自分でおさらいをする時間
今日は江古田稽古でした。
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最初にいらした方は、今度の澤風会京都大会で仕舞を舞ってくださいます。
「それでは仕舞稽古しましょうか」
と稽古を始めようとするとその方が、
「昨日の今日でおさらいが出来ていないのです…。」と仰いました。
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確かにその方は、昨日も稽古いらしていただいたのでした。
それならばと思い、
「では次の人の謡を先に稽古しますので、その間舞台を自由に使っておさらいなさってください」
と申し上げました。
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20分ほど謡の稽古をしてから、再び
「それでは仕舞稽古しましょう」
と言って稽古を始めると、おさらいの効果覿面で昨日よりも大変良くなっていました。
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やはり稽古場に来ていきなり稽古に入るよりも、ご自分でおさらいをする時間を少しとった方が良いようです。
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これは京大宝生会の稽古でも実践しています。
部員は授業が終わった人から順々にBOXにやって来ます。
なので、何人か新しい部員が来たところで、
「今から10分くらい、自由に舞台を使って稽古して」
と言って、私は一休みするようにしているのです。
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後から来た部員が摺り足から稽古を始めて、自分の仕舞を一通りおさらい出来た頃合を見計らって、
「ではそろそろ稽古再開します!」
と声をかけるのです。
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京大の場合、後から来た部員のおさらいの意味に加えて、稽古が終わった部員が注意された箇所を早速復習する時間にもなるのです。
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時間の都合で難しい時もあるのですが、私はこの「自分でおさらいをする時間」というのを大切にしたいと思っております。