つくしとスギナ茶

一昨日の木曜日に行った亀岡で、今年初めてつくしを見つけました。

ちょっとわかりにくいですが、中央付近に2本だけ生えています。まだこれから沢山出てくるそうです。

私が子供の頃には、郷里の三重県久居の田圃の畦道に山ほどつくしが生えていて、家族で採りに行ったものです。

各々が大きな袋一杯に採って帰って、広げた新聞紙の上で袴をとる作業を皆でしました。

本当に山のようにあったつくしが、煮ると嘘みたいに小さくなってしまうのが不思議でした。

一方、今日は松本稽古でしたが、稽古場でお弟子さん手作りのスギナ茶が出ました。

スギナ茶は、ミネラル豊富でデトックス効果もあるお茶だそうです。

スギナとつくしは同じ根から生える植物です。木曜日と土曜日でつくしとスギナ両方に出会うのも珍しいと思い、この植物を調べてみる事にしました。

するとちょっと意外な事がわかりました。

スギナは「トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の植物の1種」だそうなのです。

「木賊(とくさ)」は難曲で知られる能です。しかし季節は秋の曲なのです。

つくしは春の代名詞になっているのに、木賊に限りなく近い種なのですね。

ちなみに狂言には春の曲で「土筆」という微笑ましい内容の曲があります。

子供の頃に食べて以来久しく忘れていましたが、あの苦い味のつくしを久々に食べてみたくなりました。

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