全宝連鑑賞能 竹生島
全宝連東京大会に関して何回か書いておきながら、鑑賞能のことを宣伝しておりませんでした。
全宝連鑑賞能は、明日15時より宝生能楽堂にて開催されます。
今回は仕舞5番と能「竹生島」です。
思えば竹生島という能は、私の色々な節目で経験して来た演目なのです。
先ず、はるか昔に私が委員長を務めた全宝連京都大会での鑑賞能がやはり竹生島でした。
シテが先代宝生英照家元、ワキに福王茂十郎先生、地頭が辰巳孝先生という、今考えるとあり得ないような豪華な番組でした。
次に8年前の京宝連100回記念大会にて演じられた竹生島は、前シテ京大、後シテ同志社、ツレ京女、地謡は京大同志社の混成という企画能でした。
記念大会前の春休みにメンバーで「竹生島合宿」を近江今津で行い、全員で竹生島詣したのが懐かしい思い出です。
そして昨年の澤風会10周年記念大会では、信州松本稽古場から出た初めての能が竹生島でした。
明日の竹生島では、私は後見のひとりとして舞台をサポートいたします。
因みにツレの藪克徳師は東大宝生会OB、ワキの御厨誠吾師は金沢大宝生会OBなのです。
京大の2番も含めて、鑑賞能の直前には学生の舞囃子が4番演じられます。その前には仕舞と謡も沢山あります。
学生の熱い舞台を観ていただき、その後に我々職分の鑑賞能もどうか御覧くださいませ。
よろしくお願いいたします。