亀岡の花々〜花冷えの中で〜
昨日の松本稽古が終わった後に、何人かの会員さん達と晩御飯を食べました。
そしてお店から出ると…
なんと外は雪が降っていました。
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そういう天気予報だったので暖かめの格好はしていたのですが、それでもやはり寒くて雪のぱらつく中を震えながら宿に急いだのでした。
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明けて今日、松本から亀岡稽古に移動しました。
特急しなのの車窓から見える北アルプスは、雪雲で大半が隠れています。
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新幹線に乗り換えても、伊吹山や比良山系は北アルプスと同じような厚い雲で覆われていました。山頂付近は間違いなく雪でしょう。
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亀岡に到着して、10日前に”蓑虫”の写真を撮った亀山城址のお堀端の桜を見に行ってみました。
現在の桜と蓑虫は下のような様子です。
10日前は蕾だけだったので、かなり開花はしていました。
しかしまだまだ半分以上は蕾のままで、冬のような鉛色の雲の下で、桜も蓑虫も寒くて固まっているような感じでした。
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この寒さでは、稽古場の春の花もまだあまり咲いていないでしょう。
それでも稽古の合間に見てまわると、いくつかの花々を見つけることが出来ました。
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「ボケ」の花です。
果実が瓜に似ていて、果実酒にすることもあるそうです。
「木瓜」と書いて「もけ」とか「もっくわ」と呼ばれたのが、変化して「ぼけ」という呼び名になったとか。
全然ボケてなくて、ハッキリとした綺麗な花なのに、少々可哀想なネーミングだと思います。。
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以前にも写真を載せたことのある「クロモジ」の花と新芽です。
この特徴的な姿で、人の背丈ほどの高さの木に無数に咲いているので中々インパクトがあります。
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しかし今日は、更にインパクトのある外見の花を見つけました。
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小さな黄色の花がたくさん集まって、5㎝程の長さの房状になったものが垂れ下がっています。
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その黄色い房が、さっきの「クロモジ」の倍程もある樹高の木全体に散りばめられていました。
「トサミズキ」の花だそうです。
葉っぱが全く無いので、なにやら他の惑星の生命体のような、ある種奇怪な存在にも見えました。
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もう数日は寒さが続くようです。
それを乗り越えれば、おそらく暖かな春の陽気に包まれるでしょう。
次回の亀岡稽古では、林床に咲く春の花達が見られることを願っております。