思春期世代の能楽教室
今日は千葉の中学校にて能楽教室をして参りました。
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対象は中学3年生30数人。
思春期真っ只中のなかなか難しい年頃です。
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いつものように正座しての挨拶から始めましたが、やはり「よろしくお願いします!」と声を出すのがとても恥ずかしそうで、最初は蚊の鳴くような声でした。
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「声が小さい子供達なのかな?」
と思いましたが、その後の実際に体を動かしての「型」の体験では一転して元気になりました。
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例えば私が「面切り」の見本を見せると、女の子達は全員なぜか大受けで、笑いが止まらない感じなのです。
成る程、これが「箸が転がっても可笑しい年頃」というやつなのだろうかと、こちらもつられて可笑しくなってしまいました。
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そして合間の休憩時間には、今度は皆別人のように賑やかにはしゃいでいます。
しかし後半の「高砂待謡」の体験では、また恥ずかしそうな小さな声に戻ってしまったのでした。。
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きっと1学年30数人という人数が微妙で、誰か1人が目立つ行動はしないようにお互いに牽制し合っているのかな、と推察しました。
思春期の人間関係は我々が考えているよりも繊細微妙で、大変なのだろうなあと思いながら能楽教室を終えたのでした。
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幼稚園児から大人まで、色々な世代向けの能楽教室をしておりますが、「思春期世代」向けの能楽教室というのもまた独特の雰囲気があるなあと、私自身大変勉強になった本日の能楽教室でした。
先生方どうもありがとうございました。