昨日は自由が丘にあるモンテッソーリ幼児教室での発表会がありました。
仕舞と太鼓を習っている、幼稚園から中学校までの子供達の発表会です。
私がお手伝いするのは4回目になります。
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番組の最初は5歳前後の、まだ太鼓の稽古を始めて2ヶ月くらいという子供達4人の”初舞台”でした。
太鼓の「お調べ」を1人ずつ交代でするのですが、舞台が始まる前まではみんなで走り回っていた子供達が、太鼓の前に座るとまるで別人のように真剣な顔になるのです。
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太鼓の真ん中にある「撥皮」に撥を当てるのが意外に難しいのですが、それぞれ一生懸命に狙って打っているのが大変好ましく思えました。
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仕舞は小学校高学年と中学校の生徒さんが「国栖」と「竹生島」をしっかりと元気に舞ってくれました。
2人とも澤風会で稽古しており、宝生能楽堂でも何度か舞台に立っているので、安心して見ていられました。
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会場には親御さん達もたくさんいらしていたので、曲の合間の解説は親御さんにも興味を持っていただけるように意識してお話しいたしました。
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終了後に親御さんからの感想で
「解説により成る程と思う瞬間がありました。日本人の世界観が舞と音とでこんなにも豊かに昔から続いていたなんて!と驚きました」
というような有り難いお言葉をいただき、解説冥利(?)に尽きる思いでした。
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何も知らずに見るだけだとさっぱりわからない舞台が、ちょっと解説を加えるだけで豊かな世界に変わるのが能楽なのです。
そしてまた知れば知るほどに面白く、新たな興味がわいてきます。
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子供達も終始眼を輝かせて舞台や解説を見聞きしてくれたので、非常に実りある発表会になったと思います。
関係者の皆様今回もどうもありがとうございました。