亀岡の花々〜郵便局の木〜
今日は亀岡稽古でした。
前回稽古から3週間ほど経っており、また違った花が見られるだろうと期待して稽古に向かいました。
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今回一番勉強になったのが下の植物です。
10mほどもある高木に、小さな黄色い花がビッシリと咲いています。
この木は「タラヨウ(多羅葉)」です。
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実はこの木は葉っぱに大きな特徴があります。
葉っぱの裏に傷をつけると、そこだけ黒く跡が残るので、字が書けるのです。
弘法大師がこの葉っぱを使って字の勉強をしたという話も伝わっているそうです。
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更に、戦国時代にタラヨウの葉に字を書いて情報伝達に使った事から「葉書」という言葉が生まれたという説もあるそうで、現代では「郵便局の木」として各地の郵便局の前に植えられているそうです。
郵便局の前を通る時にはタラヨウを探してみたいと思います。
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次は能の曲名にちょっと関係がある花です。
これは「カノコソウ」の花です。まだ蕾の状態ですが…
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この花は春に咲いて、女郎花に形状が似ているところから、
「ハルオミナエシ」
とも呼ばれるそうです。
女郎花の花は黄色、春女郎花の花は薄桃色で、何となく季節に合った色合いなのが面白いです。
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次に変わった形の花を見つけました。
これはマムシグサなどと同じ仲間の
「ユキモチソウ(雪餅草)」です。
“仏炎苞(ぶつえんほう)”と呼ばれる仏様の光背に似た花の中に、真っ白でお餅のような付属体があるのが名前の由来だそうです。
なんとなくアイスクリームみたいで美味しそうに見えますが、残念ながら食べられないようです。
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今日は他には、ランの仲間の「キエビネ」がちょうど見頃でした。
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また、前回蕾をつけていた「ボタン」がもう咲いていました。
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大輪の牡丹は何度見ても華やかで、「百花の王」の名に相応しいと思われました。
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来月には時期が合えばおそらく「カキツバタ」が見られるでしょう。
またご報告させていただきます。