昨日一昨日の土日は、また遠隔稽古に明け暮れておりました。
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昨日最後に稽古したのは、ドイツ在住の京大宝生会OBのT君でした。
今はドイツ南西部の街でサンダル作りを学んでいるとか。
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この1ヶ月ほどで培った(?)遠隔稽古のノウハウは、遠く離れたドイツにいる人が相手でも通用するのでしょうか?
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…なんと、全く問題無く通用したのでした。
会話の時間差は日本国内と変わらず、通信状況も良好で、すぐ近くで稽古しているような感覚になりました。
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T君「これなら以前のドイツ公演の前などに、このやり方でもっと稽古できましたね」
確かに。
遠隔稽古はむしろ本来、距離的に遠い海外の人などと稽古をしたい時に威力を発揮するもののようです。
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今回のコロナウイルス禍で、京都や松本に移動する事が叶わなくなり、まして海外に行くのは夢のまた夢になってしまいました。
世界が果てしなく遠く広くなってしまったように感じていたのです。
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しかし昨日一昨日の遠隔稽古では、板橋区の人とも京都や松本の人とも、更には南西ドイツの人とも全く同じように稽古できました。
世界を再び小さく近く感じることができたのです。
これも遠隔稽古の効能のひとつだと嬉しく思いました。