三ノ輪の自宅の近所を歩いていると、こんな井戸を見つけました。
昔ながらの懐かしい井戸です。
近所にこんな風な古い井戸が残っているのかと驚きました。
そして時間があったので、その辺りにもっと井戸が無いか探してみたのです。
すると…
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古い形状ではありませんが、そこ此処に井戸を見つけることが出来たのです。
本体は無くなって蓋がしてあるものも…
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そして公園にはこんな井戸がありました。
この井戸、単なる防災用水だけで無くて、実はすごい機能があるのです。
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なんと奥に並ぶマンホールと併用すると、「災害用トイレ」になるのです。
この使い方は初めて知りました。
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他にも防災井戸がいくつもあり、昔ながらの井戸が現代でもこのような形で生きているのだと知りました。
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また井戸探しの途中で見つけたお地蔵さんがあります。
「大震災一周年記念碑」
とあったので、東日本大震災の事かと思い、後ろに回って見てみると…
なんと「関東大震災」から一周年の碑でした。
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今日は井戸探しから、図らずも防災について考えさせられる日になりました。
またいつ大きな地震がくるかわからないので、特に「災害用トイレ」など、近所の場所を確認しておこうと思いました。
今日は久しぶりの休みだったので、かねてより行こうと思っていた「パスポート再発行」の手続きに行って参りました。
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私は海外公演の経験はそれほど多くないのですが、それでもコロナ禍以前には1〜2年に一度くらいのペースで海外公演に参加していたのです。
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しかしコロナ禍が始まった2020年頃以降は、全く海外に行く事が無くて、パスポートも家で眠ったままでした。
そしてふと思い出してパスポートを出してみたところ、なんと2020年で有効期限が切れてしまっていたのです。
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昨年くらいから海外公演が増えて来て、どこそこの国に行って来たという話をしばしば聞くようになりました。
私にも今後お呼びがかかる可能性はあります。
パスポート再発行は色々時間がかかると聞いていたので、海外公演を依頼されてから手続きを始めて間に合わないと大変です。
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という訳で今日手続きを思い立った訳ですが、やはり色々大変でした。
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まず役所で戸籍謄本を取り、そこからパスポートセンターに移動して、申請書を提出するまでに40分以上、そこから受領書を受け取るまでに更に1時間半近くかかりました。
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謡を覚えたり文庫本を読んだりしながら待っていたので、私にとってはある意味有意義な待ち時間でした。
パスポートが実際に入手出来るのは1週間ほど先になりますが、何か大仕事を終えたようでホッと致しました。
今日は江古田稽古でした。
江古田で稽古するのは澤風会郁雲会の前日の3月8日以来で、約3週間ぶりになります。
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稽古場に到着すると、前回まであったダンボール箱などを組み合わせて作られた「砧」の作り物や、厚紙や竹の棒で作られた「野宮」の作り物は綺麗に片付けられていました。
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収納を開けると、「敦盛」で使っていた稽古面がポツンと置いてありました。
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「そうか、あれらの曲はもう稽古しないのか…」
と何だか少し感傷的な心持ちになり、この感覚どこかで…と思い返してみると、「卒業式の日の教室」のような感じだと思い至りました。
色々片付けられた教室を見渡すと、さっぱりしているけれど何かさびしい気持ちになったのを思い出します。
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…しかし、感傷的になったのはほんの一瞬でした。
今日から「奥伝」の難しい謡に取り掛かる人や、長い仕舞に挑戦することにした人など、皆さん早速次の目標を立てて新たなスタートを切られました。
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当面は大きな舞台はありませんが、こういう時期こそ難易度の高い曲をじっくり稽古できるのです。
私もしばらくは稽古に集中して、また新たな気持ちで頑張って参りたいと思います。
今日の昼にリモート稽古をしたのは、江古田でボイストレーナーをされている方です。
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他にも色々な仕事をされているパワフルな方で、今日も私のリモート稽古の直前まで、やはりリモートで日本語会話のレッスンをされていたそうです。
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どちらの国の方を教えていらしたのですか?と尋ねてみると、
「アメリカのユタ州の銀行員の方です!」
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行ったことの無い外国の人と、レッスンでつながれるのは良いですね。いつかそこに行けるかもしれないし。と言ってみると、
「そうですね!でも今のところ逆に、彼らが日本に来た時に色々と歓待してしまって、結局赤字なんですよ。アハハ!」
と明るい声で答えが返って来ました。
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これと似た話を最近松本稽古場でも聞きました。
北アルプスの麓でハーブ栽培をされている松本澤風会会員さんは、100人規模の栽培グループの代表として数100種類ものハーブを育てて県内のリゾートホテルやレストラン、カフェなどに出荷しておられます。その方が、
「栽培や出荷の作業は本当に大変なのですが、収入度外視なので、結局月に1人数100円の儲けにしかならないのですよ」
と、穏やかな笑顔で話されていたのです。
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お2人の話を聞いて、
「人は城、人は石垣…」
という武田信玄の有名な言葉を思い出しました。
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海外の方との関係や、あるいは100人もの栽培グループメンバーとの繋がりは、金銭的なものよりもよほど貴重で実りのあるものだし、それによって助けられたりする事もきっと多くあると思うのです。
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そういう姿勢は私も見習いたいと強く思いました。
澤風会や郁雲会の皆様には教えられる事が多く、いつも感謝しております。
今日は午後に銀座の観世能楽堂にて
「日本能楽会新会員披露記念会」
に出演しました。
舞囃子「鶴亀」の地頭を勤めました。
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その後に渋谷のセルリアン能楽堂に移動して、夜に「渋谷能」に出演しました。
こちらは仕舞「百萬」の地謡を勤めました。
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「日本能楽会」に入会する事は、「重要無形文化財総合指定」を受ける事を意味します。
一定期間修行を積んだ、若手から中堅に向かう年代の能楽師がその対象です。
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楽屋には各流儀の家元や日本能楽会の重鎮の先生方が詰めておられて、晴れの舞台に相応しい緊張感が漂います。
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私は3年前に日本能楽会員になっておりますので、今回は助演者として参りましたが、やはりこのような舞台は緊張します。
観世流「草子洗小町」や金剛流「高砂」といった舞囃子と並んでの宝生流「鶴亀」。
失敗の無いように細心の注意を払いつつ何とか無事に舞台を終えました。
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そしてすぐに渋谷セルリアン能楽堂に移動しました。
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「渋谷能」はやはり若手能楽師主体の舞台で、こちらは楽屋もほぼ顔見知りの若手能楽師が揃って賑やかな雰囲気です。
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「日本能楽会」の時とはまた違った、各流儀の若手同士のプライドのぶつかり合いのような、”瑞々しい緊張感”とでもいう空気が漂っています。
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仕舞「百萬」はいわゆる「二段グセ」の非常に長い仕舞で、囃子が入らないので逆に位の作り方が難しい曲です。
宝生流若手代表として、やはり失敗は出来ないという緊張感を持ちつつ、何とか無事に謡い切る事ができて安堵いたしました。
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色々な流儀が揃う舞台の緊張感を久しぶりに、しかも1日に2回も体験して些か疲れましたが、また良い経験を積む事が出来ました。
今回の京大宝生会合宿では、謡と仕舞の稽古はもちろんの事、「お囃子」の稽古も積極的に行われていました。
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太鼓を習っている一回生は「西王母」の太鼓を、小鼓を習っている一回生は「船弁慶クセ」を、夜が更けた合宿所で熱心に稽古しています。
OBの中に囃子を全部習っているという強者がいて、そのOBが「カシラの右手はこう」とか、「クセ止めの手はこんな感じで」とか丁寧に教えてくれていました。
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まだ習い始めて間も無いはずなのに、太鼓も小鼓もとても良く打てています。
もうすぐ始まる新歓では、これらのお囃子も披露される事になります。
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昨年の新歓は若手OBOG達の大活躍で大勢の新入部員に恵まれましたが、今年はその新入部員達も新歓をする側になり、去年よりも層が厚くバリエーションに富んだ新歓企画が色々できそうで、とても楽しみです。
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ちなみに稽古ではありませんが、大鼓を習っている一回生は「指皮」という大鼓専用のプロテクターを和紙で作る作業を、やはりOBに習いながら熱心にしていました。
今日3月24日は壇ノ浦の合戦があったので「壇ノ浦の日」だそうです。
尤も旧暦の3月24日なので西暦ではまだ1ヶ月ほど先になりますが。
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スマホのニュースで今朝それを知って、何となく「屋島の合戦」の日も調べてみました。
するとまた意外な事がわかったのです。
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史実によれば屋島の合戦があったのは、
「元暦2年/寿永4年2月19日」
という事です。
しかしこれは謡の中に出てくる「屋島の合戦」とは全く異なる日付けなのです。
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能「八島」では源義経の亡霊が屋島の合戦の日付けを、
「元暦元年3月18日の事」
と語っています。
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また別の能「景清」では、平家方の悪七兵衛景清が同じく屋島の合戦を、平家の元号で
「寿永3年3月下旬の事」
と物語ります。
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つまり能の世界では源氏方と平家方がともに、屋島の合戦があったのは
「元暦元年=寿永3年3月」
と明言しているのです。
これはどういう事なのでしょうか…
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京大合宿中なので、周りの京大宝生会現役とOBOG達に聞いてみました。
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色々なヒントがあり、それらを総合して私が想像したのは、
「声に出して謡った時に聴こえ方が良いように日付けを改変したのでは」
という事です。
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例えば「元暦元年3月18日」だと、
「ゲン」「ガン」「サン」
と似た発音がポンポンと並んで、強く聴こえます。
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また19日を18日にする事で、
「ハチ」「ニチ」とチが並んでやはりテンポ良く聴こえます。
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景清の方は、「寿永3年3月下旬」です。
「サン」「サン」と同じ発音が並び、また日付けではなく「下旬」とする事で、
「サンガチ」「ゲジュン」
と、”G”の発音が並ぶ事になります。
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…素人の想像なので全然的外れかもしれませんが、今日一日は「壇ノ浦の日」のニュースのおかげで色々楽しく思考を巡らせる事が出来ました。
この「屋島の合戦の日程」に関して何かご存知の方は是非お知らせくださいませ。
今日は京都大原の京大宝生会春合宿にやってきました。
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いつもの合宿所の「民宿きつね」には、一回生6人を始め若手OBOGもたくさん集まって賑やかな様子でした。
昨年は人が少なかったので、有り難いことです。
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合宿も終盤にさしかかり、皆それぞれ声が枯れ気味で膝が痛そうです。
それでもやはり今年の一回生の熱心さは規格外で、昨夜などは午前1時頃まで謡の稽古をしていたそうです。
その時の面白エピソードを晩御飯の時に聞きました。
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昨夜の日が変わった頃に、合宿所の2階で一回生女子と若手OGが「敦盛」の謡を鸚鵡返ししていたそうです。
その部屋に一回生男子が入ってきました。
OGが「1階では何をしているの?」と聞くと一回生男子は、
「一部は”藤”の鸚鵡返しをしていて、一部は酒盛りしてます」
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すると一回生女子が、
「え、”サカ盛”?それどんな曲?」
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…どうやら敦盛の親戚の”酒盛”さんだと思ったようです。
全てが能に関わる単語に変換されるとは、ある意味見上げた姿勢だと思います。
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今夜も私のすぐ横では一回生男子とOBの「嵐山」の熱い鸚鵡返しが行われており、まだまだ稽古は続いていきそうです。。
松本稽古場で4歳からずっと稽古をしていた女の子がいます。
中学生になる時に松本から海の近くの町に引っ越して、稽古はそこでお休みになりました。
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その翌年の年賀状には、太平洋が広がる砂浜で大きな犬と遊んでいる女の子の写真がありました。
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さらに高校生になる時には、親元を離れて遠くの県の全寮制高校に入学すると聞いて驚いたものです。
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それが去年の春のお話。
そして今日、松本稽古場で夕方からいつものように稽古を始めて少し経った時、稽古場の扉が開いて3人の人影が見えました。
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私は謡を謡いながら、正に眼を丸くしてしまいました。
その女の子とご両親だったのです!
松本から引っ越して以来なので4年ぶりに、しかもなんの予告も無く来てくれたわけです。
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顔つきだけは変わらず、しかし背は私よりも高くなっていてそれもビックリでした。
稽古が一段落して改めて対面した私は驚きのあまり、
「いやいやいや…!」
と言葉にならない状態でいました。
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すると女の子の方がしっかりした声で、
「この度は先生にご挨拶があって来ました。
実は来月から高校卒業まで、カナダに留学することになりました」
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いやはやただもう驚くばかりです。
小さな頃から多方面で非凡な才能のある子供でしたが、高校から世界に出て行くとは想像の斜め上を行っています。
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しばし話してようやく落ち着いた私は、
「せっかくカナダに行くなら、何か仕舞を思い出して、向こうで披露したら?」
と提案してみました。
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女の子は嬉しそうに賛成してくれて、4年ぶりに一番短い「絃上」を稽古しました。
地謡も私が謡うのを録音して、これできっとカナダの人達の前で舞ってくれるはずです。
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私「帰って来たらまた顔見せて、お土産話聞かせてください!」
女の子「はい!先生もお身体に気をつけて」
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終始本当にしっかりとした話し方で、実に頼もしく成長したものだと感心しました。
世界に向かって飛び出していく女の子の益々の活躍を祈りたいと思います。
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驚きが醒めないうちに新しい見学の方もいらしたりして、今日の松本稽古はなんだか盛りだくさんでした。