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宝門会大会

今日は香里能楽堂にて、宝門会大会に出演して参りました。

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いつも澤風会の舞台を観に来ていただき、このブログも読んでくださっている宝門会のお弟子さんが、今回は初シテとして能「巴」を舞われました。

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水曜日の申合でお会いして、お声をおかけした時の話。

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私「今回はおめでとうございます!」

お弟子さん「全然おめでたくないです〜!まだ何もしてないです〜!」

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いえいえ、この「おめでとうございます」は、初シテを舞われるという事に対してのお祝いなのです。

本番が無事に終わったら、また盛大に「おめでとうございます!」とお祝いさせていただきます。

お弟子さん「え〜、そうなんですか〜!」

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そして今日、能「巴」の本番は大変素晴らしい舞台になりました。

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私「いや〜、本当におめでとうございます!」

お弟子さん「ありがとうございます〜‼️」

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晴れ晴れとしたお顔です。

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面をかけて能を一番舞うということは、我々でも大変なことです。

ましてや初シテならば、稽古段階からの御苦労は想像を絶するものがあったことと思います。

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しかしながら、その「初シテ」を無事に勤められたということは、実は稽古100回にも倍する貴重な経験を積まれたことなのだと思うのです。

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この次の稽古からはたとえ難しい仕舞でも、「何だか身体が軽いし、足元が普通に見えるし、呼吸が楽で謡いやすい!」という喜びを感じられるはずです。

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次回の舞台では、何段階もステップアップされたお姿を拝見するのを楽しみにしております。

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重ねて本日は初シテおめでとうございました!

卒業素謡

今日は先月の「能と狂言の会」以来の京大宝生会稽古でした。

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BOXに行くと、みんな次の「関西宝連」の舞台に向けてそれぞれ始動していました。

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春の関西宝連は「新入生のお披露目」という舞台で、初々しい仕舞や素謡鶴亀がたくさん出るのですが、冬の関西宝連は「卒業生の最後の舞台」という意味合いがあります。

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最上回生はいわゆる「卒業仕舞」や「卒業素謡」を、これまでの稽古の集大成として舞台に出すのです。

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私が現役の頃は、この舞台は12月なのに何故か「秋の京宝連」と呼ばれていたのですが、やはり卒業仕舞と卒業素謡が毎年出ておりました。

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最上回生の最後の仕舞は、各々の思い入れが深く込められていて非常に見応えがあるのですが、「素謡」にもまた思い出深い舞台がありました。

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私の二つ上の学年は、男子が3人でした。

この3人の先輩達が、秋の京宝連で卒業素謡「高砂」を、3人だけで謡われたのです。

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前半のシテ、ツレ、ワキの掛け合いの途中から始まり、位のあるシテ、その奥さんのツレ、颯爽と謡う神主のワキと、3人のキャラクターにぴったり合った配役でした。

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そして掛け合いが終わって所謂「四海波」の地謡だけを3人揃って気迫十分に謡い切り、さっと切戸に引いていかれたのです。

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全体でも5〜6分程度の短い素謡でしたが、その潔い雰囲気がなんとも格好良く、今でも強く印象に残っております。

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「卒業仕舞」に関しては、また色々思い出があるので改めて書きたいと思いますが、毎年この時期になると、「みんなもう卒業か、早いなあ」と、一足早く卒業の感慨にふけってしまうのです。

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今年はどんな舞台になるのか、また関西宝連がとても楽しみです。

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日本女子大宝生会、復活なるか

私の母親は「日本女子大学宝生会」の出身です。

なので、私が能楽の道に進むことになったのも、元を辿れば日本女子大宝生会があったおかげであるとも言えます。

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しかしながらこの日本女子大宝生会は20数年前になくなってしまいました。

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以来母親は、事あるごとに日本女子大宝生会を復活させたいと言って、様々な働きかけをしておりました。

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ちょうど一年前からは、日本女子大構内にある同窓会館「桜楓会館」の和室を毎週木曜日に借りて、稽古勧誘のビラを配って学生を待つ、ということもして来ました。

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しかし学生さんの反応は思わしくなく、木曜午後いっぱい桜楓会館で自分の稽古だけして帰ってくる、という日も何度もあったようです。

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私は神戸大学の復活にどれだけの苦労があったかを見て来たので、母親には「そう簡単には学生は来ないでしょう。3年は頑張る覚悟でないと」と言っておりました。

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ところが今日の江古田稽古の時に母親が、「実は学生ではないが、日本女子大の教職員7〜8人が集まって桜楓会館で稽古してくれることになった」と嬉しそうに言って来たのです。

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「学生ではない」と言っても、これは復活に向けての大きな一歩だと言えます。

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京大宝生会も、今の体制になる前には、教職員と学生が混ざって稽古していた時代があったと聞いています。

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まずはとにかく人を集めて、学内で稽古を始める。そして来春にその賑やかな稽古場を学生さんに見てもらえば、誰かが「自分も少しやってみたい」と思う可能性は十分にあります。

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去年の今頃よりも一段階現実味を帯びて来た「日本女子大学宝生会復活」。

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来年春の新歓には、私もデモンストレーションなど何か手伝いが出来たらと思っております。

いい肉の日

今日11月29日は、どうやら「いい肉の日」らしいです。

「1129」で「いいにく」。しかも今年は平成29年なので、さらに「にく」が重なっています。

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日本人は、このような所謂「語呂合わせ」というのが非常に好きな民族なのだと思います。

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冒頭のような数字の語呂合わせだけに限っても、電話番号や車のナンバープレート、歴史年号の覚え方など、そこら中で目にします。

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実はこの「数字の語呂合わせ」の原型のような「言葉遊び」は、「能楽」の中にも頻繁に見られるのです。

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一曲にひとつは必ずあると言っても良いくらいです。

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つい先程、香里能楽堂にて能「自然居士」の申合の地謡を謡ったのですが、その曲中にもシテ自然居士が船の「一櫂(ひとかい)」を「人買い」と引っ掛けて、ワキの人商人を慌てさせるシーンがありました。

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他にも能「小鍛冶」では、「御劔(みつるぎ)」の「みつ」を「三つ」に掛けて、「天下第一の。二つ銘の。御劔にて。四海を治め給へば。五穀成就もこの時なれや」と「一、二、三、四、五」を読み込む言葉遊びが見られます。

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また能「野守」に「一矜羯羅。二制咜迦。三に倶利伽羅。七大八大金剛童子。」の後に「東方〜」と謡が続くのですが、この「東」も「十」と掛けてあるのだと私は思います。

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千年近く前の知識人が、真面目な顔でこういった言葉遊びを考えている図はちょっと微笑ましい気がします。

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その言葉遊び文化が綿々と繋がって、現代では「いい肉の日企画!先着29名様は肉食べ放題コースが1129円!」という風に使われるわけですね。

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…残念ながら今日は焼肉屋さんに行く時間は無かったのですが、今年は酉年ということで、今日のお昼は東京駅で「鳥照り焼き弁当」を購入して、京都に向かう新幹線車内にて美味しいお肉を食べることが出来たのでした。

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今は帰りの新幹線です。これから東京まで、少し休もうと思います。

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それでは皆さま0843731…。

雪だるま〜る

昨日の月曜日は青森稽古でした。

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事前に天気予報を見ると、昨日の青森は最高気温2℃、最低気温−3℃となっていました。

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−3℃…。これは万全の防寒体制で行かねばと、厚着に手袋やマフラーなどを加えて、東北新幹線に乗り込みました。

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新青森駅に到着すると、確かに寒いです。しかし予想していたので、それ程驚くことも無く青森市内へ。

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駅前には其処此処に雪が積もっています。今シーズン初めて積雪を見ました。

雪の前にあるこのオブジェは何かと言うと、雪だるま型の灯篭で、夜には灯りがともるのです。

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こんな感じです。

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これは正式名称「雪だるま〜る」というのです。

ちょっと脱力系の名前ですね。

「ねぶた」と同じ製法の高さ50㎝程のだるまに、地元の小中学生が絵を描いて作ったものだそうです。

毎年冬に点灯されて、今年で7回目だとか。

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青森の人の発想は、やはり何となく暖かくて皆を笑顔にするものが多い気がして、私はとても好きです。

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青森港に沿ってずらりと並んでいる雪だるま〜る。なかなか壮観です。

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昨日はまだ一部しか点灯していませんでしたが、昨シーズンに見た時は本当に綺麗でした。

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来月の青森稽古の時にはきっと全部点いている筈ですので、また写真を撮りたいと思います。

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そして先ほど、帰りの新青森駅前にて。

こちらはやはり今シーズン初の、本当の「雪だるま」です。

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横に溶けてしまった大きな雪だるまがあり、もしかしてこの小さな方はシルエットからして「リトルミイ」で、大きなのが「ムーミン」だったのかもしれませんね。

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このブログを始めたばかりの今年1〜2月には、雪の話を度々書きましたが、またその雪の季節が巡って来た訳です。

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ブログ1周年が何となく見えて来た気がいたします。

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それでは今日はこの辺で。

言語を超えた知的好奇心

一昨日の満次郎の会では、私は「プレミアムシート」の受付を担当しました。

プレミアムシートは、昼の部と夜の部の通し券に、お弁当とお土産が付いたものです。

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毎年この受付をしておりますが、今回は初めての経験がありました。

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プレミアム受付に、日本語が全く話せない白人の御夫婦がいらしたのです。

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恥ずかしながら「お弁当」と「お土産」も咄嗟に出て来ない私の英語力で、なんとか対応しましたが、お二人とも休憩時間にはお箸でお弁当を綺麗に召し上がっておられて、帰りもお土産をお渡しするととても喜ばれました。

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日本語が全く通じないということは当然「能楽」における古い日本語も全くわからない筈です。

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しかし御夫婦は昼の部から5時間近くに及んだ能楽堂での時間を、とても楽しく過ごしてくださったようです。

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また別の話で、昨日の亀岡稽古では、カリフォルニアからの留学生が稽古の見学に来てくれました。

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彼は「合気道」の研究をしているということで、日本語もある程度話せる人でした。

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しかし謡の稽古の時に、お弟子さんの横から謡本にずっと見入っているのには驚きました。

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彼はあくまで「合気道」の研究者で、たまたま謡の声が聞こえたので見学に来たということなので、当然宝生流の謡本を見るのも初めてです。

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私は内心申し訳ないと思いながらも通常と同じ稽古をしていたのですが、彼は「難しいです」と言いながらも飽きもせず熱心に謡本を見てくれていました。

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よく聞く話で、海外公演では謡の意味がわからない外国のお客様も、感覚で理解してくださるということは聞いておりました。

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しかし昨日一昨日にお会いした方々は、ツアーでもなく単身或いは御夫婦で、外国人向けではなくいわば「生のまま」の能楽を日本人と同様に味わい、そして楽しんでくださったのです。

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この「知的好奇心」は素晴らしいと思います。

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これからの時代は、このような「言語を超えた知的好奇心」を持つ海外の方々が、能楽に触れる機会が更に増えていくと思います。

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…しかしながら、せっかく楽しんでいただいた感想を、彼らと直接語り合ったり出来ないのは残念なことです。

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今更ですが、やはり共通言語としての英語力をなんとか身につけたいと思った週末でありました。

「お問い合わせフォーム」の使い方

このホームページには「お問い合わせフォーム」があります。

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これは澤風会稽古に興味を持たれた方にお問い合わせいただく為に作ったものです。

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しかしながら、最近この「お問い合わせフォーム」に新しい使い方があることを知りました。

しかもとても素敵な使い方なのです。

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先週の京大「能と狂言の会」に関するブログで、昔の「学生能」時代の話を書いたところ、読んでくれた当時の狂言会の同期の仲間から「懐かしさのあまり一言伝えたくなり、お問い合わせフォームで連絡しました」との嬉しい便りが届きました。

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卒業以来なので随分と時間が経ち、なんと息子さんはもう大学生で、今の京大宝生会の現役に友人がいるとか。

時の流れを感じて、私自身しみじみと懐かしく大学時代を思い出しました。

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宝生会以外の会の同期とは、今は全く疎遠になってしまっているので、出来ることなら何人かでも連絡をつけて、集まったりできたら素晴らしいと思いました。

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私はフェイスブックもツイッターもやらないので、この「お問い合わせフォーム」が唯一世界に開けた連絡ツールと言えます。

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これを読んだ同期の人がいたら、「お問い合わせフォーム」で連絡を貰えると大変嬉しいです。

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…もちろん、お稽古に興味を持たれた方は、どうかお気軽にこの「お問い合わせフォーム」でお問い合わせくださいませ。

東京満次郎の会無事に終わりました

おかげさまで東京満次郎の会は無事終了いたしました。

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能の地謡と仕舞と、受付などの諸々と、毎年大変に勉強になる経験をさせていただいております。

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また今日の経験をどこかの場面で活かして参りたいと思います。

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今日も短くて申し訳ございませんが、この辺で失礼いたします。

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いらしてくださいました沢山の皆様、本当にありがとうございました。

東京満次郎の会

明日は水道橋宝生能楽堂にて、「第9回東京満次郎の会」が開催されます。

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私は14時開始の昼の部にて能「景清」の地謡。

また18時開始の夜の部にて能「マクベス」の地謡と仕舞「百萬」のシテを勤めさせていただきます。

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私にとりましては11月最後の山場といえるこの舞台、精一杯頑張りたいと思います。

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当日券も発売されるようですので、皆様是非ご来場くださいませ。

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どうかよろしくお願いいたします。

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短いですが今日はこれにて。

鞍馬天狗の花見児

今日は大阪の堺能楽堂にて、羽衣学園鑑賞能の「鞍馬天狗」に地謡として出演して参りました。

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能「鞍馬天狗」は、冒頭に牛若丸と共に花見にやって来る「花見児」が何人か登場します。

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この「花見児」は、まだ幼稚園くらいから小学生くらいまでの本当に小さな子供達が勤めることになっていて、初舞台として最も多い役です。

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今日も牛若丸に続いて5人の小さな花見児が登場しました。

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楽屋では装束をつけてもなかなか落ち着かない様子だった子供達も、幕が上がると緊張した面持ちでしずしずと橋掛りを歩んで来ました。

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舞台にいたのは6〜7分といったところですが、現代ではそれくらいの時間でもじっと動かないでいられる子供はなかなかいないと思います。

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きちんとした礼儀作法や忍耐力を、安全に学ぶことができる能の子方は、実は子供の教育にはとても向いているのではと思います。

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地域の子供達を稽古して、鞍馬天狗の花見児に出てもらうという企画は私も何度か見たことがあります。

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もしもそのような企画を見かけたら、御身内のお子さんに是非とも参加をおすすめくださいませ。

場合によっては、プロの道にスカウトされる可能性もあるかもしれません。

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今日の子供達も、この先も稽古を続けてくれて、また違う舞台で会えたら良いと思いました。