大変申し訳ございません。
本日もブログを休業させていただきます。
舞台やその他諸々は元気いっぱいに、マックスに頑張っております。
また明日からどうかよろしくお願いいたします。
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先日来頑張って番組作りを進めて来た大規模な素人会が、いよいよ始まりました。
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先週は香里能楽堂で西日本大会があり、昨日と今日は水道橋宝生能楽堂で全国大会の申合がありました。
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2日間で能9番と舞囃子30番の申合をいたしました。
これだけの番数が出ると、地謡や装束や作り物や何や彼やで一日中てんてこ舞いです。
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しかし、実地でこれら多くの舞台を経験出来るのは本当に勉強になります。
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この会はもう20年ほど前から参加しているのですが、舞台経験に加えて、番組作りのノウハウや、仕舞や謡の教え方、またワキ方や囃子方や狂言方への依頼や様々な交渉など、たくさんの事を学ばせていただきました。
これらは全て、能楽師に必要なスキルなのです。
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今回も既に現在までの段階で新たな学びが多くありました。
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明日からはいよいよ3日間にわたる本番が始まります。
ハードな日々になると思いますが、精一杯働いて更に色々と勉強させていただきたいと思っております。
すみません、業務上の様々な事情により本日のブログは休業させていただきます。
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私自身は至って元気に働いております。
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また明日からどうかよろしくお願いいたします。
連日猛暑が続いております。。
能楽が生まれた室町時代の頃には、きっとこんな猛暑は無かったのだろうと思って、ちょっと調べてみました。
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すると、確かに室町時代から昭和に入るくらいまでの期間は現代よりも気温の低い状態だったようです。
しかし意外なことに、それより以前の平安時代や鎌倉時代は、今よりもむしろ平均気温が高かったらしいのです。
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能楽は主に平安時代や鎌倉時代のエピソードを題材にして作られています。
そういえば、能の曲の中には頻繁に「雷」や「稲光」、「にわかに振り来る雨」といった表現が出て来ます。
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昨日謡った能「舎利」では、今まで晴天だった空が急に掻き曇り、泉涌寺舎利殿の辺りが稲光に包まれます。
そして前シテ「足疾鬼の化身」は、その稲妻の光に紛れて牙舎利を奪って逃走するのです。
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これは現代で言う「ゲリラ豪雨」のような天気の急変を表現しているのかもしれません。
能「舎利」の典拠となった「太平記」が出来た時代は、意外に現代と似たような「猛暑」や「台風」、「ゲリラ豪雨」などがあった可能性もあるのです。
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だからといってここ数日の猛烈な暑さが和らぐ訳ではありません。。
しかし、エアコンも冷蔵庫も無い時代に暑さに耐えていたであろう平安時代や鎌倉時代の人々を思って、この暑さをなんとか乗り切って参りたいと思います。
私が京大の頃に最初に入手して乗っていた車は、元は農学部林学科の実験に使われていた車でした。
三菱のミニキャブという4速マニュアル軽ワゴン車で、アクセルをベタ踏みしても最高時速80キロが精一杯という代物でした。
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この車で高速道路に上がって、調子に乗って追い越し車線を走っていた時のこと。
我がミニキャブはベタ踏みの80キロで、それでも賑やかなエンジン音や振動などで物凄いスピード感を感じていました。
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その時、バックミラーに黒い点が写ったかと思うと見る見る大きくなり、あっという間にミニキャブの真後ろに大きな黒い外車が張り付いて来たのです。
慌てて走行車線に移ると、外車は更にスピードを増して一瞬でミニキャブを追い越して行き、忽ちまた黒い点になってしまったのでした。
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…唐突に車の話を書きましたが、これも今日の舞台に関係があるのです。
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今日は大阪の大槻能楽堂にて高校生鑑賞能に出演して参りました。
番組は能「舎利」で、私は地謡を勤めました。
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前半で「仏舎利」をまんまと奪い取ったシテの「足疾鬼」が、後半の冒頭に「出羽」というお囃子に乗って登場します。
出羽はゆったりしたリズムの囃子ですが、これは後シテ「足疾鬼」が遥か上空の宇宙空間を高速で飛行している事を表しています。
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ところが「足疾鬼」がゆっくりと舞台中央まで進んだ所で急に囃子が「早笛」という非常に速いリズムのものに変わり、今度は「足疾鬼」よりも更に早く飛行するツレ「韋駄天」が後シテを追いかけて登場するのです。
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この「出羽」から「早笛」へのスピードの変化は、出羽は遠くから見た景色を表し、スピードアップした早笛では視点が近くに寄ったことを表すと聞いたことがあります。
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しかし今日の「舎利」を観て私が感じた印象は、それとはちょっと異なっているのです。
そこそこ高速で飛行している「足疾鬼」を、更に圧倒的な高速で追いかけて来る「韋駄天」。
そのスピードの違いを2種類の囃子で表現しているのではないでしょうか?
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そのイメージが、冒頭に書いたミニキャブを追いかける黒い外車のイメージとぴったり符合している気がして、上手いこと速度差を表現するものだと感心したのです。
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…とは言え以前にも書きましたが、能楽が作られたのは自動車や飛行機など存在しない筈の室町時代です。
その時代に、「高速移動する2つの飛行物体の速度差を囃子の変化で表現する」などと言う芸当が何故可能だったのか、これもまた深い謎だと地謡を謡いながら思ったのでした。
今日は香里能楽堂にて、朝から晩まで一日中舞台がありました。
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昨日の暑さに更に輪をかけた「超極暑」という気候で、能楽堂のエアコンをフル稼働しても中々追いつかない程でした。
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しかし実は能楽堂には、これ程の暑さの中でなんとストーブをつけている部屋があるのです。
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私は昼頃に用事があって能楽堂2階の囃子方の部屋に行きました。
部屋の扉を開けると、中からムッとした熱気が。
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囃子方の部屋ではクーラーと平行して、大鼓を焙じるための電気ストーブが付いていたのです。
今日の暑さではあっという間にストーブの暑さが勝って、部屋の中は蒸し風呂のようになっていました。
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全国的に見ても、今日ストーブを使った人はおそらく能楽堂にしかいないのではないでしょうか。。
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舞台の上では涼しい顔をしている大鼓方は、実は夏場の楽屋では大変暑い思いをして舞台に備えておられるのです。
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私も普通の暑さでへたばっている自分を反省して、汗を拭きつつ頑張ってまた舞台に向かったのでした。
「酷暑」という言葉はよく耳にしますが、「極暑」という表現もあるのですね。今日の非常な暑さを表すのにはぴったりだと思いました。
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その極暑の中、今日の五雲会には大勢の皆様にいらしていただきました。
誠にありがとうこざいました。
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私は能「鵜飼」の地謡を勤めました。
地謡に出る直前の切戸口では、実は能楽師達が小声でいろんなことを話しています。
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今日は、ある先輩に話しかけられました。
先輩「そういえば、”鵜飼”みたいな漁って外国にもあるのかね?」
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成る程、実に興味深い問いです。
しかしその場ですぐに含蓄のある答えなど言える筈もなく…
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私「えーと…。そうだ、ヨーロッパでは豚に茸を探させますよね!」
先輩「ああ、トリュフね。」
私「ということは、その場面を能にすると”豚之段”になりますね!」
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2人で低い声で笑っているうちに切戸が開いて舞台が始まったのでした。
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終わってからちょっと調べてみると、”鵜飼”とは実は日本が最も古い歴史を持ち、日本から中国大陸に持ち込まれた漁法であると書いてありました。
私は逆に大陸からもたらされた漁法だと思っていたので、これは新たな発見でした。
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今日の先輩には次回の舞台で話してみたいと思います。
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…切戸では、舞台に関するもっとまともな話もちゃんと交わされております。
念のため…。
今日は午前中から、先週豪雨で延期になった芦屋稽古がありました。
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稽古場である市民センターに到着すると、入口横にこんな看板が…
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おお、さすが芦屋です!
しかしメニューを覗いてみたのですが、「業平ランチ」とか「業平パフェ」などは無く、もうひと頑張りだなと思いました。。
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またその市民センター近くにはこんなマンションが…..
芦屋セゾン業平。
芦屋公光と在原業平がフュージョンした感じで、なかなか心を撃つネーミングセンスです。
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そう言えば、最近写真を公開していなかったので、実は何枚かたまっているのです。
この機会に公開させていただきます。
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…先ずは
青森にて。
義経が龍飛岬から北海道に渡った伝説があるのでしょうか。
いくつかあるコースで気になるのが「ひよどり越えコース」です。
まさかとは思いますが、コースの最後は崖の逆落としかも…!
誰か参加してレポートしてほしいです。
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次も同じく青森にて。
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昭和の香り漂う古い横丁にありました。
まだ陽の高いうちからやっているスナック「胡蝶」。
どんな「胡蝶」さんがいるのかは、勇気が無くて確認出来ませんでした。
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次は奈良にて。
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うどんと「鶴亀」の関連は面白いのですが、そこに何故「恋占い」要素が結びつくのか謎です。。
「狐うどんに矢」だと、むしろ「殺生石」では…?
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最後は巡回公演で行った長野にて。
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これまで「アルプス正宗」「スキー正宗」という日本酒は見たことがありましたが、こちらは更にパンチの効いたネーミングです。
「オバステ正宗」。。
「正宗シリーズ」には、もしかするともっと色々面白いバリエーションがあるかもしれませんね。
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今日はこれにて失礼いたします。
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…おまけです。池袋にて。
今非常に空腹なので、宿に荷物を置いてから、この看板のようなお店を探そうと思います。。
今日は水道橋宝生能楽堂にて、明後日開催の五雲会の申合がありました。
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私は最後の能「鵜飼」の地謡でしたので、少し遅めに能楽堂に到着しました。
楽屋更衣室の前で最初に行き会ったのが金森隆晋くんでしたが、彼の様子がいつもと違いました。
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風呂上がりのような火照った顔をして、髪もやはり水を浴びたように濡れています。
そして着ている浴衣は汗で肌に貼り付いていて、心なしか湯気のようなものが立ち上がっているようにさえ見えました。
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彼は実は初番の能「経政」のシテで、申合を終えてから更に先輩や師匠の指導を受けた後だったようなのです。
今日の東京は朝から蒸し暑かった上に、冷房も「経政」の頃はまだあまり効いていなかったのでしょう。
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思えば昨年の7月の五雲会では私も能「半蔀」のシテを勤めて、暑い経験をいたしました。
この時期の舞台は、暑がりの汗かきにとっては実に辛いものです。
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汗を自由にかいて良いものならば、暑さを我慢すれば済むだけの話なのですが、我々の場合、汗だくの姿を見所に晒すのはやはりあまり良くないのです。
私の場合、身体には悪いのでしょうが、舞台の前の水分を控えたりして出来るだけ汗を少なくする努力をしております。
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普通の人は「夏の浴衣」というと、お祭りなどの楽しい出来事と結びつくアイテムなのでしょう。
しかし私は、今の時期電車などで浴衣の人を見ると、暑い舞台と汗を我慢する苦痛が蘇ってきて「うわぁ…浴衣だよ…暑そう…」と反射的に顔を背けてしまったりするのです。
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暑い申合を終えた金森隆晋くんの能「経政」をはじめ、藪克徳さんの能「半蔀」、大友順さんの能「鵜飼」がある明後日の五雲会。
宝生能楽堂にて、7月14日正午開始です。
皆さま是非「熱い」五雲会の舞台を観にいらしてくださいませ。
今日は亀岡で「浴衣会」がありました。
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亀岡は先日の豪雨の時はJR山陰線も、また「老ノ坂」と呼ばれる山越えの幹線道路も寸断され、一時完全に京都市内との交通が不可能になりました。
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私も先週土曜日の稽古には山陰線が不通で行けず、今日はどうなっているか心配しながら東京を出ました。
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しかし京都から山陰線に乗って、嵯峨嵐山から保津峡を越えて亀岡盆地に入る間、豪雨の痕跡は全く見られずに、保津峡も少し水量が多いかな、くらいの流れでした。
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亀山城址にある稽古場も、大きな被害は無かったのとこと。少し安心いたしました。
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能楽には「祈り」の思いが込められています。
浴衣会の初めに主催者代表の方より、「今回被災された方々への祈りの気持ちを込めて、今日の浴衣会の舞台を勤めさせていただきます」とのご挨拶がありました。
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ニュースでは、今日になってからも広島で河川やため池が決壊しそうだと度々報道しています。
「祈る」しか出来ないのは何とも歯がゆいのですが、今はこれ以上被害が広がらないように、祈りたいと思います。
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亀岡の皆様は、先週土曜の稽古が出来なかったにもかかわらず、頑張って謡い、舞ってくださいました。
先週土曜の分の代替稽古日程も決まって、また私も新たな気持ちで頑張って稽古させていただきます。
亀岡の皆さま、本日はどうもありがとうございました。
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おまけですが、亀岡稽古場の「業平の杜若」に種子の入った莢が出来ておりました。
もう少し経つと、莢が茶色になって割れて、種子が見えてくるそうです。
種子から育てて花を咲かせるには3、4年かかると言うことですが…。