勝負の3時間半

今週に入ってから、謡を覚える時間がなかなかとれずに四苦八苦しております。

今日は青森稽古に移動する日だったので、金曜開催の「宝生夜能」で地を謡う能「殺生石」、また来月の五雲会で自分がシテを勤める能「舎利」と、次の日曜日に開催される「宝門会」で地を謡う何曲かの小本などをまとめて持って、東北新幹線に乗り込みました。

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勝負の3時間半です。

先ずは「殺生石」。これはほぼ頭に入っているので、ざっと見直しただけで終了。

次に「舎利」。シテ謡と型を一通り、舞台で舞っているつもりでイメージトレーニングします。まだまだ細部まで詰められない状態ですが…。

そして宝門会の舞囃子「頼政」。何度も謡ってはいますが、中々手強い曲です。2〜3回通して脳内で謡ってみて、とりあえず終了。

さらに今回の山場で1番の難所、舞囃子「誓願寺」に取り掛かりました。

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罰当たりな話なのですが、仏教を題材にした曲はとても覚えづらいのです。

どの曲も似たような言葉が出てくる為に、他の曲に飛んでしまう恐れが多々あります。

例えば今回も、「舎利」と「誓願寺」という全く対極的な内容の曲に、「常在霊山」と「昔在霊山」という非常に似た文句が出て来たりしました。。

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仙台くらいまで頑張っていたのですが、やがて強力な睡魔が襲ってきました。

「溜まった疲れをとるのも大事だしな…」

と、一旦謡本を置いて眠りに入りました。。

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八戸辺りで覚醒して、新青森までの約30分、再び先ほどの順番で謡本を次々と開いていきました。

経験上、謡を覚える作業を一通りしてから、少しの時間を置いてもう一度お浚いすると、効果が倍増するのです。

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新青森に到着した時には、何曲かの謡の目処が立ち、さらに疲れもある程度とれているという理想的な状態になっていました。

明日の朝は、始発の新幹線で新青森を発って水道橋の「宝生夜能」申合に向かいます。

今日と同じ作業をまた繰り返して、なんとか「誓願寺」などの手強い曲をお浚いしたいと思います。

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青森駅に到着すると、1年ぶりに「雪だるま〜る」が点灯されていました。

ちょっと癒されたので、これから青森稽古頑張って参ります。

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