扇を2本使う仕舞

今日は芦屋稽古から移動しての西荻窪稽古でした。

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西荻窪稽古では毎回沢山の仕舞を稽古いたします。

仕舞の曲目も多彩なのですが、稽古が難しいのは「扇を2本使う仕舞」、通称「二本差し」というカテゴリーのものです。

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同じ「二本差し」でも、例えば”八島”と”鵜之段”と”野守”では2本の扇の使い方が全く異なります。

その違いを言語化して表現するのは困難なのですが、試しにやってみます。

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袴と帯の間に2本の扇を差し、”先に抜く扇を外側”に、”後に抜く扇を内側”に差すところまでは同じですが、その後に…



八島…

①先に抜いた扇を”開いて”右手に持ち、始める。

②途中で扇を左手に持ち替えて盾にする。この時左手で扇の”竹の部分”を持つ。

③後に抜く扇を抜いて太刀にする。右手で”紙の部分”を握って持つ。

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鵜之段…

①先に抜いた扇を”開かずに”右手に持ち、松明にする。

②立ち上がってすぐに、後に抜く扇を抜いて開き、鵜籠にする。両手で”紙の部分”を持つ。

③後に鵜籠の扇から右手だけを離す。

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野守…

①先に抜いた扇を”開かずに”右手に持ち、下ニ居。

②下ニ居の状態で後に抜く扇を抜いて開き、鏡にする。左手で鏡の扇の”紙の部分”を持ってから始める。

③途中、鏡の扇を両手で持つ型が何度かある。

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…すみませんやはり訳がわかりませんね。。

これらの扇の扱い方を全て理解して会得するのは非常に困難なのです。

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しかし、仕舞の稽古がある程度進んだ方は是非この「二本差し」に挑戦していただきたいと思います。

最初苦労はしますが、適切な扇の使い方で舞うととても格好良い仕舞ばかりなのです。

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修羅物では、”経政”、”清経”、”生田敦盛”、”俊成忠度”、”兼平”など、”八島”とは少し違った2本の扇の扱い方をする仕舞がたくさんあり、どれも難しいですがやり甲斐がある曲目です。

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そしてまた、「二本差し」で苦労して稽古した後に扇1本だけの仕舞を稽古すると、前よりも簡単に感じられるかもしれません。。

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