宵山見物
私は祇園祭の”宵山”というものに、実はほとんど行ったことがありません。
何しろ宵山は、人がめちゃくちゃに多くて物凄く暑いという、私の苦手要素が二つ重なっているのです。
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しかし今年はある事情により、久しぶりに宵山に行ってみることにしました。
京大宝生会の現役の1人が、とある鉾で、粽や御守りなどを売っているというのです。
それを宝生会の何人かで応援に行こうという話になったわけです。
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昨夜9時過ぎに私が四条烏丸の交差点に到着すると、京大宝生会の面々が三々五々集まって来ました。
私「ところで今日は何人来るの?」
部員「え〜、どうなんでしょうね…」
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この辺の適当さが実に京大宝生会らしいのです。
10人ほど揃ったところで、何となく出発。
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目指すのは「綾傘鉾」でした。
烏丸通から細い綾小路を西に折れると、急に人口密度が高くなります。
鶏鉾などを横目に人波をかき分けていくと、やがて「綾傘鉾」に辿り着きました。
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綾傘鉾の手前にあるテントには、御守りや手拭いなどが所狭しと並べられて、その向こうに浴衣を着た現役の姿が。
我々「来たよ〜!」
現役「わー、ありがとうございます!御守り、匂い袋、手拭いなどいかがですか?匂い袋は残りあと1つです‼︎」
と、暑い中を頑張って働いている様子でした。
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綾傘鉾の手拭いを皆で買って、記念撮影などもして宵山最大のミッションは無事に終了しました。
あとはブラブラと鴨川方向に歩きながら、”船鉾”、”岩戸山”などを見物しました。
途中仏光寺通では、久しぶりに洛央小学校の子供用手作り鉾「洛央鉾」にも再会できました。(2017年7月18日のブログに書きました)
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1回生もカメラを持って楽しそうに参加してくれて、思い出に残る”良い”宵山になりました。
鴨川を渡って、祇園四条の駅前で解散しました。お酒を一滴も飲まないのも最近の学生の特徴で、大変健全なのです。
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森見登美彦の世界のような不思議な事は起こりませんでしたが、こんな宵山ならばまた来てみたいと思ったのでした。