能「敦盛」、「忠度」、「箙」など色々な曲の舞台となった「一ノ谷の合戦」。

旧暦の寿永3年2月7日にあった源平の戦です。

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これを西暦に直すと、1184年3月20日。

つまり840年前の今日にあたるのです。

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今日は関西の稽古日だったので、夕方に終えてから思い切ってその「一ノ谷の合戦」の舞台まで足を伸ばしてみました。

三ノ宮駅で降りて北に向かう道は「イクタロード」。

その先に見えているのは…

生田神社です。

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楼門のすぐ手前の左手に、本日の一番の目的の木がありました。

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そう、「箙の梅」です。

きっとこの梅の何代か前の先祖を、梶原景季が手折って箙に差したのでしょう。

840年前には満開だったはずですが、現代の3月20日では勿論花は全く残っていませんでした。

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拝殿にお参りして、その裏手にある「生田の森」に向かいます。

この森で平敦盛の霊が、息子とつかの間の再会を果たしたのでしょう。

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今日の謡蹟散歩はここまで。

昨日の本郷界隈とは打って変わって慌ただしい行程でしたが、ちょうど840年前のこの日この場所に想いを馳せる事が出来て非常に感慨深い時間でした。