第14回涌宝会大会に出演して参りました
昨日今日と、名古屋能楽堂にて開催された「涌宝会大会」に出演して参りました。
.
20番近くの舞囃子と能「羽衣 盤渉」を初め、実に膨大な量の充実した番組でした。
会主の和久荘太郎さんは、金土日の三日間、申合と本番を殆ど謡い通し。
しかも昨日は番外舞囃子「当麻」、今日も舞囃子「橋弁慶」のシテまで舞われて、いつもながらその無尽蔵なバイタリティには驚かされました。
.
.
盛りだくさんの番組で特に印象に残ったのが、名東高校の学生さん達による舞囃子「氷室」でした。
.
シテ、地謡、大鼓、小鼓、太鼓、笛を全て高校生が勤める舞囃子です。
しかも「氷室」という曲は、かなり難易度も高く、大学の能楽部でも滅多に出ない曲なのです。
.
その難しい舞囃子を、全ての役が見事に調和して完成させていました。
高校生なので、稽古を始めてから長くても2年程のはずなのに、このハイレベルな舞台は本当に驚くべきことでした。
.
.
京大宝生会で囃子を習っている学生達も、今日の「氷室」のような全員現役学生の本格的な舞囃子に、定期的に挑戦出来たら良いと思いました。
舞台ではシテや地謡も多い彼らなので、そんな挑戦が可能かどうか、折を見て相談してみようかと思います。
.
.
今回もまた大いに刺激を受けた「涌宝会大会」でした。
涌宝会の皆様、和久荘太郎様、誠にありがとうございました。