高校駅伝の思い出

昨日は全国高校駅伝が京都で開催されたと、今朝の携帯ニュースで知りました。

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毎年12月のこの時期になると、京都市内で陸上部のジャージを着た集団をよく見かけ、「懐かしいなあ」と思います。

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私も高校時代には、この高校駅伝の予選に参加したことがあるのです。

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「都大会の予選会」という、本当に一番最初の予選だったのですが、都立富士高校陸上部の中長距離の7人がチームを組んで、多摩川沿の42.195キロコースを走りました。(私は第6走者で5kmだけでしたが)

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「団体競技では周りに迷惑をかけてしまう」という理由で個人競技の陸上部に入部した私なので、駅伝チームに入るのは実はあまり気が進まなかったのです。

しかし、チームで毎日のように練習していると、団体競技特有の連帯感のようなものが生まれてきました。

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そして多摩川沿コースの予選の結果はさっぱりだったのですが、その日のレースの有様や応援の様子などは、強く心に残りました。

目の前を駆け抜ける選手に「○○ファイットォ‼︎」「△△先輩ファイットォ‼︎」と独特の抑揚でかける掛け声など、今でもありありと心に浮かんで来ます。

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高校を卒業してからは、私は同窓会などには一度も参加しなかったのですが、何故かこの駅伝チームのメンバーとは細々と交流が続きました。

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その後私は能楽師になりましたが、例えば駅伝チームの1人は小学校教師になり、彼の小学校で能楽教室を企画して私を講師として呼んでくれました。

今でもその縁は続いており、彼の同僚が異動した先の稲城市立南山小学校で、毎年能楽教室をさせていただいています。

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また別のメンバーは千葉県柏に居を構えて、彼の子供が入園した柏駅前のみくに幼稚園にて、これまた能楽教室を企画して講師を私に依頼してくれました。

幼稚園での能楽教室は初めてだったのですが、こちらも有り難いことに毎年恒例行事になり、来年も3月に能楽教室を開きます。

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更にメンバーの一人は英語の通訳になりましたが、なんと江古田稽古場で澤風会に入門してくれて、忙しい通訳の合間に稽古を積んで、能俊寛のツレまで勤めてくれました。

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という訳で、駅伝チームのメンバーは今はそれぞれ別の道を走っていますが、上に書いたような不思議な縁で繋がっていて、それはおそらく生涯続くことでしょう。

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全国大会で都大路を疾走する高校生達とは全くレベルの違うチームではありましたが、我々のチームも実に良いチームだったと、駅伝のニュースを見る度に思い出すのです。

面白写真 12月

久しぶりの面白写真です。

なかなか新鮮なネタが見つかりませんでした。

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今回最初は青森で見つけたポスターです。

「横浜」とは、下北半島にある町のことだそうです。

それにしても「なまこエクレア」は気になります。

「なまこストラップ」も、欲しくはないですが見るだけ見たいものです。

しかし、時化でなまこが入荷出来なかったらこの催しはどうなるのでしょう…?

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次は仙台にて。

最近はノンアルコールのウイスキーでもあるのかな?と思ったら、違う「水割」でした。

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だんだん南下して、次は松本にて。

なかなか丁寧なお店です。

ここは美味しいらしいので、一度行ってみたいです。

飲み過ぎて不採用(出禁)にならないようにしないと。

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逆にぶっきらぼうなお店はこんな感じ。

東京にて。

こういうセンスも決して嫌いではありません。

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同じく都内某所にて。

最初は「カニ味噌オーシャン」という名前が謎だと思って撮影したのですが、よく見るとその上の「殻付うずら串焼」の方が謎でした。

そんな事が可能なのか、かえって食べ辛くないのか、もしかして卵でなく、生まれたてでまだ殻を被っている雛を…⁈とか、色々想像してしまいました。

「カニ味噌オーシャン」「殻付うずら串焼」に関する情報をお持ちの方は、是非お知らせくださいませ。

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それでは今年最後に、上野動物園で大人気のパンダの赤ちゃんの写真を。

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…間違えました。。

近所のパチンコ屋さんのやけくそ気味のマスコットでした。

三ノ輪という町のこの独特なユルさも、私はなかなか良いと思うのです。

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こちらも本物の香香ではありませんが、上野駅構内にあるクリスマスツリーの一部です。

今年のツリーのテーマが「パンダフルクリスマス」でした。

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皆さまどうか良いクリスマスを。

新型車両にて

3日前に鉄道ネタを書いたばかりで恐縮なのですが、今日の松本稽古ではまたしても鉄道絡みの出来事がありました。

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いつもと同じように新宿駅に到着して、松本行きの特急あずさに乗ろうとホームに降りると、何だかものすごい人だかりです。

…しかも様子がちょっと変です。

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ホームにいる人の半分以上がカメラを持っていて、止まっている特急スーパーあずさの写真をバシバシ撮影しています。

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よくよく見ると、どうやら以前にニュースで見た新型車両のようです。

しかも聞くとよりによって今日がそのデビューの日で、これから私が乗るのが第2号らしいのです。

確かに格好良い車両で、外から覗くと座席も実に座り心地が良さそうですが、座れなければ全く意味がありません。

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漸くドアが開くと、カメラを持った人々が嬉々としてゾロゾロと乗り込んで行き、私は列の後ろの方からジリジリと焦りながら乗り込みました。

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案の定、席はあっという間に埋まっていて、最早立って行くしか無いなと嘆息しかけた時。

ひとつだけ空いている席が目に入りました。

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しかしそこは、向かい合わせにした席に3人の喪服の女性が座っているボックスだったのです。

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究極の選択ですが、ここはやはり座って行きたい所です。

「すみません、ここ空いてますか?」

「あら、空いてますよ。」

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という訳で、とりあえず座れてほっとしました。

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3人組は、船橋から来て韮崎である告別式に向かうらしく、1人は最近「ためしてガッテン」の「コレステロール」がテーマの回にエキストラで出演した事があり、やや年かさの女性は煙草をやめられないのが問題らしく、皆車内販売のワゴンが来たらビールでも飲んでしまおうと思っており、更に1人はお腹もちょっと空いたので韮崎で有名な蕎麦屋に寄ろうと画策しており、しかし式の時間を鑑みるとそれは難しいと別の1人に諭され、それにしてもワゴンが来ないと苛立ち…

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…と、ある程度予想はしていたのですが3人の喪服女性は新宿〜甲府間を完璧にノンストップで喋り倒して、「賑やかでごめんなさいね!」と言い残して甲府で降りていかれました。。

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やや呆然としつつ席を元に回転させて、快適な新型座席になんだかグッタリと凭れながら松本に向かったのでした。。

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松本稽古で美味しい信州林檎や、松本で売っていたという「今川焼き」などをいただき、むしろ元気回復して帰りの特急に乗りました。

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帰りは新型車両ではなく、いつものようにガラガラで心からほっとしたのでした。

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おまけ:「ん」のつく食べ物

先程投稿した本日のブログは、西荻窪稽古の行き帰りに書いたものです。

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その後三ノ輪に帰って来て、さて名前に「ん」が複数つく食べ物を食べて帰ろうと考えました。

関東風の「と」がつく物もちょっと考慮したいものです。

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…家の近所に「香港楼(ほんこんろう)」という中華料理屋さんがあります。

場所はここで決定でしょう。

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さて香港楼でメニューを見て、先ずは前菜「皮蛋豆腐(ぴーたんとうふ)」と「サントリーの瓶ビール」で「ん」と「と」をクリア。

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メインの「八宝菜」で「にんじん」を食べて「ん」重なりをクリアして、さて〆は。

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メニューを改めて見直すと、中華料理は「ばんばんじー」「とんぽーろー」「わんたん」「かんとんめん」など、「ん」と「と」で溢れています。

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色々迷った末に、ちょっと変化球の「天津麺」をオーダー。

「ん」がトリプルです。

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完食して「お腹ぽんぽん」で家路につきました。

物の名も処によりて…

能「芦刈」で、「物の名も処によりて変わりけり」という謡があります。

難波では「芦」とか「葦」と呼ばれる草を、伊勢では「濱荻」と称する、という内容です。

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今日は「冬至」ですが、冬至にはよく「かぼちゃを食べると良い」と聞きます。

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この理由をちょっと調べたところ、関東ではかぼちゃを「唐茄子(とうなす)」ということがあり、冬至に因んで「と」の付く食べ物を食べると身体に良いと言われているそうです。

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しかし、関西ではかぼちゃは「なんきん」とも言われており、冬至には「ん」の重なる名前の物を食べて「運」をつける、と京阪電車の「いもたこなんきん」という居酒屋の吊り広告で見た記憶があるのです。

何となく、関西の説が風情がある気がします。

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私は予備校まで東京で、大学で初めて関西に行ったので、「かぼちゃ」と「なんきん」のような単語の違いに驚く事がしばしばありました。

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「饂飩、蕎麦のきつねとたぬきの違い」や、「大学の学年を”1回生”、”2回生”と呼ぶ」ことなど、例は枚挙に暇がありません。

ところが一番インパクトがあったのは、意外にも「今川焼き」だったのです。

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小学生の頃から澤田家のおやつの定番のひとつだった「今川焼き」。

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しかし京都でお祭りの屋台を眺めていると、東京の縁日では必ずある筈の「今川焼き」という屋台がひとつも見つかりません。

かわりに「大判焼き」とか「回転焼き」と称して、今川焼きと全く同じ物が売られていたのです。

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更に京都の下宿近くの銀閣寺道交差点にあった菓子店では、「大文字焼き」の名前で売られているお菓子が、やはり食べると今川焼きと同じ味でした。

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一番驚いたのが、大阪香里園の辰巳孝先生のお宅にて、「澤田さん、”ござそうろう”食べはる?」と聞かれた時でした。

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私の脳内で「御座候」は謡の文句であり、「食べる」という方向に変換出来ずに「はぁ?」と間抜けな声を上げてしまいました。。

そしてその後お盆に乗せられて来たのが、また「見た目も味も今川焼き」のお菓子だったのです。

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という訳で、「物の名も処によりて変わりけり」と聴くと、いまだに何となく「今川焼き」と「御座候」を思い出してしまいます。

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とりあえず今日は、これから「ん」が付く食べ物を何か食べて「運」を付けておきたいと思っております。

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江古田稽古場の忘年会

今日は江古田稽古場の稽古納めと忘年会がありました。

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もう10年ほど前になるジパング倶楽部時代から続けてくださっている8人の方々や、学生時代から稽古されている大ベテランの方々などで、江古田駅近くの割烹で賑やかに宴会をいたしました。

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席上である会員さんが「忘年会とは、その年の苦労を忘れるために行う宴会だそうです」と仰いました。

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個人的には、今年も嬉しい事が沢山あり、また悲しい出来事も多くありました。

そしてそれらの物事と平行して、必ず日々の稽古或いは舞台のどちらかがあった訳です。

稽古も舞台も、必然的に何がしかの「苦労」を伴うものです。

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つまり、今年の苦労を忘れるという事は、今年の悲喜交々も忘れてしまう事になってしまいます。。

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なので私はむしろ、「色々あり過ぎて忘れてしまいそうな、この1年に起こった様々な出来事を、みんなで思い出す会」の略称として「忘年会」と思うことにしたいと思います。

…ちょっと強引ですかね…。

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江古田稽古場の皆様、今年も色々とありがとうございました。

来年もどうかよろしくお願いいたします。

遅延の理由は…

ちょうど一週間前に、早朝の青森駅で停電トラブルに巻き込まれた話を書きました。

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するとそれを読んだ青森在住の京大宝生会の同期から、「何かいつもトラブルに巻き込まれているね」とメールが届きました。

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確かに今年も、鉄道絡みでは色々な事がありました。

・大雪、豪雨、台風による遅延。

・イノシシやシカと衝突しての遅延。

これらは毎年の事なのですが、それ以外にも、

・京都から東京行きの新幹線に乗ってすぐに「お客様の中でお医者様か看護師の方がいらしたら、至急7号車のデッキまでいらしてください」とアナウンスがあり、ややしてから「この列車は米原駅で臨時停車します」と再度放送が。

そして米原駅で暫し止まった後に「看護師の方のご協力により、急病のお客様を無事に救急搬送出来ました。」とまた放送があり、車内には何となく安堵の空気が流れました。

…という事などもあり。

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今月に入っても、

・車が踏切に強引に進入して、遮断機の棒が折れて線路を塞いだ為に特急あずさが遅延。

またその後に、先週の青森駅の停電がありました。

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…そして昨日。

亀岡稽古を夜に終えて、京都駅に移動して新幹線に乗ろうとしたら、いつも乗る比較的空いている「ひかり」がホームにいません。

その理由は…

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「岡山駅でお客様のペットの犬が新幹線ホームから線路に降りて現在逃走中のため、ダイヤが乱れております」

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…新幹線の線路を必死で逃げる犬と、それをまた必死に追いかける駅員さんを想像すると、大変失礼なことながら少しニヤリとしてしまいました。

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今年もまだ長距離移動が何度かあり、来年もまた電車に乗る日々が続きます。

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勿論移動中は何事もないのが一番なのですが、ここまで来ると次はどんな思いもよらない出来事が起こるのか、少しだけ期待する気持ちもあるのです。

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また何か驚くような事があれば、ご報告させていただきます。

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…あの逃げた犬が、無事に飼い主の元に帰れたことを祈りつつ。

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続 すごい記憶能力

10月29日のブログで、「すごい記憶能力」を持つ京大農学部林学科時代の友人の事を書きました。

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黒板の文字を映像として全て記憶出来るので、ノートを一切とらないという人でした。

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その時には「今となっては連絡の取りようがない」と思っていたのですが、実は偶然が重なって、彼とまた縁が繋がる可能性が出て来たのです。

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あのブログを書いた後に、試しに彼の名前でグーグル検索をしてみると、彼はやはりその後森林の研究者の道を進んで、今では神戸大学農学部の准教授になっているようでした。

しかし、わざわざ彼の大学用のメールアドレスに連絡するのも変な気がして、まあ元気に研究者をやっているなら良いと満足していました。

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それが最近になって、神戸大学宝生会を指導している宝生流教授嘱託の方より、「うちの学生の○○くんは、農学部の授業でよく山に行っているらしいので、先生(私の事)と話が合うかもしれないですよ」と聞いたのです。

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「神戸大学農学部」で「山」に行く授業。

もしかして彼と繋がりがあるかもしれません。

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そして一昨日の関西宝連が終わった後の宴会で、その神戸大学宝生会の学生に駄目元で聞いてみました。

「神戸大の農学部に、僕の友人の□□という名前の准教授がいるのだけど、知らないかな…?」

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すると「えっ!僕その先生の授業を受けてますよ!」

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なんと、ピンポイントで繋がってしまいました。

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神戸大学宝生会が復活していたこと。

そして彼が神戸大学農学部の准教授になっていたこと。

さらにまた私が彼の「すごい記憶能力」をブログに書いたこと。

これらが全て重なって、今回の偶然が生まれたのだと思います。

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こうなると何とか彼に会ってみたくなりました。

もし再会出来たら、25年ぶりくらいになります。

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そして再会出来た時には、あの「記憶能力」はまだ健在なのか、是非聞いてみたいと思います。

「紫明荘組」の忘年会

今日は京都紫明荘稽古場の稽古納めの後に、四条大橋南西詰にある「東華菜館」にて忘年会をいたしました。

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忘年会は紫明荘稽古場の最大の恩人である植田竜二さんへの献杯で始めさせていただきました。

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美味しい中華料理を食べながら、本来ならばこの忘年会に参加された筈の植田さんの思い出話や、今年の舞台や稽古の様々なエピソード、来年の抱負などを語り合った楽しいひと時でした。

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実は「紫明荘」は植田さんのいらした「島津製作所」の施設だったので、来年からはお借り出来ないことになりました。

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しかし新しい稽古場を色々と模索しながら、紫明荘組は来年も一層稽古に舞台に励んでまいります。

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私の一存なのですが、稽古場は変わっても、来年もこの稽古場の名前は正式名称「京都紫明荘組稽古場」、通称「紫明荘組」と呼んで参りたいと思います。

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紫明荘組の皆様、今日もありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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第5回関西宝連のご報告

今日は大阪能楽会館にて、第5回関西宝生流学生能楽連盟自演会が開催されました。

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大阪能楽会館は今年いっぱいで閉めてしまうので、これが学生達にとっても私自身にとっても、最後の能楽会館の舞台になります。

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また最後なのは能楽会館だけでなく、今日は4回生達の現役最後の舞台でもありました。

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その京大宝生会4回生5人を全員役に揃えた素謡「咸陽宮」や、卒業仕舞「山姥キリ」「玉之段」「車僧」は何れも大変見応えのある舞台でした。

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終了後の宴会で同志社の4回生が、「一回生の時に見た先輩の仕舞を、卒業仕舞でやりたいとずっと思っていた」と言っていましたが、おそらく今日のたくさんの卒業仕舞を見て、同じように思った下回生もいた事でしょう。

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下回生と言えば、今日は下回生も4回生に負けない程に頑張っていました。

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1、2回生だけによる素謡「紅葉狩」は、無本で20分以上謡う長い素謡でした。

それだけでもかなり大変な事なのですが、朝に楽屋に行くと、現役「実はワキの1回生が風邪でダウンして休みなのです…」

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なんと、ではワキだけ本を見て、誰か替わりに謡えば?

と言ってみたところ、

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「いえ。実は1回生の○○さんが無本で替わりに謡えると言っております。」

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おお、それはすごいけれど、当日ぶっつけ本番で大丈夫なのか?

地頭(2回生)「もしもの時は僕がワキ謡を付けるので大丈夫です。」

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さすが地頭、役謡も一通り頭に入っているようです。

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そして本番では、ワキ謡は全くノーミスで、全体として見ても1、2回生の枠を超えて大変見事な素謡でした。

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4回生が卒業してしまうのは淋しいことですが、来年再来年に繋がる力も確実に育っているのを実感出来た今日の関西宝連でした。

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4回生の皆さん、4年間お疲れ様でした。

しかしどうか卒業しても、何らかの形で能を続けていってほしいと心から願っております。