2024年京大宝生会新歓ワークショップ

今日は2024年京大宝生会新歓ワークショップの日でした。

昨年の新歓を成功に導いた若手OBOG達が、夕方になると今回も続々と能楽部BOXに集まって紋付に着替えていきます。

今年はそれに加えて、昨年入部した新2回生6人もほぼ自分で紋付を着付けられるようになり、先輩として初の新歓ワークショップに臨みました。

舞囃子「男舞」、舞囃子「草紙洗」、舞囃子「船弁慶後」

という番組のうち、「草紙洗」はシテも地謡も全て2回生で勤めました。

また囃子の解説でも、太鼓を稽古し始めた2回生が頑張って実演したり、今年はOBOGと現役の総力を結集した新歓ワークショップになりました。

終了後には参加してくれた8人の新入生とともに百万遍で晩御飯を食べました。

アメリカのウィスコンシン州からの留学生や、宝生能楽堂のインターンシップ経験者など、多彩なキャラの新入生達がやはり多彩な話題で部員達と盛り上がっていました。

今年は来週ももう一度新歓ワークショップを開催する予定です。

なんとか多くの新入生を迎えたいと願っております。

景清ツレの位取り

今日は宝生能楽堂にて開催の「宝生会特別公演」にて能「景清」のツレを勤めさせていただきました。

「景清」のツレは2人いて、1人は景清の娘である”人丸”、もう1人は男性である”人丸の従者”です

私は”人丸の従者”でした。

最初に”人丸”と”従者”が一緒に謡ういわゆる「同吟」がありますが、この同吟の位取りが非常に難しいものでした。

先ず男性と女性という性別の違う2人が、それぞれのキャラクターを損なわないように謡わなければなりません。

そして「景清」は奥伝の曲なので、それを考慮しつつ、しかしあくまでも「ツレ」なので重くなり過ぎないように。

更に行方不明の父親を探して相模国から日向国まで遥々長旅をするという、精神的にも肉体的にも厳しいシチュエーションなども勘案しなければいけないのです。

申合、本番ともに地謡の先生方などから細かなご注意をいただきました。

課題も残ったツレでしたが、多くの学びもある御役でした。

次は月末4月27日の「七宝会」での能「昭君」シテに向けて、また稽古に励んで参りたいと思います。

橙白会に出演して参りました

今日は水道橋宝生能楽堂にて「橙白会」に出演して参りました。

「橙白会」は辰巳大二郎君の御社中会です。

ご遠方の山形から来られた方が長い舞囃子をされたり、小さな兄妹が仕舞に加えて連吟にもチャレンジしたり、他にも皆さん前回よりも難易度の高い演目に挑戦されていました。

ほかならぬ会主の辰巳大二郎君も一番最後に、

「番外舞囃子天鼓盤渉」

という難曲を舞われました。

通常の「天鼓」は”楽(がく)”という足拍子が非常に多い舞を舞いますが、これが

「盤渉楽(ばんしきがく)」になると笛の調子が高くなり、唱歌も複雑になって足拍子を正確に踏むのが中々大変なのです。

それを会主として一日中働いた最後に舞うのはすごいと思いました。

明日はまた水道橋宝生能楽堂にて、

「宝生会特別公演」が開催されます。

私は能「景清」のツレを勤めますので、今日は早めに休みたいと思います。

辰巳大二郎さん始め橙白会の皆様どうもありがとうございました。

自治医大も新歓スタートです

今日は自治医大稽古に行って参りました。

自治医大も新歓の季節です。

全寮制の学校なので、新歓の呼び込みも寮の共用スペース「大ラウンジ」という所で行いました。

先ず寮の玄関に入ったところで驚きました。

広いエントランスが「家電」の大きな段ボールで埋め尽くされているのです。

聞けば全部が新入生用の新しい家電製品だそうです。

新生活が始まる高揚感を感じる光景でした。

呼び込みを学生部員達に任せて、私は紋付に着替えて正座して謡を謡っていました。

すると…

「こんにちは…」

という声と、部員の

「お〜!」

という喜びの声が聞こえてきました。

先日に一度見学に来てくれたという新入生が再び来てくれたようなのです!

早速サークル棟に移動して、稽古を体験してもらいました。

鹿児島から来たという新入生は、高校時代は演劇部だったという事で仕舞も謡も中々筋が良いです。

ひと通り体験稽古をした後は、部室で能の写真などを見ながら色々お話しをしました。

「能はなぜ幽霊と生きている人が普通に話せるのですか?」

などと能の核心に迫る質問もしてくれたりして、興味を持ってくれたようです。

私は今は稽古を終えて東京に戻る途中ですが、今ごろ部員達が新入生と楽しく晩御飯を食べに行っているはずです。

次回月末に稽古に行く時に、今日の新入生が入部していてほしいと願っています。

弱法師と香道

最近何ヶ所かの稽古場で「弱法師」の謡を稽古する機会がありました。

「弱法師」の前半には、シテ弱法師が、

「や、花の香の聞こえ候」

と言う場面があります。

香が「聞こえる」という表現は、確か「香道」にあったと思い、香道の知識が全く無いので少し調べてみました。

やはり香道においては香は「聞く」ものであり、それは心の中でゆっくりと香を味わうという意味が込められた表現だそうです。

さらに「香道」とは能や茶道、華道と共に室町時代に出来たものであり、「禅」の思想に強く影響を受けているという事です。

やはり能楽と香道は深い繋がりがありそうで、「弱法師」の中で「香が聞こえる」という表現が出てきたのは香道の影響なのかもしれません。

また宝生流の能装束の「緋の大口」の中には

「源氏香模様」

という物があり、これも香道に使われる模様があしらわれた装束です。

これまで香道とは縁がありませんでしたが、機会があれば香道を体験してみたいものです。

令和6年第2回七宝会のお知らせ

来る4月27日(土)15時より、「第2回七宝会」

が開催されます。

場所は「枚方市総合文化芸術センター本館・関西医大小ホール」です。

能「清経音取」シテ宝生和英

狂言「蝸牛」善竹隆司

能「昭君」シテ澤田宏司

という番組で、宝生和英御宗家が久々に七宝会にてシテを舞われます。

また私もシテを勤めさせていただきます。

能「清経」は、「音取」という小書(特殊演出)で演じられます。

これは笛の特殊な演奏に導かれるように、シテ清経が橋掛を時間をかけて歩んで舞台へ向かいます。滅多に観られない小書です。

また能「昭君」も上演頻度の低い珍しい曲です。

皆様この機会に是非特殊演出や希曲を観に七宝会にお越しくださいませ。

どうかよろしくお願いいたします。

お休みを挟んでも

澤風会稽古をしていて嬉しいと感じる瞬間のひとつに、

「しばらくお休みだった方が久しぶりに稽古場にいらして、稽古を再開された時」

というのがあります。

今日の江古田稽古場にも、約半年ぶりに仕舞稽古を再開されるという会員さんが来られました。

「稽古の準備のやり方や色んなことを忘れてしまったようで…」

と最初はやや戸惑い気味でしたが、仕舞稽古を始めて少しするとすぐに感覚を取り戻されたようで、ブランクを全く感じさせないスムーズな舞でした。

今日は他にも、

「しばらく謡稽古だけだったけれど、今日から仕舞もお願いします」

という方や、逆に久しく仕舞だけの稽古だったのが、

「今日から謡も再開したいと思います」

という方もいらっしゃいました。

こういう嬉しい事が度々あると、稽古の疲れも吹き飛んでしまいます。

皆さん無理の無い範囲で、お休みを挟みながらでも、長く稽古を続けていただきたいと願っております。

アクティブな皆さん

今日は松本稽古でした。

2月18日のブログで、松本稽古をお休みされる方々のお休みの理由が、

「種子島でH3ロケットの発射を見るので」

「雪山でイグルー作りの講習会をするので」

「世界一周旅行をするので」

というそれぞれ大変羨ましいものである事を書きました。

今日の松本稽古場には、種子島でロケット打ち上げを見た方や、雪山イグルー作りの達人がいらしてくださいました。

そして世界一周旅行の方も、約1か月の旅行を終えて無事帰国されたと聞きました。

皆様お元気そうで何よりでした。

イグルー達人の方は、昨日まで雪山に入っておられて、まだ今シーズンもう一度イグルー作りに山に行かれるそうです。

寒い冬もアクティブに乗り切られた松本稽古場の皆様です。

これから春になって、一層精力的に動いていかれることでしょう。

また色々な面白いお話を聞かせてもらいたいと楽しみにしております。

2024全宝連のお知らせ

「全国宝生流学生能楽連盟自演会」略して、

「全宝連」京都大会が来る6月29日(土)30日(日)に京都金剛能楽堂にて開催されます。

2日目30日の午後3時からは、

鑑賞能「鞍馬天狗白頭」シテ宝生和英ほか

が演じられます。

この「全宝連京都大会」と鑑賞能「鞍馬天狗白頭」に関して、宝生和英御宗家に京都の学生がインタビューをさせていただきました。

その動画が下記URLよりご覧いただけます。

鑑賞能チケットは今月27日の「七宝会」などでご購入いただけます。

皆様どうかインタビュー動画をご覧いただきまして、奮って全宝連及び鑑賞能にお越しくださいませ。

どうかよろしくお願いいたします。

https://twitter.com/zenkoku_hosho?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

亀岡の花々〜げにや光陰とどまらず〜

今日は亀岡稽古でした。

前回は季節外れの雪に降られて、大変寒い思いをしました。

それからわずか2週間ほどで今日はもうすっかり暖かく、春真っ盛りです。

前回に芽吹きを見た花々を再訪してみると…

「ケクロモジ」は、葉が開いて表面の”毛”が良くわかりました。

「トサミズキ」の花はだいぶ大きくなり、本来のちょっと奇妙な姿になっていました。

そして芽吹いたばかりだった「牡丹」は、すでに大きな蕾をつけています。

繰り返しですが、前回から2週間ほどでこの成長とは驚くばかりです。

前回は見られなかった花々も…

先日筑波山でも見た「カタクリ」がたくさん咲いていました。

「雪割り草」とも呼ばれる「スハマソウ」や…

花の型から名前がつけられた「イカリソウ」も今が盛りでした。

また「京都府レッドデータブック」という京都府内の絶滅の恐れがある野生生物の現状をまとめた資料では、絶滅危惧種よりも一段と危惧される「絶滅寸前種」に分類されている貴重な植物もありました。

「ヒキノカサ」というこの花は、野生のものは京都府内にはたったの一群落しか残っていないそうです。

写真は撮れませんでしたが、やはり珍しい桜の一種「コノハナザクラ」も咲き始めていました。

季節の移り変わりは本当に早いです。

次回の亀岡は2週間後になるので、もう春から初夏になっているのかもしれません。