“初めて”尽くしの待謡
今日は大阪の香里能楽堂にて「七宝会」に出演して参りました。
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今年第1回目の七宝会で、私にとっては2020年の一番最初の舞台でもありました。
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その七宝会の最初の番組は舞囃子「志賀」です。
私はその地謡でしたが、左端に座っていたために冒頭のワキの「待謡」を謡うことになりました。
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本年初めての舞台である第1回七宝会の、初めの舞囃子の謡初めの役を仰せつかった訳です。
なんだか”初めて”がたくさん重なって、大変目出度い感じです。
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しかし逆に、「これは絶対に間違えずにきちんと謡わなければ!」と思いました。
そしてこの「志賀」という曲はあまり頻繁には出ない曲であり、その「待謡」を謡うのもまた”初めて”でした。
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…というような諸々の”初めて”が重なった結果、私は大変に緊張してしまいました。。
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こういう時は、たとえ短い待謡であっても長い一曲を覚えるくらいの最大限の努力をするしか無いと考えています。
なので今週に入ってからはずっと「志賀」の小本を持ち歩き、時間があれば待謡を呟いておりました。
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その甲斐あってか、本番はなんとか無事に謡い終えることができました。
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今年最初の舞台を無事終えて、ここからは次々と舞台が控えております。
今日の待謡のような緊張感を維持しつつ、今年の舞台も頑張って勤めて参りたいと思います。