大人向けの寺子屋能楽教室
私の日常は、大抵は予定通りに淡々と進んでいきます。
しかしやはり全く予想外の展開になる日もあります。
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今日は先ず午前中に京都大山崎稽古でした。
朝から容赦ない暑さの中、稽古場の宝寺への坂を登っていくと、辺りの森から”ツクツクボウシ”の鳴き声が聞こえていました。
この蝉が鳴き出すと「今年の夏も終わっていくなあ」と少し切ないような気持ちになります。
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大山崎稽古を終えて、今度は熊野神社近くの「ゲストハウス月と」に向かいました。
「月と 寺子屋キャンプ」という2日間のイベントに、能楽の講師として参加させていただくのです。
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どんな子供達がいるのだろうか…
と、ドキドキしながら「月と」の玄関を開けると…
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そこには何人かの大人と、何故か京大宝生会のメンバーが数人正座しています。
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私「えーと、寺子屋キャンプの参加者の方は…」
亭主さん「こちらの皆さんです!」
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なんと!
寺子屋というのでてっきり子供達相手の能楽教室だと思っていたのですが、大人も募集していたようなのです。
そして結果的に能楽教室には大人の皆さんだけが応募されたということでした。
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京大宝生会のメンバーは、寺子屋キャンプの手伝いをお願いした最若手OBのO君が声掛けしてくれたそうです。
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という訳で、小学生を想定したとても簡単なテキストを使って、大人と京大宝生会を相手に能楽教室を開講したのでした。
大人の参加者の皆さんには、
「今回の簡単なテキストを使って、是非周りの子供達にレクチャーしてみてください!」
とお願いしておきました。
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寺子屋キャンプ終了後は、手伝ってくれた最若手OBのO君などと一緒にタコ焼き屋さんに行き、O君の壮絶な「熱々タコ焼き40個10分間早食いチャレンジ」を見届けて帰りました。
チャレンジの結果は…
言わぬが花でしょうかね。
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というように、今日は全く予想外の”大人向け寺子屋能楽教室”になりました。
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明日は枚方市能楽体験教室発表会で、大勢の大人達と子供達とともに舞台で過ごす、熱い1日になりそうです。