居心地の良い街

今日は午前中から京都の「ゲストハウス月と」にて紫明荘組の稽古、夕方に終えて夜は芦屋に稽古に行きました。

そして今は阪神電車に乗って、今夜の宿がある阪神尼崎に向かっております。

私は最近この「阪神尼崎」という場所に良く宿をとります。

「尼崎」という地名ですぐに頭に浮かぶ謡が、能「雲林院」の冒頭のワキ道行です。

ワキ芦屋公光が夢の導きで芦屋を出発して京都雲林院に向かう途中で、

「松陰に 煙をかづく 尼崎」

と謡うのです。当時の尼崎は、潮焼きの煙が漂う浜辺の村だったのでしょうか。

現代の尼崎市臨海部は工業地帯になり、工場の夜景が綺麗で撮影スポットにもなっているそうです。

そして阪神電車の尼崎駅周辺は、京都とも大阪ともちょっと違う、なんとも言えない「ゴチャゴチャ感」が魅力的な街なのです。

大きなアーケード街と、その裏道の昔からの飲み屋街。

何となく私が高校時代を過ごした東京の中野や、今住んでいる三ノ輪や千住辺りの雰囲気に似ているように思えて、とても居心地が良いのです。

今は基本的に宿で晩御飯を食べるので、まだこの街の飲み屋には行ったことが無いのですが、一度思い切って昔ながらの大衆居酒屋などに入ってみたいと思っております。

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