昨日の吉備津神社
新幹線で岡山に到着して、在来線乗り換え口に向かいました。
駅員さんに「吉備津まで行きたいのですが、何線乗り換えですか?」と尋ねると、「桃太郎線です」との答えが。
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一瞬耳を疑ったのですが、表示板を見ると…
確かに「桃太郎線」です。
ゆるいネーミングに若干の脱力感を覚えながらホームに向かうと、待っていた電車は2両編成の古いディーゼル車でした。
桃太郎線はどうやら私の好みのとても小さなローカル線のようです。
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ガタゴト揺られて吉備津駅に到着するとそこは、小さなホームにバス停のような待合室があるだけの無人駅でした。
ドラマの撮影に使われそうな鄙びた駅で、こちらも私の好みにピッタリです。
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駅から吉備津神社までも、商店すら一軒も見当たらない長閑な田園風景が広がっているだけでした。
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参道の松並木の僅かな日陰を辿るように歩いて行くと、やがて吉備津神社が見えて来ました。
奥に見える階段に見覚えがあり、「ああ、30年ぶりにやって来たのだな…」としみじみ思いました。
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さていよいよ社務所で能楽教室が始まります。
子供達が来る前に色々打ち合わせをしたのですが、「子供の中には吉備津神社で巫女舞をしている子が何人かいます」とのこと。
おお、それは興味深いです。おそらく摺り足などは共通しているのでは…
と楽しみに待っていました。
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やがてやって来た子供達の中で、年上の3人が巫女舞経験者のようで、更にそのうちの2人姉妹のお母さんが吉備津神社の「鳴釜神事」に携わる巫女さんとのことでした。
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私「実はもう30年ほど前に修学旅行で吉備津神社を訪れて、”鳴釜神事”を拝見しました」
するとお母さんは、「その頃に鳴釜神事に携わっていたのは、おそらく私の上司のそのまた上司です」
なるほど、二世代を経て再訪した訳ですね。
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今回は時間がありませんでしたが、次回の教室の時には「鳴釜神事」を再び拝見したいと思っております。
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吉備津神社の神聖な雰囲気に包まれた稽古場で、子供達の中にも巫女舞経験者などがいて、なにやらこれまでの能楽教室とは一味違う経験が出来そうでとても楽しみです。
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巫女舞経験者の1人が、最後の発表会では1人で舞うと聞いて「えーっ!1人で⁉︎」と目を丸くして本気で驚いていました。巫女舞は同時に何人かで舞うのですね。
彼女達にとっても、きっと色々驚きに満ちた教室になるのだろうと思います。
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この教室の模様は、また続きをご報告したいと思います。