田町稽古始め

今日は田町稽古場の今年最初の稽古でした。

田町駅近くの港勤労福祉会館の和室で稽古しています。

日本画の先生や司法書士の先生、和漢朗詠集に通じた方など、個性的な面々で構成されている稽古場です。昨年の澤風会大会では、田町稽古場から能放下僧が出ました。初心者から始められたお二人が、シテとツレを気迫一杯に勤められました。

稽古時間は17時半~21時半位です。18時半~19時半に謡の団体稽古があります。

その前後に仕舞の個人稽古と、初心者向けの謡の個人稽古があります。

1年前に全くの初心者で入門された方も、簡単な曲を何曲か稽古してから、最近団体稽古に合流されました。

団体稽古の謡は今は海人をやっております。次の曲は来月から融の予定です。

興味を持たれた方は、お問い合わせフォームよりお気軽にメールいただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。

電車で謡本

今朝は一般の皆様と同じ通勤時間に出発して、地下鉄で仕事に行きました。

最初とても混んでいましたが途中座れたので、すかさず鞄から謡本を出して見始めました。謡本と言っても通常の四分の一位の豆本です。

しかし隣の人は興味を持たれたらしく、かなりずっと本への視線を感じました。

宝生流の謡本は五流の中でも特に字体が古いので、御存知ない方には珍しいのでしょうか。

宝生流の稽古をすると、昔の文字もある程度勉強出来るかもしれません。読み仮名を振る必要はありますが。

とはいえ偶に謡本に興味を持たれた方に声をかけられても、大抵必死で謡を覚えている最中で、あまり丁寧な対応が出来ないのが心苦しい所です。

街中で古文書みたいな本を読んでいる人に冷たく対応された方は、相手はもしかして私かもしれません。そんな時にはお問合せメールをいただければ、丁寧に対応させていただきます。

お稽古の事に限らず、能楽全般についてもお気軽にお問い合わせをいただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。

かんら能と上信電鉄

今日は成人の日でしたね。新成人の皆様、本当におめでとうございます。

今日私は群馬県の甘楽町で催された「かんら能」に行って参りました。

久々に高崎から上信電鉄に乗ったのですが、こんな吊り革や

こんな表示板など

ずいぶん雰囲気が変わっていました。

賛否両論あると思いますが、上信電鉄、最近出来たという「佐野のわたし」駅には能鉢木の詳しい解説板があったり、沿線には世界遺産の富岡製糸場もあったりします。

車窓からの景色も良く、遠く浅間山も見えます。私のような小さな電車が好きな者にはうれしい路線です。

かんら能は本当に沢山のお客様でした。25年前から続く催し、素晴らしいと思います。

御礼

ホームページ開設のお知らせをお送りしました所、早速たくさんの方々よりお返事をいただきました。どうもありがとうございます。

ホームページはまだ船出したばかりで、これから色々改善して参りたいと思います。

例えば使用言語を選べる機能がありますが、一度外国語に変換してから日本語に戻ると所々にバグが発生して、日本語がおかしくなるようです。

これは改善すべき点なのですが、読んでみるとバグがなかなか味があって面白く、一人でにやにやしてしまっております。

何しろPCも満足に扱えない者ですので、本当に手探りで良いホームページにしていきたいと思っております。

何かお気づきになりましたらどうかご遠慮なく御指摘くださいませ。

宝生坂

今日は自分の稽古をしに宝生能楽堂に行きました。

来月大阪の七宝会で舞う能兼平の稽古です。兼平は前半が船、後半が床几によってシテの動きが制限される為、大変難しく感じます。

まだ取り掛かりの段階なので、これから稽古を重ねて練っていきたいと思います。

写真は宝生能楽堂の門松と、その右手にちょっとわかりにくいですが坂が写っています。この坂は忠弥坂とも呼ばれますが、我々は内弟子時代から宝生坂と呼んでいました。

結構な急坂で、体育会系の人がトレーニングしている位です。

私は宝生能楽堂からの帰りには、この宝生坂を登って御茶ノ水か秋葉原に抜けることが多いのです。途中聖橋や湯島聖堂などもあり、歩いてなかなか楽しい道です。また追々、自分に関わるいろんな場所の紹介などもしていきたいと思います。

月並申合

金曜日は水道橋宝生能楽堂にて月並能申合がありました。

私は初番の能翁の地謡でした。申合とはいえ新年の翁は非常に厳かな雰囲気で、身が引き締まる思いでした。明後日日曜の本番も精一杯謡わせていただきたいと思います。翁に続いて能草紙洗と能舎利があります。舞台上方には注連飾りも飾られて、通常とは違った新年らしい雰囲気が味わえます。皆様是非お出でくださいませ。