七葉会申合が終わりました

今日は水道橋宝生能楽堂にて、七葉会の申合がありました。

今回は能2番に舞囃子10数番が出るので、申合だけでも1日がかりです。

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1年ぶりにお会いする7つの会の会員の皆様は、其々この1年でまた上達されたご様子でした。

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初シテで能「羽衣」に挑戦される方は、申合が済んだ後で私に「もう85歳なので無理かと思ったのですが、先生に後押ししていただいて思い切ってやる事にしました。」と仰いました。

とても85歳には見えず大変お若く見えたので、お歳を聞いて驚きました。

これをきっかけに、まだまだお元気で能や舞囃子に挑戦していただきたいと思います。

明後日の本番では、私は後見として舞台をしっかりとフォローさせていただきます。

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申合が全部終わってから、7人で手分けして明日明後日の準備を2時間ほどかけて終わらせて、先ほど解散しました。

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明日からいよいよ本番、先ずは第1日目です。

年に一度の賑やかなこの七葉会が今回も良い舞台になるように、精一杯力を尽くしたいと思っております。

皆さま猛暑の中ではございますが、明日朝9時〜18時まで宝生能楽堂にて開催の七葉会第1日目にどうかご来場くださいませ。

よろしくお願いいたします。

昨日の吉備津神社

新幹線で岡山に到着して、在来線乗り換え口に向かいました。

駅員さんに「吉備津まで行きたいのですが、何線乗り換えですか?」と尋ねると、「桃太郎線です」との答えが。

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一瞬耳を疑ったのですが、表示板を見ると…

確かに「桃太郎線」です。

ゆるいネーミングに若干の脱力感を覚えながらホームに向かうと、待っていた電車は2両編成の古いディーゼル車でした。

桃太郎線はどうやら私の好みのとても小さなローカル線のようです。

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ガタゴト揺られて吉備津駅に到着するとそこは、小さなホームにバス停のような待合室があるだけの無人駅でした。

ドラマの撮影に使われそうな鄙びた駅で、こちらも私の好みにピッタリです。

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駅から吉備津神社までも、商店すら一軒も見当たらない長閑な田園風景が広がっているだけでした。

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参道の松並木の僅かな日陰を辿るように歩いて行くと、やがて吉備津神社が見えて来ました。

奥に見える階段に見覚えがあり、「ああ、30年ぶりにやって来たのだな…」としみじみ思いました。

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さていよいよ社務所で能楽教室が始まります。

子供達が来る前に色々打ち合わせをしたのですが、「子供の中には吉備津神社で巫女舞をしている子が何人かいます」とのこと。

おお、それは興味深いです。おそらく摺り足などは共通しているのでは…

と楽しみに待っていました。

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やがてやって来た子供達の中で、年上の3人が巫女舞経験者のようで、更にそのうちの2人姉妹のお母さんが吉備津神社の「鳴釜神事」に携わる巫女さんとのことでした。

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私「実はもう30年ほど前に修学旅行で吉備津神社を訪れて、”鳴釜神事”を拝見しました」

するとお母さんは、「その頃に鳴釜神事に携わっていたのは、おそらく私の上司のそのまた上司です」

なるほど、二世代を経て再訪した訳ですね。

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今回は時間がありませんでしたが、次回の教室の時には「鳴釜神事」を再び拝見したいと思っております。

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吉備津神社の神聖な雰囲気に包まれた稽古場で、子供達の中にも巫女舞経験者などがいて、なにやらこれまでの能楽教室とは一味違う経験が出来そうでとても楽しみです。

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巫女舞経験者の1人が、最後の発表会では1人で舞うと聞いて「えーっ!1人で⁉︎」と目を丸くして本気で驚いていました。巫女舞は同時に何人かで舞うのですね。

彼女達にとっても、きっと色々驚きに満ちた教室になるのだろうと思います。

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この教室の模様は、また続きをご報告したいと思います。

吉備津神社の思い出

今日は「八朔」、8月の始まりです。

私は昨夜、宝生能楽堂の舞台で能「鵺」の稽古をしている途中で日が変わって8月を迎えました。

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そして今朝は早起きして、新幹線で岡山に向かっております。

今日は新しい企画、「岡山子供能楽教室」の開校式があるのです。

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この子供教室を岡山のどこでやるのか、詳しく聞いたのは先月のことでした。

その場所が「吉備津神社」の中にある施設であると聞いて、正直かなり驚きました。

「吉備津神社」は私にとって非常に思い出深いところだったのです。

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私はずっと昔、高校の修学旅行で岡山を訪れました。

私は当時修学旅行委員をやっていて、岡山における「コース別行動」のコースの1つをプロデュースしていました。

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委員が10種類ほどのコースを設定して、学年400人ほどが各コースに分かれて1日を過ごすのです。

「備前焼コース」、「工業コース」、「自然コース」、「倉敷コース」などがある中で、私がプロデュースしたのが「桃太郎コース」でした。

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正式名称は「桃太郎伝説と吉備路巡りコース」で、内容は「伝説に彩られた地・吉備路をレンタサイクルで自由に観光する」というものでした。

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そのコースのスタート地点が「吉備津神社」だったわけです。

吉備津神社近くでレンタサイクルを借りた40人ほどが、そこから各々自由に散らばって、半日吉備路サイクリングを楽しんだのです。

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あの時、「数十年経って君は能楽師になり、子供能楽教室の講師としてこの吉備津神社を再訪することになるよ」と言われても、おそらく信じられなかったでしょう。

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まもなく到着する吉備津神社。

そこでどんな子供達と出会って、どんな能楽教室になるのか。

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不思議な感慨と期待感を抱きつつ、新幹線は今岡山に到着しました。

能楽教室、頑張ってまいります。

松本城薪能まで1週間

昨日の松本稽古では、来週に迫った「宝生流松本澤風会・松本城薪能発表会」に向けた仕上げの稽古をいたしました。

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松本城薪能の前座として、同じ舞台をお借りしての発表会です。

初舞台の鰻屋さんや、松本市内の小中学生などを始めとして仕舞が10番、小鼓と太鼓の独調が各1番出る予定です。

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それぞれ良い準備が出来たのですが、あとは最大の問題が「当日の天気」です。

もしも雨の場合は、薪能は中止になってしまいます。

しかしその場合でも、「松本澤風会発表会」はお城近くの「大手公民館」に場所を移して開催することにしております。

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そして逆の心配が、「当日の天気が良すぎた場合」です。

先ほどの松本駅前の気温が下の通りです。

午前11時半の段階で37℃…。

長野県なので涼しいかと思いきや、やはりここも酷暑なのでした。

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来週水曜日8月8日の薪能当日もこの気温だと、出演者もお客様も体調管理がとても重要になります。

お客様は、日傘や帽子、また飲み物をご用意していらしていただければと存じます。

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これから1週間は、週間天気予報とにらめっこして対策を考える日々になります。

過ごしやすくて、なおかつ雨の降らない天気になるように願っております。

今年も七葉会が迫って来ました

私と同世代の若手能楽師7人が集まって毎年開催している「七葉会」。

今年もその舞台が近づいて参りました。

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私の澤風会からは、例年通り仕舞、素謡、舞囃子が出ます。

初舞台の小学生や、素謡「百万」という難曲のシテに初めて挑戦される方、今回も元気に仕舞を舞われる最高齢91歳の方、舞囃子「須磨源氏」などなど、盛り沢山の番組です。

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しかし今回は、澤風会以外の会も大変に充実した番組で、なんと能が2番も出るのです。

これは「七葉会」の歴史の中でも初めてのことです。

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内藤飛能さんの飛雲会から能「羽衣」、高橋憲正さん憲宝会から能「竹生島」が、ともに8月5日に出ます。

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七葉会メンバーの若手能楽師の成長と共に、会員さん達もメキメキと実力をつけておられるのだと思います。

私も「羽衣」の後見と「竹生島」の地頭を頑張って勤めさせていただきます。

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また番組には載せておりませんが、8月4日17時頃より番外仕舞7番が出る予定です。

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猛暑の中ではございますが、皆様8月4日、5日に宝生能楽堂にて開催の「七葉会」にどうかお越しくださいませ。

よろしくお願いいたします。

激暑エレベーターホール稽古

昨夜は香里園に宿をとったのですが、真夜中頃に暴風雨の音で目が覚めました。

台風12号がおそらく丁度この辺りを通過しているのだろうな…と夢うつつで思いながら、七宝会の疲れで再びぐっすりと眠りに入りました。

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そして朝目覚めると、カーテンの隙間から明るく光が差し込んでいて、嵐が去ったとわかりました。

ホッとして京阪電車に乗り、京大稽古へ。

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しかし今日はいつもの稽古日ではないので、BOXの舞台が使用出来ません。

BOXのある「サークル棟」の2階にある、各サークルが自由に使える「共用室」という場所で初めて稽古をしました。

「共用室」はエアコン完備でなかなか快適な空間です。

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舞囃子「花月」の鸚鵡返しをするのが一番の目的だったのですが、希望者にはその後に仕舞も稽古する事にしておりました。

しかしここでちょっと問題が。

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共用室は8畳ほどの大きさで、仕舞には狭いのです。

その上今日は9人の部員が揃っており、1人の稽古の間に8人が横で待っていると更に狭くなります。

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そこで考えたのがサークル棟2階のエレベーターホールです。

ここはとても広い上に全く物が置かれていないので、仕舞稽古には持ってこいなのです。

しかし唯一のネックが「暑い」ということ…。

小さな窓がひとつあるだけで、むしろ熱がこもって外よりも暑いくらいです。。

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「狭いけれど涼しい共用室」か、「広いけれど暑いエレベーターホール」か。

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ここは思い切って、広さを取りました。

そして手近にあるもので柱と階と大小前を設定して、下のような”即席舞台”が出来上がりました。

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柱はビニール傘、大小前はゴザ、階は部員の鞄です。

理想的な稽古スペースです。

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ここで9人をみっちり稽古しました。

能「経政」と舞囃子「花月」も、思ったよりも稽古が進んで、大変良い成果があがりました。

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もちろん激暑で汗ダラダラになり、終わったところで部員に「先生、暑い中お稽古ありがとうございました…」とちょっと心配そうに言われてしまう程でした。

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しかし、暑い中で稽古するのを選択したのは、実は来週に迫った「松本城薪能」に向けてのシミュレーションという意味もあるのです。

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野外の舞台で昼間に1時間かけて開催する、薪能前座の「松本澤風会発表会」では、おそらくもっともっと暑くなる筈です。

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ここから出来るだけ暑さに慣れていかないと、当日が乗り切れないと思われるのです。

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というわけで、今日の「激暑エレベーターホール稽古」は色々な意味で非常に充実した稽古になったのでした。

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昼過ぎに京大稽古を終えて、更に亀岡稽古へ。

暑い稽古の時間はまだまだ続くのです。

最後が嬉しい一日

本日の七宝会普及公演もおかげさまで無事に終了いたしました。

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長丁場の昼夜2部の舞台で、最後が能「夜討曽我」でした。

私は多くの登場人物の中で一番最後に舞台に出る「御所の五郎丸」の役を勤めて、更にその舞台の最後には、シテが先に幕に入った後に私が「留め拍子」を踏んで今日の舞台を締めくくるという”栄誉”にあずかりました。

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しかし舞台が終わっても仕事は勿論すぐには終わりません。

能「夜討曽我」の8人の登場人物それぞれの装束や、弓矢や太刀や松明などの沢山の道具を片付けていると、あっという間に30分近くが経ってしまいました。

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今日は最後が”胴着”という格好で終わったのですぐには着替えられず、お客様にご挨拶に行けませんでした。

当然皆さんとっくにお帰りになっただろうと思い、着替えて外に出ると…

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能楽堂の隣の駐車場に、夕闇の中で数人のスーツ姿の若者達の影が。

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なんと、京大宝生会の現役とOB数人が、ずっと待っていてくれたのです!

これはとても嬉しく思いました。

私「台風の予報だけど、雨が降る前に晩御飯を食べに行ける人はいる?」

現役「はい!行きます!」

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というわけで、香里園駅近くで楽しく晩御飯を食べて解散したのでした。

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今日はなんだか、最後に嬉しい思いをする一日でした。

久々の紫明荘組稽古

今朝は早くに東京を出て京都に移動し、実に久々に紫明荘組稽古に向かいました。

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前回は西日本豪雨で延期になってしまい、一月近く空いてしまったのです。

しかし稽古場に到着すると、いつもの皆様が揃って賑やかに出迎えてくださいました。

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到着して早々に、一月分のたまった話題を皆さんと一気にお話ししました。

やはり嬉しかったのは、体調を崩して療養されていた会員さんが、お見舞いに行ったところとても元気にしておられた、というお話でした。

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更に、稽古場に着くとすぐに私のスマホにメールが届きました。

やはり最近入院手術をされた会員さんからで、「10月7日の澤風会に仕舞で参加します」との内容でした。幸いなことに順調に回復されておられるようです。

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こちらも皆さんと喜び合い、勢いをつけて10月の会に向けて仕舞、謡、舞囃子、能とバリバリと夕方まで稽古をいたしました。

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その後香里能楽堂に移動して、明日開催の「七宝会普及公演」の能「夜討曽我」の申合がありました。

私は5月の宝生夜能の「夜討曽我」ではシテ曽我五郎を勤めましたが、今回は「御所の五郎丸」を勤めます。

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両手を横に揃えての「でんぐり返し」が久しぶりで不安だったのですが、なんとかなりそうです。

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明日の本番は、昼の部で能「小袖曽我」、夜の部で能「夜討曽我」と、曽我兄弟ものが連続して出る大変賑やかな舞台です。

明日もまた朝にある能「小袖曽我」の申合から、夜の部最後の「夜討曽我」まで、一日頑張って舞台を勤めたいと思います。

熱中症と、その反対…

今日は1日江古田稽古でしたが、そこでちょっと驚く話を聞きました。

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謡の団体稽古の時にある会員さんが、「今日は稽古の途中で失礼します。実はペットのインコが暑さのせいで体調を崩して、1週間入院していたのをこれから迎えに行くのです」と仰いました。

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インコも生き物だし、やはり熱中症にかかるのか…と最初は思いましたが、しかし元々インコは熱帯の鳥のはず。

人間よりも暑さには強いのでは…と会員さんに尋ねてみたところ、

「いやいや”暑さのせい”と言っても、熱中症の反対なのです。

暑さでエアコンをずっとつけていたら、逆に部屋の寒さに参ってしまったようなのです。

先日面会に行ったら、インコはヒーターで暖まっていましたよ。」

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成る程。。

人間の場合、例えば新幹線などでエアコンが効き過ぎていれば「ちょっと寒いんですけど…」と駅員さんに申し出れば、調節してくれるはずです。

しかし物言えぬインコはそれが出来ずに、この酷暑の日本で寒くて体調を崩してしまったのですね。

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そして団体稽古を終えた夕方からの稽古では、今度は高校生の男の子が、一昨日野球の練習で熱中症になったという話が出ました。

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暑くて熱中症になり、また冷やし過ぎても体調を崩し、この夏は健康を維持するのが本当に大変です。。

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そして今度は台風も近づいて来ているとのこと。

この週末も気をつけて過ごさねばと思っております。

猛暑は一段落ですが…

今日からまた通常の稽古モードに入り、久しぶりの田町稽古でした。

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連日の猛暑でどうなることかと思っていたのですが、田町稽古が始まる夕方頃になると有り難いことにちょっと涼しい風が吹いてきました。

最近の暑さを思うとかなり過ごしやすい気温です。

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謡の皆さんも全員揃って、無事に稽古が始まりました。

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しかし、途中で私のスマホにメールが表示されました。

韓国からの留学生Sさんからで、「実は午前中に軽い熱中症になってしまったので、残念ながら今日の稽古はお休みします」との内容でした。

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驚いて稽古が終わってからすぐに連絡してみたのですが、もうすっかり回復したとの事で一安心しました。

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田町稽古場から外に出ると、気温はさらに下がっていて本当に久々に涼しく感じられます。

しかしやはり最近の猛暑で、知らないうちに体力も低下していると思われます。

明日以降も充分に気をつけて過ごさねばと改めて思いました。