久々の緊張感
今日は午後に銀座の観世能楽堂にて
「日本能楽会新会員披露記念会」
に出演しました。
舞囃子「鶴亀」の地頭を勤めました。
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その後に渋谷のセルリアン能楽堂に移動して、夜に「渋谷能」に出演しました。
こちらは仕舞「百萬」の地謡を勤めました。
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「日本能楽会」に入会する事は、「重要無形文化財総合指定」を受ける事を意味します。
一定期間修行を積んだ、若手から中堅に向かう年代の能楽師がその対象です。
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楽屋には各流儀の家元や日本能楽会の重鎮の先生方が詰めておられて、晴れの舞台に相応しい緊張感が漂います。
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私は3年前に日本能楽会員になっておりますので、今回は助演者として参りましたが、やはりこのような舞台は緊張します。
観世流「草子洗小町」や金剛流「高砂」といった舞囃子と並んでの宝生流「鶴亀」。
失敗の無いように細心の注意を払いつつ何とか無事に舞台を終えました。
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そしてすぐに渋谷セルリアン能楽堂に移動しました。
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「渋谷能」はやはり若手能楽師主体の舞台で、こちらは楽屋もほぼ顔見知りの若手能楽師が揃って賑やかな雰囲気です。
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「日本能楽会」の時とはまた違った、各流儀の若手同士のプライドのぶつかり合いのような、”瑞々しい緊張感”とでもいう空気が漂っています。
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仕舞「百萬」はいわゆる「二段グセ」の非常に長い仕舞で、囃子が入らないので逆に位の作り方が難しい曲です。
宝生流若手代表として、やはり失敗は出来ないという緊張感を持ちつつ、何とか無事に謡い切る事ができて安堵いたしました。
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色々な流儀が揃う舞台の緊張感を久しぶりに、しかも1日に2回も体験して些か疲れましたが、また良い経験を積む事が出来ました。