亀岡の花々〜杜若 花あやめ〜

一昨日のことになりますが、亀岡稽古がありました。

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昨年5月にも書きましたが、毎年今頃には亀岡稽古場のお堀に杜若が咲きます。

今年もお堀をのぞいてみました。

おお!やはり期待通り杜若が沢山咲いています!

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昨年よりは少し時期が遅かったので、わずかにしおれかけている感じでした。

しかしやはり「顔好花」とも呼ばれるだけあり、実に鮮やかな立ち姿です。

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しばし眺め入ってから稽古場に向かうと…

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途中でまた別の紫色の花が目につきました。

なんと「あやめ」もちょうど満開なのでした。

能「杜若」のキリの謡「色はいずれ 似たりや似たり かきつばた 花あやめ…」という一節の通りの光景です。

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1月16日のブログで書いたのですが、源頼政の妻となった絶世の美女が「あやめ御前」という名前でした。

「五月雨に 沼の岩垣水越えて 何れかあやめ 引きやわずろふ」

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この歌は、頼政が鵺退治をした手柄により帝から「あやめ御前」を賜った時に詠んだ歌です。

帝が悪戯心で、「あやめ御前」に似た背格好の美女3人(5人とも)を御簾の向こうに並べて、頼政に何れが「あやめ御前」かを当させたそうです。

困った頼政が即興で詠んだ上の歌に帝は感嘆して、頼政と「あやめ御前」は目出度く夫婦になったということです。

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「いずれあやめか かきつばた」

という慣用句はこの頼政の歌が基になっていると初めて知りました。

優れた歌人でもあった頼政らしいエピソードです。

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