幼稚園能楽教室
今日は千葉県柏の幼稚園で能楽教室をやって来ました。この幼稚園ではもう7、8年前から続く教室です。
幼稚園というと、能楽教室を開催する年齢としては最年少です。1時間集中力を切らさずにやってくれるか、ちょっとドキドキしながら教室に向かうと…
「あ〜❗️侍だ‼️」「でもチョンマゲしてない〜❗️」好奇心のカタマリの子供達48人に出迎えられました。
始めてみると今年の子供達はとても優秀でした。
例えば悲しみを表す型「くもる」をやってみると、ちゃんとゆっくりと上体を倒して、笑わずにじっと止まって(意外と途中で笑ってしまう子供が多いのです)、またゆっくりと上体を起こして終わってくれるのです。
質問コーナーでは、いつも何故か出る「好きな果物はなんですか?」という質問に続いて、「どうして扇を挿しているのですか?」と言ったなかなか高度な質問も出ました。
また能面を顔にあてる体験では、「視界が狭くて見えにくいでしょう?」と聞くと意外な事に「見える〜!」「見えるよ〜!」と言う子供が多かったのです。
今年の子供達は能楽師向けかもしれないです。
最初と最後には正座して、正式な礼もきちんと出来ました。
一番最初に能楽教室を体験した子供達はもう中学二年生になるそうです。
この先の日本を背負っていく子供達に、少しでも素晴らしい日本文化を身につけていってほしいものです。