ワールドワイドなパンフレット
今日は岐阜の「長良川薪能」に出演して参りました。
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長良川河川敷にて行われる予定でしたが、残念なことに天候が良くなかったため、市民会館での開催となりました。
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能は家元がシテの「清経」でした。
楽屋に到着して、置いてあったパンフレットを何気なく手に取ってみました。
“当日用”は内容が少し違うこともあるのです。
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能の解説を読もうとして、ふと違和感を感じました。
見慣れない単語が目に入ったのです。
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「あれ?こんな言葉があったのか。或いは東海地方の方言のようなものだろうか…?」
と思って、本文を読み進めようとしたら、今度は何故か文字が全く頭に入って来ません。
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「…疲れているのだろうか?或いは”文字が読めなくなる病気”というのがあったかも…」
と一瞬不安になったのですが、よくよく見ると理由がわかりました。
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そのパンフレットは全ての内容が”中国語”で書かれていたのです。
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その横には、普通の日本語のパンフレットと、更に全て英語のパンフレットも並べてありました。
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ひとつの薪能公演に3カ国語のパンフレットを用意するのは大変なことと思います。
しかしこれだけ海外からのお客様が増えた現代です。
こうして色々な言語に対応して宣伝するのは、とても効果的で大切なことなのだろうと思いました。
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色々ととても丁寧に準備されている舞台でした。
関係者の皆様どうもありがとうございました。