能の街・松本を目指して
昨日の松本稽古では、この半年ほどお休みされていた大切なメンバーが同時に何人か顔を見せてくださり、とても嬉しく賑やかな日になりました。
1人の方は、その人がもしいなければ、松本稽古場はおそらく存在すらしていないという非常に重要な方です。昨年の澤風会10周年大会では能も舞ってくださいました。
「これからまたよろしくお願いします」こちらこそ、どうかまたよろしくお願いいたします。
また、兼平の末裔かもしれない女の子とそのお母さんも、久々の稽古です。
女の子はこの春中学生になって卓球部に入り、毎日早朝と放課後遅くまで練習しているそうです。
でも昨日は、親子で着物と浴衣で頑張って稽古してくれました。
私「いつの日か兼平の仕舞を舞ってもらいたいのです」お母さん「それを目標に頑張ります!」
また昨日は、澤風会の稽古と平行して、別の公民館で幸流小鼓と金春流太鼓の稽古もありました。掛け持ちの人は慌ただしい中にも謡と仕舞をしっかり稽古してくださり、これも有り難いことでした。
松本に少しずつですが着実に能楽が根付いていっているのを実感しています。
この流れがより深く大きくなって、いつか松本が宝生流の一大拠点なるのを最終目標に、一回一回の稽古を大切に丁寧にして参りたいと改めて思いました。