卒業式の教室のような…

今日は江古田稽古でした。

江古田で稽古するのは澤風会郁雲会の前日の3月8日以来で、約3週間ぶりになります。

稽古場に到着すると、前回まであったダンボール箱などを組み合わせて作られた「砧」の作り物や、厚紙や竹の棒で作られた「野宮」の作り物は綺麗に片付けられていました。

収納を開けると、「敦盛」で使っていた稽古面がポツンと置いてありました。

「そうか、あれらの曲はもう稽古しないのか…」

と何だか少し感傷的な心持ちになり、この感覚どこかで…と思い返してみると、「卒業式の日の教室」のような感じだと思い至りました。

色々片付けられた教室を見渡すと、さっぱりしているけれど何かさびしい気持ちになったのを思い出します。

…しかし、感傷的になったのはほんの一瞬でした。

今日から「奥伝」の難しい謡に取り掛かる人や、長い仕舞に挑戦することにした人など、皆さん早速次の目標を立てて新たなスタートを切られました。

当面は大きな舞台はありませんが、こういう時期こそ難易度の高い曲をじっくり稽古できるのです。

私もしばらくは稽古に集中して、また新たな気持ちで頑張って参りたいと思います。

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