花まつりの夜桜見物

毎年今頃の時期には色々な土地で桜を見るのですが、「その年一番記憶に残る桜」というのが必ずあります。

過去には大仁稽古に行く途中の「原木の枝垂れ桜」など。

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そして今年はまだ、そんな桜に出会っていませんでした。

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今日は夜から芦屋稽古で、少し早く芦屋駅に到着してしまいました。

どこかで本でも読んで時間を過ごそうかと考えて、「そういえば芦屋川の桜が見頃かもしれない」と思いつきました。

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駅から歩いて数分でもう芦屋川です。

期待した通り桜は丁度満開で、ライトアップもされていました。

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空を見上げれば切れそうな細い月が出ています。

魚は”釣針”と疑い、鳥は”弓”かと驚きそうな月です。

写真ではとても小さくて見えづらいですが、左上の角に写っています。

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桜並木は「業平橋」のところまで続いていました。

そこで「月やあらぬ…」という業平の歌が思い出されましたが、あれは梅が咲いている頃の歌でしたね。

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今日はお釈迦様の誕生を祝う「花まつり」の日でした。

花まつりの夜に満開の夜桜に行き逢うのも何かの縁かもしれません。

今年の「記憶に残る桜」は、今のところ今宵の”芦屋川の夜桜”ということになりそうです。

暮れかけの空の群青色と桜色のコントラストがなんとも綺麗でした。

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