2020年大山崎新年会
今日は大山崎稽古場の新年会でした。
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稽古場の宝寺で「羽衣」を一曲全員で謡った後に、毎年恒例の鍋の準備に取り掛かりました。
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鍋の中身は豚肉とレタスのみ。
お湯に日本酒をたくさん足して煮立たせます。
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取り皿には大量の大根おろしとネギ、そこにポン酢と”カンズリ”という新潟の発酵調味料を入れて食べるのです。
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私は毎年新年にこの鍋を食べ続けて、もう15回目になります。
大根は会員さんが畑で丹精込めて作ったもので、毎年大変美味しいのです。
本当は他の野菜も育てていたのに、今年は収穫前に2頭の猪に全部食べられてしまって、大根だけが無事だったとのことです。。
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鍋を食べながら色々なお話をしましたが、中で特に嬉しい話題がありました。
最高齢で今年90歳になる方が、
「今年の澤風会15周年の時には、ちゃんと座って仕舞を始めることを目標にします」
と仰ったのです。
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その方は数年前に膝を痛められて、それ以来仕舞は立ったままで、それでも毎年必ず舞台に立ってくださっているのです。
そして宝寺に向かう急坂もまた必ずご自分の足で登って稽古に来られます。
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そうやって足を鍛えて、今年9月の澤風会15周年大会では「下ニ居」をしてから仕舞を始める、と宣言されたのです。
一同感服して拍手を送ったのでした。
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そして去年2月から新たに稽古を始めた方も、今回から新年会鍋に参加されました。
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大山崎稽古場は、例年にも増して活気に満ちた一年のスタートになりました。
私も一層頑張って稽古させていただこうと決意して、もりもりと鍋をいただいたのでした。