無くて七癖…
今日は午前中に宝生能楽堂にて、明日の夜能「夜討曽我」の申合がありました。
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終わってからいつものように家元や師匠や先輩方より諸注意をいただきました。
それらをしっかりと心に留めてから、江古田稽古に向かうべく更衣室で着替えていました。
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すると、やはり着替えていたある先輩から「澤田くん、これは注意という訳では無いんだけど…」と声をかけられたのです。
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先輩「…澤田くんは、気合いが入ると口が前にニュッと出る癖があるよね…」
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なんと‼️それは衝撃です。自分では全く気がついておりませんでした。。
例えば、終盤に御所の五郎丸と戦うところで刀を高く振りかざして詰め寄る時に、口がニュッと出るらしいのです。。
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能面を掛けないいわゆる「直面(ひためん)」で演じる曲でも、能面を掛けているつもりで常に中間表情にしていなければなりません。
それが気合いが入ると顔が動いてしまうとは、由々しき事態です。
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江古田稽古場で稽古が途切れて独りになった時に、鏡に向かって刀を振りかざして気合いを入れてみました。
すると確かに口元に不自然な力が入っています。
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明日夜の本番までに修正出来るか不安ではありますが、何とか中間表情で通せるように頑張ってみたいと思います。
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「無くて七癖」といわれますので、私にももっと色々な癖があるのかもしれません。
とりあえず舞台上での癖をもしもお気付きになられた方は、どうか遠慮なく御指摘いただけると有り難く思います。