亀岡の花々〜海、山、風、そして宵〜
今日は亀岡稽古でした。
昼頃に到着した亀岡は、久しぶりに青空がのぞいて、いよいよ夏本番という陽気でした。
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むせるような暑さと湿気の中、稽古前に夏の花を探して少し歩いてみました。
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先ず温室の中に咲く、大きな花のかたまりが目につきました。
「ハマオモト(別名ハマユウ)」という花だそうです。
この花の塊は直径20㎝はありました。
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この花の種子は、海流に乗って何ヶ月も漂流することが出来るそうです。
そして日本では”黒潮”の流れに沿った沿岸に分布しており、本州南岸線と「ハマオモト線」というこの花の分布境界線がほぼ一致するということでした。
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“黒潮”に乗って遥かな南国から旅して来た花。
山に囲まれた亀岡で、束の間”南の海”に思いを馳せました。
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これは「キレンゲショウマ」という花です。
私は残念ながらまだ読んでいないのですが、宮尾登美子さんの「天涯の花」という小説の題名になっている花だそうです。
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小説の舞台である徳島県の”剣山”にこの花の群生地があるとのことです。
剣山に行くのは中々難しそうなので、先ずは小説「天涯の花」を読んでみたいと思います。
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これは「ふうらん」という花だと教えてもらいました。
漢字は「風蘭」かな?と思い調べるとやはりそうでした。
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細っそりとした白い小さな花が、まるで風に靡くようにひとつの方向を向いて沢山咲いています。
名前の通り、”風”を感じさせるような花でした。
良い香りがするとのことでしたが、残念ながら私が嗅いだ限りでは殆ど香りはしませんでした。。
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一旦稽古に入り、一区切りついた夕方にまた外に出ました。
ある花を改めて見に行ったのです。
夏の宵に花開くという「ユウスゲ」の花でした。
鮮やかな黄色は、夜に飛ぶ蛾などの虫が見つけやすい色だそうです。
何となく夏祭の夜店の華やかさを思い浮かべました。
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今日は、「海」「山」「風」「宵」
という、いかにも夏を感じさせる花々と出会うことが出来ました。
折しも今日は祇園祭の「宵山」です…。