星野道夫さんの「旅をする木」

昨日は散歩の最後に、私の大好きな場所の一つである図書館「ゆいの森あらかわ」に行きました。

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書架の中にアラスカの写真家、星野道夫さんの著書「旅をする木」を見つけたので、テラス席に出て適当な頁を開いてみました。

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カリブーの大移動を撮影するために小型セスナ機でアラスカの原野に向かった星野さん。

しかし帰りの離陸に失敗して、パイロットと2人で原野に取り残されてしまいます。

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深刻な事態にもかかわらず、星野さんとパイロットは「じっとしていても勿体無いので、カリブーを探しに行こう」と飛行機を置いて近くの山に登って行くのです。

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そして山を越えた先にはワタスゲの咲く大平原が広がり、その白夜の平原の真ん中で、星野さんとパイロットは夢のようなカリブーの大群と遭遇したのでした。

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星野さんは「もし離陸に成功していたらこの場にはいられなかった」と思います。

そしてパイロットもしみじみと「ギフト(贈り物)だな…」と呟いたのでした。

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星野道夫さんのアラスカのお話はどこか現実を離れたような幻想的で優しい空気感があり、読むととても心が癒されます。

散歩の終わりに、この「旅をする木」という本に出会えたのもまた、私にとっては運命のギフトのようでした。

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昨日はほかにも気持ちが暖かくなる出来事があり、葵上の疲れはすっかり回復しました。

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今日は早朝から元気に京都大山崎稽古に向かいました。

そして旅のお供の文庫本には、開高健さんのアラスカの釣りの本を選びました。

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しばらくの間アラスカの大自然の話に浸りつつ、各地の稽古を頑張って参りたいと思います。

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