素戔嗚神社の神輿振り
今朝目が覚めると、窓の外から微かに賑やかな音や声が聞こえて来ました。
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そして松本稽古に向かうべく家を出ると声は一層大きくなり、「ワッショイ!ワッショイ!」という掛け声の合間に「ピッピッ!」という笛のリズムが加わっています。
金曜日から今日にかけて、家の近所の「素戔嗚神社」の「天王祭」という大きなお祭りが開催されているのです。
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掛け声のする方を覗いてみると…
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遠くに御神輿が見えます!こちらに段々と近づいて来ます。
しかし…
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何やら様子が変です。神輿がゆらゆらと左右に揺れているのです。
写真手前の男の子もそれに合わせて…
ゆらゆらと揺れています。
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危ない、倒れる!
と思ったところで、「ヨイショ〜‼️」という掛け声とともに神輿が起き上がり…
今度は逆方向に倒れていきます。
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「ヨイショ〜‼️」ともう一振り!
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これは「神輿振り」と呼ばれる天王祭の名物なのです。
神輿を荒々しく左右に振り倒すことで神威を増して、疫病を退散させるのだとか。
如何にも江戸のお祭りらしい、勇壮な光景です。
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一番大きな「本社神輿」は違う町内を練り歩くはずなので、これはちょっと小振りな神輿です。
しかし、それを担ぐ氏子さん達は実に活き活きと楽しそうです。
この祭のために生きている!という感じに見えます。
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神輿が真横を通り過ぎていきます。
ちょっと驚いたのが、担ぎ手は壮年男性に限らずに、老若男女が入り混じっているのです。
町内総出でお祭りに参加しているようで、それもまた良いなあと思いました。
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台の上に神輿を置いて一休み。
半纏姿のおじいさんが、「若ぇのはもっと気合い入れて担ぎやがれってんだ!」と正統派べらんめえ口調で声を張り上げています。
この町には昔から綿々と続く「江戸」がしっかり息づいているのだなあと嬉しくなりました。
今日の東京は、白い雲がポカリポカリと浮かぶ夏の青空です。
暑くなる午後から夕方まで、まだまだ「神輿振り」は続くのでしょう。
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羨ましいなあ…と思いながら、私は松本稽古に向かったのでした。