亀岡の花々〜雨露の滴る森〜

今日は亀岡稽古でした。

今月は3回目になります。

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関西は今朝から雨が降ったり止んだりで、今の亀岡は静かな小雨です。

花々は先週ご紹介したばかりなので、今日は雨に濡れて一際濃く見える緑の写真を。

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能「山姥」の謡はとても好きなのですが、その一節に

「海は 苔の露より滴りて 波濤をたたむ 萬水たり」

というのがあります。

一滴の露を見て、打ち寄せる大海の波を想像させるという、誠にスケールの大きな謡です。

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雨の露が木々からしたたり落ちる亀岡の森を眺めていると、この露がやがて海に流れ出て、打ち寄せる大波になるという有様を実感として頭に思い浮かべることが出来ました。

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今日明日の雨が過ぎると、もしかしたら梅雨が明けていよいよ盛夏がやって来るのかもしれません。

次の亀岡稽古は8月になります。

真夏の花を何か見つけることができるでしょうか…。

亀岡の花々〜海、山、風、そして宵〜

今日は亀岡稽古でした。

昼頃に到着した亀岡は、久しぶりに青空がのぞいて、いよいよ夏本番という陽気でした。

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むせるような暑さと湿気の中、稽古前に夏の花を探して少し歩いてみました。

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先ず温室の中に咲く、大きな花のかたまりが目につきました。

「ハマオモト(別名ハマユウ)」という花だそうです。

この花の塊は直径20㎝はありました。

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この花の種子は、海流に乗って何ヶ月も漂流することが出来るそうです。

そして日本では”黒潮”の流れに沿った沿岸に分布しており、本州南岸線と「ハマオモト線」というこの花の分布境界線がほぼ一致するということでした。

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“黒潮”に乗って遥かな南国から旅して来た花。

山に囲まれた亀岡で、束の間”南の海”に思いを馳せました。

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これは「キレンゲショウマ」という花です。

私は残念ながらまだ読んでいないのですが、宮尾登美子さんの「天涯の花」という小説の題名になっている花だそうです。

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小説の舞台である徳島県の”剣山”にこの花の群生地があるとのことです。

剣山に行くのは中々難しそうなので、先ずは小説「天涯の花」を読んでみたいと思います。

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これは「ふうらん」という花だと教えてもらいました。

漢字は「風蘭」かな?と思い調べるとやはりそうでした。

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細っそりとした白い小さな花が、まるで風に靡くようにひとつの方向を向いて沢山咲いています。


名前の通り、”風”を感じさせるような花でした。

良い香りがするとのことでしたが、残念ながら私が嗅いだ限りでは殆ど香りはしませんでした。。

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一旦稽古に入り、一区切りついた夕方にまた外に出ました。

ある花を改めて見に行ったのです。


夏の宵に花開くという「ユウスゲ」の花でした。

鮮やかな黄色は、夜に飛ぶ蛾などの虫が見つけやすい色だそうです。

何となく夏祭の夜店の華やかさを思い浮かべました。

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今日は、「海」「山」「風」「宵」

という、いかにも夏を感じさせる花々と出会うことが出来ました。

折しも今日は祇園祭の「宵山」です…。

亀岡の花々〜梅雨入りの前に〜

今日は亀岡稽古でした。

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最初に仕舞の稽古をした方が、実は亀岡稽古場で一番植物に詳しい方で、稽古の後に色々な草花を見せてくださったのです。

これは大変に幸運なことでした。

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先ず私の目についたのが小さなイチゴのような実でした。

私「この実はなんですか?」

「それはヤブヘビイチゴ(薮蛇苺)です。食べられますが、そんなに美味しくないですよ」

なるほど。昔小学校の帰り道に、友達と蛇苺を探して食べた覚えがあります。

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大きな黄色い花が咲き乱れていました。

「これはハンカイソウ(樊噲草)ですね。」

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おお!「樊噲」とは漢の武将の名前で、昨年舞った能「夜討曽我」にもその名が出てきます。

スックと伸びた茎の先に咲く派手やかな花を、勇猛な武将に例えたのでしょう。

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「これはエビラフジ(箙藤)ですね。なんで”エビラ”なのかわかりませんが…」

これはまた驚きのネーミングです。

「箙」と「藤」という2曲が合わさった花なのです。能楽関係者ならばニヤリとするに違いありません。

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名前の由来を調べると、花が一方向に咲いている様が、箙に矢を挿しているように見えるからその名がついたとありました。

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他にも「ギンバイソウ(銀梅草)」

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世界中で「青葉山」という山だけに咲くという女郎花の仲間「オオキンレイカ(大金鈴花)」(ただし近年になって、もう1箇所だけ群落が発見されたとか)

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「シナノアキギリ(信濃秋桐)」

などなど、短時間で沢山の花々を教えていただきました。

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そして稽古の続きに戻ろうとしたのですが、もうひとつ目に付いた木がありました。


「ヤマモモ」です。


今年も実がたくさん生っていたのです。


地面に落ちている実も多く見られました。

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実はもう3年越しに、この実を食べにくる「狸」を見たいと思っているのです。

夕方になると出て来ることがあると聞いていたので、今年こそはと思ったのですが…

「去年辺りから、狐が出るようになって、そうしたら狸は居なくなってしまったのです」

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なんと、狸よりも狐の方が強いのでしょうか。

どうやら今年もヤマモモを食べる狸には出会えそうにありません。。

いつか狐が居なくなったら、また戻ってきてもらいたいものです。

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関西の今年の梅雨入りは遅くなっていますが、明後日あたりから天気予報は雨マークです。

梅雨入り前の晴れ間に色々な花に出会えた今日の亀岡稽古でした。

亀岡の花々〜弁慶と静御前〜

今日は亀岡稽古でした。

亀岡駅に到着すると、気温は今日も高めですが風は乾いていて、気持ちの良い暑さでした。

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稽古場に到着して、杜若がすっかり散ってしまったお濠の横を通り過ぎようとすると、急に「ドボン!ドボン!」と大きな水音がいくつもして驚きました。

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お濠を見ると、水音の主が一匹だけ残っています。

大きな亀さんが文字通り「甲羅干し」をしていたのでした。

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今日先ず目に付いた花は「ホタルブクロ」

でした。

「カンパニュラ」と「カムパネルラ」の事を書いたのは去年の今頃だったでしょうか。

毎年見る花を基準にすると、1年が経つのは本当に早いと思われます。

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こちらは白いホタルブクロ。

ちなみに稽古後に、お濠の蛍が出ていないか探したのですが、今年はまだのようでした。

蛍袋に蛍を入れてみるのは、今年も難しいでしょうかね…。

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この花は「夏蠟梅」だそうです。

「ロウバイ」は冬に黄色い花がたくさん咲いているのを毎年何処かで見ます。

こちらの「夏ロウバイ」は、ロウバイより大きめの薄桃色の花で、花の数はロウバイよりもかなり少なかったです。

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この花の中国名が「シャラメイ」というらしく、「沙羅双樹」と何か関わりが無いか調べてみたのですが、ちょっとわかりませんでした。

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この鉢植の花は、名前が「リュウキュウベンケイソウ」だそうです。

漢字変換すると「琉球弁慶草」。

ベンケイソウの仲間は、丈夫で生命力が強いことから「弁慶」の名を冠することになったとか。

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しかしながらこの「リュウキュウベンケイソウ」は、地元沖縄では絶滅危惧種だそうです。

沖縄では1月頃には咲くというこの花を、5月末の亀岡で初めて見るとは何だか不思議でした。

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見つけた時に「線香花火の最後の火花みたいだ」と思ったこの花は「オオメノマンネングサ(大雌の万年草)」。

こちらも偶然にも「ベンケイソウ」の仲間でした。

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そしてこの「オオメノマンネングサ」のすぐ隣に咲いていたのが、なんと…


「オダマキ」の花だったのです。

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「しずやしず しずのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな」

静御前が頼朝の前で詠んだという和歌です。

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「弁慶草」の仲間の隣に、「静御前」の和歌を思い出させる「オダマキ」が咲いているとは、これまたなにか不思議な因縁を感じてしまいました。

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今日はこの辺で失礼いたします。

亀岡の花々〜兜巾か鈴懸か〜

今日は午後から亀岡稽古でした。

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京都市内で昼ごはんを食べようと思って歩いていると、空が段々と濃い色の雲に覆われて来ました。

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そして亀岡に到着する頃には今にも降りそうな気配です。

しかしなんとか稽古場まで天気はもってくれました。

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稽古の合間に少し花を見ようかと外に出ると、まず紫色が目に入りました。


「カザグルマ」の花でした。

去年は確か時期が合わなかったので、久しぶりに見ました。正に「風車」そのものの姿です。

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次に見つけた白い花ですが、こちらはオミナエシ科の「カノコソウ」という名前でした。

調べてみると、別名「ハルオミナエシ」とも呼ばれるそうです。

そう言われると、たしかに花を黄色くすると「女郎花」とそっくりになりそうです。

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次の花は…と探そうとしたところで、なんと急に雨が降って来ました。。


結構大粒の雨です。

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せめてあと1種類くらい、と思って大急ぎで撮影したのが下の花です。


ふわふわした鞠状の花がたくさん咲いています。

薄いホワイトチョコレートが丸く集まったようにも見えて、ちょっと美味しそうに見える花でした。

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名前は「トキンイバラ」というそうです。

漢字にすると「兜巾茨」でしょうか。

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しかし脳内でその漢字変換をした時に、”あれ?”と私は違和感を覚えたのです。

この花の形状は「兜巾」ではなく、「鈴懸」ではなかろうか?

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能「安宅」や、能「鞍馬天狗」などいくつかの能には「山伏」が登場します。

その山伏が身につける能装束の中に、「鈴懸」と「兜巾」というものがあるのです。

「兜巾」は頭に被る黒くて円形の小さな帽子です。

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そして「鈴懸」とは…。

形は”極太のサスペンダー”とでも言いましょうか。

幅5㎝ほどの極太サスペンダーに、ふわふわした鞠状の房飾りがいくつか付けられていると思ってください。

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そしてその「ふわふわした鞠状の房飾り」が、「トキンイバラ」の花にそっくりなのです。

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なぜこの花を見て「鈴懸茨」と名付けなかったのか、実に不思議に思われます。。

ちなみに本物の山伏は、能装束の「鈴懸」のことを「結袈裟」と呼ぶそうなので、「ユイゲサイバラ」でも良いかと思うのですが。

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もしどなたかこの命名の由来をご存知でしたら、どうか教えてくださいませ。

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今回はこれにて失礼いたします。また天気の良い日にたくさんの花をご紹介したいと思います。

亀岡の花々〜アヤメ科一番乗り〜

今日は朝から亀岡にて「大本みろく能」に出演いたしました。

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朝一番に舞台の方に向かうと、お濠に鮮やかな紫色が見えました。

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なんと、もう「業平の杜若」が満開になっていたのです。

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2年前と比べると、1週間ほど早いと思われます。

すかさず定点観測で何枚か写真を撮りました。



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そして、アヤメの仲間で一番早く開花するために「イチハツ」と呼ばれる花のことを思い出しました。

杜若がこれだと、もう散っている頃だろうか…と思い、舞台への道の途中にある「イチハツ」のある場所に立ち寄ってみました。

すると…

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なんと「イチハツ」も見頃だったのです。

今年は「アヤメ科アヤメ属開花一番乗り」の座を、杜若とイチハツが争っていたようです。

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舞台がすぐに始まったので他の花を見る余裕は無かったのですが、

遠目に「カザグルマ」らしい花が見えたり、他にも沢山の花々が咲き乱れていました。

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今日は夕方に舞台を無事に終えてからも、最終新幹線ギリギリまで色々な出来事が続いたのですが、それはまた明日以降に。

今は大混雑の最終新幹線のデッキにてこのブログを書いています。

間も無く到着の名古屋で、何とか席を確保するのが大事なミッションなのです。。

亀岡の花々〜3日会わざれば〜

今日は亀岡稽古でした。

先週金曜日から中3日空けての稽古です。

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たった3日しか経っていないので、今日は「亀岡の花々」はお休みにしようかと思っていました。

しかし稽古場に到着すると驚きました。

牡丹の花が咲いているのです。

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因みに先週金曜日の牡丹はこんな感じでした。


まだまだ蕾の状態です。

それが今日は…

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なんと見事に満開になっています。

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でも赤とピンクの花ばかりで、白い牡丹や斑入りの牡丹などはまだ蕾だったので、品種によって開花時期が異なるようです。

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ともあれ、次回来る時はもう牡丹は終わっていると思われるので、今日何種類かの牡丹に出会えて本当に良かったです。

獅子が戯れていそうな見事な牡丹でした。

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今日は他にも様々な花が盛りを迎えていました。

先ずは去年も出会った花々ですが、


「石楠花」。

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「山吹」。

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「水芭蕉」。

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そして更に…


ツツジのような、しかし非常に小さな花が咲いていました。

これは「雲仙ツツジ」という花だそうです。

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また同じツツジの仲間でも…


こんな花もありました。

「ドウダンツツジ」です。

この花は「満天星」と書いて「どうだん」と読ませる呼び名もあるそうです。何と美しい呼び名かと思いました。

しかもこの亀岡稽古場の満天星は樹高が4mはあろうかという大きな樹で、無数の小さな花は確かに「満天の星空」に見えたのでした。

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見た目が名前になっている花が他にもありました。


「イカリソウ」や…

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「シジミバナ」です。

そういわれると確かに「錨」や「蜆」に見えました。

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今日は3日前とはまた違う花の景色を見ることができましたが、明日からは少し天気が崩れて雨も降るようです。

今日出会えた花々は一期一会、次に来た時はもう見られないでしょう。

でももし来年も縁があれば、再会できると嬉しいです。

隙間花壇から亀岡へ〜強い生命力〜

今日は亀岡稽古でした。

朝に三ノ輪の自宅を出て、いつものように「隙間花壇」の前を通りかかると…

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見落としてしまいそうな程に小さな「虞美人草(ヒナゲシ)」が一輪だけ咲いているのに気がつきました。

例年はもっとたくさん咲くのですが、今年はマンション改修工事の影響で植物達が育ちにくいようです。。

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それでも頑張って咲いてくれたこの花は立派です。応援したくなります。

今年を乗り切って、来年からはまた思う存分に咲き誇ってほしいものです。

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そして亀岡に移動すると、こちらは春の花が無数に咲き乱れていました。

撮影が追いつかない程で、目についた数種類を紹介させていただきます。

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これは「ヒキノカサ」という変わった名前の植物です。

花を「蛙(ひき)の傘」に見立てた名前だそうですが、1〜2㎝ほどの小さな花で、傘にしても蛙は雨に濡れてしまいそうに見えました。

京都府内では一時”絶滅種”とされていた貴重な植物だそうです。

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これはおそらくマムシグサの一種かと思い調べてみると、「ユキモチソウ」という植物でした。

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花の真ん中から真っ白いお餅のようなものがニョキッと顔を出しています。


これが「雪のように白いお餅」に見えるので「雪餅草」と名付けられたそうです。

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また筒状の花に見えるのは花ではなく葉の変化した”苞(ほう)”というもので、サトイモ科の植物では仏像の光背になぞらえて「仏炎苞」という有り難い名前で呼ばれるそうです。

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群青色の星のような花を見つけました。

これは「ホタルカズラ」と言い、草叢に点々と咲く花を蛍に例えた名前だそうです。

美しい名前のこの植物も、やはり多くの府県で絶滅危惧種に指定されているということです。

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初めて見る花に加えて、毎年会えるのを楽しみにしている花もありました。


「ムレスズメ」です。

今回はいつかの”返り咲き”ではなく、ちゃんとスズメの大群のようになって咲いていました。

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そして「コノハナザクラ」です。

ヤマザクラの八重咲き品種であるこの桜は、野生種は日本に僅か4本しか存在しないとか。

見頃は過ぎていましたが、何とか花に間に合いました。

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マンション工事の影響に負けずに咲いた隙間花壇の「虞美人草」。

そして絶滅の危機を乗り越えて咲き続ける亀岡の花々。

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今日東西で出会ったそれらの花々からは、いずれも「強い生命力」を感じて印象に残りました。

亀岡の花々〜花冷えの中で〜

昨日の松本稽古が終わった後に、何人かの会員さん達と晩御飯を食べました。

そしてお店から出ると…

なんと外は雪が降っていました。

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そういう天気予報だったので暖かめの格好はしていたのですが、それでもやはり寒くて雪のぱらつく中を震えながら宿に急いだのでした。

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明けて今日、松本から亀岡稽古に移動しました。

特急しなのの車窓から見える北アルプスは、雪雲で大半が隠れています。

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新幹線に乗り換えても、伊吹山や比良山系は北アルプスと同じような厚い雲で覆われていました。山頂付近は間違いなく雪でしょう。

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亀岡に到着して、10日前に”蓑虫”の写真を撮った亀山城址のお堀端の桜を見に行ってみました。

現在の桜と蓑虫は下のような様子です。


10日前は蕾だけだったので、かなり開花はしていました。

しかしまだまだ半分以上は蕾のままで、冬のような鉛色の雲の下で、桜も蓑虫も寒くて固まっているような感じでした。

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この寒さでは、稽古場の春の花もまだあまり咲いていないでしょう。

それでも稽古の合間に見てまわると、いくつかの花々を見つけることが出来ました。

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「ボケ」の花です。

果実が瓜に似ていて、果実酒にすることもあるそうです。

「木瓜」と書いて「もけ」とか「もっくわ」と呼ばれたのが、変化して「ぼけ」という呼び名になったとか。

全然ボケてなくて、ハッキリとした綺麗な花なのに、少々可哀想なネーミングだと思います。。

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以前にも写真を載せたことのある「クロモジ」の花と新芽です。

この特徴的な姿で、人の背丈ほどの高さの木に無数に咲いているので中々インパクトがあります。

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しかし今日は、更にインパクトのある外見の花を見つけました。

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小さな黄色の花がたくさん集まって、5㎝程の長さの房状になったものが垂れ下がっています。

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その黄色い房が、さっきの「クロモジ」の倍程もある樹高の木全体に散りばめられていました。

「トサミズキ」の花だそうです。

葉っぱが全く無いので、なにやら他の惑星の生命体のような、ある種奇怪な存在にも見えました。

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もう数日は寒さが続くようです。

それを乗り越えれば、おそらく暖かな春の陽気に包まれるでしょう。

次回の亀岡稽古では、林床に咲く春の花達が見られることを願っております。

御茶ノ水の桜、亀岡の蓑虫

昨日、別会能の申合の後に水道橋宝生能楽堂から秋葉原まで歩く途中のことです。

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ボーッと歩いていて御茶ノ水の湯島聖堂の脇を通りかかった時、何気なく中を覗くと駐車場の奥に桜が咲いているのが見えたのです。

何人かの人が写真を撮っていました。

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思えば去年の3月17日。

東京での開花宣言が出たその日に、初めてソメイヨシノの花を見たのが丁度この辺りでした。

あの桜も咲いているだろうか…

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少し戻って地下鉄丸ノ内線の駅前で信号を渡り、また坂を下りて行きました。

聖橋をくぐって少し行ったところに、その桜の木が立っているのです。

そして近づいていくと…

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やはり開花していました!

去年よりだいぶ花が進んでいます。

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ビルを借景にした都心の桜。

今年も会えて良かったと満足して秋葉原に向かいました。

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一方、今日は亀岡稽古でした。

寒の戻りで寒くなる予報でしたが、亀岡駅に降りると本当に冬のような寒さです。

亀山城のお堀端の桜を見に行くと、まだまだ蕾の状態でした。

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東京と亀岡でこれほど季節が違うのだなぁと思いながら写真を撮っていると、面白いものを見つけました。

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「蓑虫」です。

昔はよく見かけましたが、最近では激減しているというニュースを昨年読んだ気がします。

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蓑の大きさからしておそらく「オオミノガ」だと思われました。

「蓑虫」も調べると色々興味深い昆虫です。

例えば昔の人は、この虫が鳴くと考えていたようなのです。

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「枕草子」にも、蓑虫が「ちちよ、ちちよ」と鳴くという記述があります。

どうやらこれは”カネタタキ”という秋の虫の声を聴き誤ったもののようです。

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次回の亀岡稽古では、お堀の桜も咲いていることでしょう。

そして今日のあの「蓑虫君」もどうしているか、確かめてみたいと思います。